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2割引きとは?計算方法は?何パーセント?20%引きか?元の値段を求めたい時は

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買い物をしている時に「2割引き」という表示を見かけることは多いでしょう。

セールやキャンペーンの際、お店では「○割引き」という表現がよく使われますが、実際にいくら安くなるのか、パッと計算できない方も少なくありません。

「2割引きって20%引きのこと?」「どうやって計算すればいいの?」「元の値段がわからない時はどうする?」といった疑問を持つことも多いはずです。

割引の計算方法を理解しておけば、買い物がよりスムーズになり、お得な買い物ができるようになります。

本記事では、2割引きの意味から具体的な計算方法、さらには逆算して元の値段を求める方法まで、わかりやすく解説していきます。

電卓での計算テクニックや、暗算のコツなども紹介するので、この記事を読めば割引計算が得意になること間違いなし。

それでは、まず2割引きとは何かという基本から解説していきます。

2割引きとは?基本的な意味を理解しよう

2割引きという言葉は日常的によく使われますが、正確な意味を理解している方は意外と少ないかもしれません。

ここでは2割引きの定義と、パーセント表記との関係について詳しく見ていきます。

まずは割引の基本的な考え方から確認していきましょう。

2割引きは20%引きと同じ意味

結論から言うと、2割引きと20%引きは全く同じ意味です。

「割」は10%を1単位として数える日本独特の表現方法で、2割は20%、3割は30%というように対応しています。

1割 = 10%

2割 = 20%

3割 = 30%

以降、10%ずつ増えていく

つまり、2割引きとは「元の値段の20%分を引く」という意味になるでしょう。

例えば1000円の商品が2割引きなら、1000円の20%である200円を引いて、800円になります。

お店によって「2割引き」と表示したり「20%OFF」と表示したりしますが、意味は同じです。

若い世代ではパーセント表記の方が馴染みがあるかもしれませんが、「割」という表現も日本の商習慣では一般的に使われています。

不動産の手数料や野球の打率など、様々な場面で「割」が使われているので、覚えておくと便利でしょう。

割引後の値段は元の値段の8割(80%)

2割引きをする際、実は2つの考え方があります。

1つ目は「引く金額を計算してから引く方法」、2つ目は「残る割合を直接かける方法」です。

【方法1】引く金額を計算する

元の値段 – (元の値段 × 0.2) = 割引後の値段

【方法2】残る割合を直接かける

元の値段 × 0.8 = 割引後の値段

2割引きということは、元の値段の2割を引くので、残るのは8割(80%)です。

つまり、元の値段に0.8をかけるだけで割引後の値段が求められるのです。

どちらの方法でも答えは同じになりますが、方法2の方が計算が簡単になることが多いでしょう。

例えば、5000円の商品の2割引きを計算する場合を比較してみます。

【方法1】5000 – (5000 × 0.2) = 5000 – 1000 = 4000円

【方法2】5000 × 0.8 = 4000円

方法2なら一度の計算で済むため、より効率的です。

この考え方は他の割引率でも同様に使えるので、ぜひ覚えておきましょう。

「2割引き」と「2割」の違いに注意

混同しやすいのが「2割引き」と「2割」の違いです。

「2割引き」= 元の値段から20%を引く → 80%が残る

「2割」= 元の値段の20% → 20%だけ

例えば、1000円の商品について考えてみましょう。

「2割引きで買う」と言えば、800円で購入することを意味します。

一方、「2割で買う」と言えば、200円で購入することを意味するでしょう。

実際の会話では「2割引き」という表現がほとんどですが、「引き」があるかないかで意味が正反対になるので注意が必要です。

また、「2割増し」という表現もあり、これは元の値段に20%を加えることを意味します。

1000円の2割増しなら、1000 + 200 = 1200円となります。

割引、割、割増しの違いをしっかり理解しておくことで、買い物や取引の際の誤解を防げるでしょう。

2割引きの計算方法を具体例で理解しよう

続いては、2割引きの具体的な計算方法について確認していきます。

様々な金額の商品について、実際に計算してみながら理解を深めていきましょう。

ここでは基本的な計算から、暗算のコツまで詳しく見ていきます。

基本的な計算式と手順

2割引きの計算には、先ほど紹介した2つの方法がありますが、ここでは両方の詳しい手順を見ていきます。

【計算方法1:引く金額を求めてから引く】

① 元の値段 × 0.2 = 割引額

② 元の値段 – 割引額 = 割引後の値段

【計算方法2:残る割合を直接かける】

元の値段 × 0.8 = 割引後の値段

実際に3000円の商品で計算してみましょう。

【例題1】3000円の商品が2割引きの場合、いくらになるか?

【解答・方法1】

① 割引額:3000 × 0.2 = 600円

② 割引後:3000 – 600 = 2400円

【解答・方法2】

3000 × 0.8 = 2400円

どちらの方法でも答えは2400円になります。

電卓を使う場合、方法2の方がボタンを押す回数が少なく、入力ミスも減るでしょう。

もう少し複雑な金額でも試してみます。

【例題2】4580円の商品が2割引きの場合、いくらになるか?

【解答】

4580 × 0.8 = 3664円

このように、どんな金額でも0.8をかけるだけで簡単に計算できます。

端数が出る場合、お店によっては四捨五入や切り捨てをすることもあるので、実際の価格と多少異なる場合があるでしょう。

電卓での効率的な計算方法

電卓を使って2割引きを計算する際、いくつかのテクニックがあります。

【電卓での計算手順(方法1)】

① 元の値段を入力

② 「×」を押す

③ 「0.8」を入力

④ 「=」を押す

→ 割引後の値段が表示される

また、「%」ボタンがある電卓の場合、別の方法も使えます。

【%ボタンを使った計算(方法2)】

① 元の値段を入力

② 「-」を押す

③ 「20」を入力

④ 「%」を押す

⑤ 「=」を押す

→ 割引後の値段が表示される

スマートフォンの標準電卓アプリでも、これらの方法が使えることが多いでしょう。

元の値段 計算式(×0.8) 割引後の値段 割引額
1,000円 1,000 × 0.8 800円 200円引き
2,500円 2,500 × 0.8 2,000円 500円引き
5,000円 5,000 × 0.8 4,000円 1,000円引き
8,900円 8,900 × 0.8 7,120円 1,780円引き

電卓での計算に慣れてくると、買い物中でもすぐに割引後の金額を確認できるようになります。

暗算で素早く計算するコツ

電卓がない場合でも、暗算である程度の概算ができると便利です。

2割引き(×0.8)の暗算テクニックをいくつか紹介しましょう。

【暗算のコツ1:10分の8をかける方法】

0.8 = 8/10 なので

① 元の値段を10で割る

② その値を8倍する

例えば、5000円の2割引きを暗算する場合です。

5000円の2割引き

① 5000 ÷ 10 = 500

② 500 × 8 = 4000円

別の方法として、「2割を引く」という考え方もあります。

【暗算のコツ2:2割を計算して引く方法】

① 元の値段を10で割る(1割の金額)

② それを2倍する(2割の金額)

③ 元の値段から引く

3000円の商品で試してみます。

3000円の2割引き

① 3000 ÷ 10 = 300(1割)

② 300 × 2 = 600(2割)

③ 3000 – 600 = 2400円

キリの良い数字なら、頭の中だけで計算できるでしょう。

4000円なら1割が400円、2割が800円、引いて3200円といった具合です。

端数がある場合は概算として、「約○○円」と考えるのも実用的な方法です。

例えば3980円なら「約4000円の2割引きで約3200円」と概算できます。

日常の買い物では厳密な金額よりも、だいたいの金額がわかれば十分なことが多いでしょう。

割引後の金額から元の値段を逆算する方法

続いては、割引後の金額がわかっている時に、元の値段を求める方法について確認していきます。

「2割引きで2400円」という情報から、元の値段はいくらだったのかを計算する場面は意外と多いものです。

ここでは逆算の考え方と具体的な計算方法を詳しく見ていきましょう。

元の値段を求める基本的な考え方

2割引きの商品は、元の値段の8割(80%、0.8倍)が割引後の金額になっています。

つまり、逆に考えると、割引後の金額は元の値段を0.8倍したものです。

元の値段 × 0.8 = 割引後の金額

↓ 両辺を0.8で割ると

元の値段 = 割引後の金額 ÷ 0.8

この式を使えば、割引後の金額から元の値段を逆算できます。

0.8で割るという計算は、少し複雑に感じるかもしれませんが、電卓を使えば簡単です。

別の考え方として、「0.8で割る = 1.25倍する」という関係も使えます。

元の値段 = 割引後の金額 ÷ 0.8

= 割引後の金額 × 1.25

どちらの方法を使っても、同じ答えが得られるでしょう。

1.25をかける方が、人によっては計算しやすいかもしれません。

具体的な逆算の計算例

実際に数値を使って、元の値段を求める計算をしてみましょう。

【例題3】2割引きで3200円の商品があります。元の値段はいくらでしょうか?

【解答・方法1】0.8で割る

元の値段 = 3200 ÷ 0.8 = 4000円

【解答・方法2】1.25をかける

元の値段 = 3200 × 1.25 = 4000円

検算として、4000円の2割引きを計算すると、4000 × 0.8 = 3200円となり、正しいことが確認できます。

もう一つ例を見てみましょう。

【例題4】2割引きセールで1600円で購入した商品の、元の値段を求めよ。

【解答】

元の値段 = 1600 ÷ 0.8 = 2000円

または

元の値段 = 1600 × 1.25 = 2000円

端数が出る場合も同じ方法で計算できます。

【例題5】2割引きで2720円の商品の元の値段は?

【解答】

元の値段 = 2720 ÷ 0.8 = 3400円

このように、割引後の金額を0.8で割るだけで元の値段が求められます。

セールで安くなっている商品を見た時、「元はいくらだったのかな?」と気になった際に使える計算方法でしょう。

割引額から元の値段を求める方法

時には「500円引き」という情報だけがわかっている場合もあります。

この場合、割引額が元の値段の2割にあたることを利用して計算します。

元の値段 × 0.2 = 割引額

↓ 両辺を0.2で割ると

元の値段 = 割引額 ÷ 0.2 = 割引額 × 5

つまり、割引額を5倍すれば元の値段が求められるということです。

【例題6】2割引きで800円引きになりました。元の値段は?

【解答】

元の値段 = 800 ÷ 0.2 = 4000円

または

元の値段 = 800 × 5 = 4000円

5倍する方法は暗算でも比較的簡単にできるでしょう。

検算として、4000円の2割は800円なので、計算が正しいことがわかります。

割引後の金額 計算式 元の値段
800円 800 ÷ 0.8 1,000円
2,400円 2,400 ÷ 0.8 3,000円
4,000円 4,000 ÷ 0.8 5,000円
6,400円 6,400 ÷ 0.8 8,000円

逆算の計算を覚えておくと、セール品が本当にお得かどうか判断する際に役立ちます。

元の値段が高すぎる設定になっていないか、チェックできるでしょう。

2割引きに関するよくある質問と応用問題

続いては、2割引きに関してよくある疑問や、少し応用的な問題について確認していきます。

実際の買い物場面で遭遇する複雑なケースについても、解き方を詳しく見ていきましょう。

ここでは実践的な知識を身につけて、より賢い買い物ができるようになります。

消費税と割引、どちらを先に計算する?

実際の買い物では、割引と消費税の両方が関係してきます。

基本的には割引を先に適用してから、消費税を計算します。

【正しい計算順序】

① 元の値段 × 0.8 = 割引後の本体価格

② 割引後の本体価格 × 1.1 = 税込価格(消費税10%の場合)

具体例で見てみましょう。

【例題7】本体価格5000円(税抜)の商品が2割引き。消費税10%を含めた支払額は?

【解答】

① 割引後:5000 × 0.8 = 4000円

② 税込価格:4000 × 1.1 = 4400円

一度の計算式にまとめることもできます。

支払額 = 5000 × 0.8 × 1.1 = 4400円

逆の順序(先に消費税を計算してから割引)で計算すると、金額が変わってしまうので注意が必要です。

【間違った計算例】

① 税込価格:5000 × 1.1 = 5500円

② 割引後:5500 × 0.8 = 4400円

→ 結果的に同じになることもありますが、考え方としては不適切

お店のレジシステムでは、必ず正しい順序で計算されているので、私たちも同じ順序で計算すれば間違いありません。

2割引きからさらに割引がある場合

セールでは「2割引きの商品をさらに10%OFF」といった、重複割引が行われることもあります。

この場合、割引は順番に適用されます。

【例題8】3000円の商品が2割引き、さらにそこから10%引きになる場合の最終価格は?

【解答】

① 最初の2割引き:3000 × 0.8 = 2400円

② さらに10%引き:2400 × 0.9 = 2160円

一度の式で表すと、3000 × 0.8 × 0.9 = 2160円となります。

ここで注意したいのは、「2割引き + 10%引き = 30%引き」ではないということです。

実際の割引率 = 1 – (0.8 × 0.9) = 1 – 0.72 = 0.28 = 28%

つまり、2割引き + 10%引き = 28%引き

単純に足し算すると30%になりそうですが、実際には28%の割引になります。

これは2回目の割引が、すでに割引された価格に対して適用されるためです。

複数の割引を同時に適用する場合は、このような計算になることを覚えておきましょう。

「2割引き」と「20%ポイント還元」の違い

最近のお店では、割引ではなくポイント還元という形でお得感を提供することも増えています。

しかし、2割引きと20%ポイント還元では、実質的な得の大きさが異なる点に注意が必要です。

【1000円の商品の場合】

2割引き:支払額 = 1000 × 0.8 = 800円

20%ポイント還元:支払額 = 1000円、ポイント = 200円分

2割引きの場合、その場で200円安く購入できます。

一方、20%ポイント還元の場合、1000円は支払う必要があり、後から200円分のポイントが戻ってくる形です。

ポイントには有効期限があったり、使える店舗が限られていたりすることもあるでしょう。

項目 2割引き 20%ポイント還元
支払額 800円 1,000円
即時の節約 200円 0円
後からの還元 なし 200円分
実質負担 800円 800円相当(ポイント利用時)

最終的な実質負担は同じになる可能性がありますが、即座に得できるのは割引の方です。

ポイントを確実に使い切れる自信がある場合は、どちらを選んでも問題ないでしょう。

ただし、ポイントの有効期限や使い勝手を考えると、純粋な割引の方が確実にお得といえます。

お店によっては「ポイント還元の方が率が良い」というケースもあるので、状況に応じて判断することが大切です。

まとめ

2割引きとは20%引きと同じ意味で、元の値段の20%を引いた金額、つまり元の値段の80%が割引後の価格となります。

計算方法は「元の値段 × 0.8」が最もシンプルで、電卓でも暗算でも使いやすい方法でしょう。

割引後の金額から元の値段を求める場合は、「割引後の金額 ÷ 0.8」または「割引後の金額 × 1.25」という計算で逆算できます。

実際の買い物では、割引を適用してから消費税を計算するのが正しい順序です。

複数の割引が重なる場合は、単純な足し算ではなく、順番に掛け算していく計算になることを覚えておきましょう。

また、割引とポイント還元では、即時に得られる金額が異なるため、自分の買い物スタイルに合わせて選ぶことが重要です。

2割引きの計算をマスターすれば、他の割引率(3割引き、5割引きなど)の計算も同じ考え方で簡単にできるようになります。

買い物の際に電卓やスマートフォンで素早く計算できるようになれば、より賢い消費者として、お得な買い物を楽しめるでしょう。

本記事で解説した計算方法を活用して、日々のショッピングをより楽しく、よりお得にしていただければ幸いです。

セールの表示を見た時に、すぐに実際の金額が分かるようになると、買い物の判断もスムーズになります。