この記事では、エタノールの沸点は何度(文献値:物性値)?沸点が低い理由は?メタノールや水との沸点の違いは?について解説していきます。
結論として
・エタノールの沸点は:78.37℃(常温常圧の文献値・物性値)
ですね。
それでは他の項目とともに詳細も解説していきます!
エタノールの沸点は何度(文献値:物性値)?
まずはエタノールの沸点が何度か?について確認していきます。
化学便覧などの詳細を見ればすぐにわかりますが、
・エタノールの沸点は:78.37℃(常温常圧の文献値・物性値)
付近ですね。
なお、以下の厚生労働省さまの情報では、約78.5としているようです。
https://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen/gmsds/64-17-5.html
エタノールの沸点が低い理由は?水から下がる?メタノールや水との沸点の違いは?
なお、エタノールは水などと比べて沸点がある程度下がっています。
このエタノールの沸点が比較的低い理由は以下の通りです。
分子間力(水素結合)
エタノール分子間の引力は、水素結合によるものが主です。
ただ、エタノール分子は、水分子ほど強い水素結合を形成しないため、分子間力が弱くなり、沸点が低くなりますね(^^)/
逆にいうと水の水素結合がかなり強固なので、これを外すためにはエネルギーが多く必要であり、沸点が高くなっているといえますね。
分子量の影響もあり
なおエタノールの分子量は46.07と、水の18.02やメタノールの32.04と比べて大きいですが(基本は分子量が大きいと沸点が大きくなる)、分子間力の影響の方が大きいため、沸点は水やメタノールより低くなります。
例えば、 メタノールの沸点:64.7℃で、 水の沸点:100℃ですね。
メタノールの沸点がエタノールより低いのは、分子量が小さいことと、水素結合の数がエタノールより少ないためです。
一方、水の沸点が高いのは、上にも記載のように水分子間で強い水素結合を形成するためです。水分子は1分子あたり2つの水素結合を形成できるのに対し、エタノールは1分子あたり1つの水素結合しか形成できません。
つまり、沸点の高低は主に分子間力の強さに依存しており、アルコールでは炭素数が増えるほど分子間力が弱くなるため、沸点が下がる傾向にあります。
一方、水は水素結合が非常に強いため、アルコールよりも高い沸点を示すのです。
まとめ エタノールの沸点が沸点が低い理由は?メタノールや水との沸点の違いは?
この記事では、エタノールの沸点は何度(文献値:物性値)?沸点が低い理由は?メタノールや水との沸点の違いは?について解説しました。
エタノールについて理解し、さらに快適な生活を送っていきましょう。