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硫酸マグネシウムの化学式・組成式・式量(分子量)は?

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科学的な解析を行うには、各物質の化学式・組成式・式量などを理解しておいた方がいいです。

ここでは、上記硫酸マグネシウムの化学的特性について詳しく解説しますので、参考にしてみてください!

硫酸マグネシウムの化学式(組成式)は?

硫酸マグネシウムの化学式(組成式)は以下の通りです。

・組成式:MgSO₄

硫酸マグネシウムはマグネシウム(Mg)が1個、硫黄(S)が1個、酸素(O)が4個から構成される無機化合物です。

イオン性化合物で、マグネシウムイオン(Mg²⁺)と硫酸イオン(SO₄²⁻)から構成されています。

常温・常圧では白色の結晶性固体で、水によく溶ける性質があります。

この組成式からわかるように、硫酸マグネシウムは1個のマグネシウムカチオン(Mg²⁺)と1個の硫酸アニオン(SO₄²⁻)から構成されています。

硫酸マグネシウムはイオン結合によって結びついた化合物です。マグネシウムイオン(Mg²⁺)は+2の電荷を持ち、硫酸イオン(SO₄²⁻)は-2の電荷を持っています。電荷のバランスを保つため、Mg²⁺イオン1個につき、SO₄²⁻イオンが1個結合しています。

硫酸マグネシウムの特徴として、水和物として存在することが多く、特に七水和物(MgSO₄・7H₂O)はエプソムソルトとして知られ、医薬品や農業、浴用剤などに広く利用されています。

また、マグネシウムは植物の生育に必要な栄養素であるため、硫酸マグネシウムは肥料としても使用されています。

 

硫酸マグネシウムの式量(分子量)は?計算過程も解説

硫酸マグネシウムの質量を計算していきましょう。

イオン性化合物である硫酸マグネシウムの場合、「分子量」ではなく「式量」という用語を使用します。これは、分子として存在するわけではなく、イオンの集合体として存在するためです。

無水硫酸マグネシウム(MgSO₄)の式量を計算します。

・式量:120.37 g/mol

計算過程は以下の通りです。

1. マグネシウム(Mg)の原子量:24.31 g/mol × 1個 = 24.31 g/mol

2. 硫黄(S)の原子量:32.06 g/mol × 1個 = 32.06 g/mol

3. 酸素(O)の原子量:16.00 g/mol × 4個 = 64.00 g/mol

これらを合計すると:

24.31 + 32.06 + 64.00 = 120.37 g/mol

通常は小数点以下2桁までの精度で表現されることが多いため、無水硫酸マグネシウムの式量は約120.37 g/molとなります。

なお、七水和物(MgSO₄・7H₂O)の場合は、水分子7個分の質量も加算する必要があります:

水(H₂O)の分子量:18.02 g/mol × 7個 = 126.14 g/mol

よって、硫酸マグネシウム七水和物の式量は:

120.37 + 126.14 = 246.51 g/mol

この式量の値は、硫酸マグネシウムの物理的・化学的性質を理解する上で重要な基本情報であり、化学反応の計算や溶液の調製などにおいて活用されます。

まとめ  硫酸マグネシウムの組成式・式量は?

ここでは、硫酸マグネシウムの基本的な化学特性について確認しました。

・組成式:MgSO₄

・式量(無水物):120.37 g/mol

・式量(七水和物):246.51 g/mol

これらの情報は、硫酸マグネシウムを扱う様々な場面で重要となります。

医薬品(下剤、抗痙攣薬)、浴用剤(エプソムソルト)、農業用肥料、食品添加物、工業用途(紙・繊維産業)、また化学の学習においても基本的な知識として役立つでしょう。

硫酸マグネシウムはマグネシウム化合物と硫酸から製造され、その高い水溶性が特徴的です。特に七水和物としての利用が一般的で、医療分野や農業分野など幅広い用途において重要な役割を果たしています。