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モリブデンの融点(溶ける温度)・比重・密度(g/mlやg/cm3)・引火点は?【Mo・危険物・SDS】

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科学的な解析(化学)を行う際には基本的に反応物質の沸点・融点・比重・密度(g/mlやg/cm3)・引火点などの理解が必要となることが多いです。

そのためさまざまな物質の沸点・融点・比重・密度(g/mlやg/cm3)・引火点を覚えておくといいです。

ここでは代表的な遷移金属の「モリブデン(Mo)」に着目して、その融点・比重・密度(g/ml)・引火点(危険物関連情報)やSDSなどをまとめていきますので、ぜひ参考にしてください。

モリブデンの融点(溶ける温度)は?【Mo】

それでは以下でモリブデン(Mo)の融点は?について確認していきます。

結論として、モリブデンの

・融点(常温常圧下):約2623℃・沸点(常温常圧下):約4639℃

ですね。

モリブデンは非常に高い融点を持つ遷移金属で、室温では固体として安定しています。

実際、モリブデンは融点が非常に高く、周期表の元素の中でも5番目に高い融点を持つ元素として知られています。この特性はモリブデン原子間の強固な金属結合に起因しています。

この高融点特性により、モリブデンは超高温環境での使用に適した材料として様々な産業分野、特に航空宇宙産業や原子力産業などで広く利用されています。

モリブデンの比重や密度(g/mlやg/cm3など)は?

さらに、モリブデンの比重や密度(単位g/mlやg/cm3)についてもチェックしていきましょう。

結論として、モリブデンの

・密度(常温常圧下):約10.28 g/ml(g/cm3と同じ)・比重(常温常圧下):約10.28

ですね。

モリブデンの密度は約10.28 g/mlで、これは比較的高い密度を持つ金属に分類されます。

一般的な金属(鉄:約7.87 g/ml、銅:約8.96 g/ml)と比較するとやや高い密度となっています。

モリブデンは水よりも遥かに重く、アルミニウム(約2.70 g/ml)の約3.8倍、鉄の約1.3倍の密度を持つため、重金属に分類されます。

モリブデンの特徴的な性質として、高温強度、耐クリープ性、優れた熱伝導性、高い耐食性を持っており、これらの特性から高温構造材料、触媒、特殊鋼の添加元素などに広く利用されています。

なお、固体の場合の比重も水の密度との比較(1.0g/cm3)となるので、数値は密度と同じになります。

モリブデンの引火点は?【危険物など】は?

さらに、モリブデンの引火点についてもチェックしていきましょう。

危険物取扱者の試験などを受ける人はこのあたりの情報も重要となってきます。

結論として、モリブデンの

・引火点:該当なし(金属としては引火点の概念が異なる)・発火性:低い(塊状)、中程度(微粉末状態では発火の可能性あり)

・反応性:低い(一般的な条件下では比較的安定)

ですね。

モリブデンは塊状では化学的に安定していますが、微粉末状態では発火性を持つことがあります。特に高温時に酸素と反応する可能性があるため、粉末状態での取り扱いには注意が必要です。

特に注目すべきは、モリブデンの酸化状態による性質の違いです。金属モリブデンは一般的な環境条件下では比較的安定していますが、高温では酸化されて三酸化モリブデン(MoO₃)を形成します。一部のモリブデン化合物は強い酸化剤としても作用するため、取り扱いには注意が必要です。

このような性質から、モリブデン粉末は適切な保管と取り扱いが求められ、特に粉じんの吸入や皮膚への接触を避けるための保護具の使用が推奨されます。

実験室や工業用途では、モリブデンは特殊鋼の合金元素、高温構造材料、触媒、潤滑剤添加剤、電子部品などに使用されることが多いです。

まとめ  モリブデンの融点(溶ける温度)・比重・密度(g/mlやg/cm3)・引火点は?【Mo・危険物・SDS】

ここでは、モリブデンの融点(溶ける温度)・比重・密度(g/mlやg/cm3)・引火点は?【Mo・危険物・SDS】について確認しました。

各物性を理解し、業務等々に活かしていきましょう。