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ゲルマニウムの融点(溶ける温度)・比重・密度(g/mlやg/cm3)・引火点は?【Ge・危険物・SDS】

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科学的な解析(化学)を行う際には基本的に反応物質の沸点・融点・比重・密度(g/mlやg/cm3)・引火点などの理解が必要となることが多いです。

そのためさまざまな物質の沸点・融点・比重・密度(g/mlやg/cm3)・引火点を覚えておくといいです。

ここでは代表的な半金属(メタロイド)の「ゲルマニウム(Ge)」に着目して、その融点・比重・密度(g/ml)・引火点(危険物関連情報)やSDSなどをまとめていきますので、ぜひ参考にしてください。

ゲルマニウムの融点(溶ける温度)は?【Ge】

それでは以下でゲルマニウム(Ge)の融点は?について確認していきます。

結論として、ゲルマニウムの

・融点(常温常圧下):約938.3℃・沸点(常温常圧下):約2833℃

ですね。

ゲルマニウムは比較的高い融点を持つ半金属で、室温では固体として安定しています。

実際、ゲルマニウムは他の半金属(シリコンなど)と同様に高い融点を持ち、この特性はゲルマニウム原子間の共有結合が強固であることに起因しています。

この高融点特性により、ゲルマニウムは半導体材料、光ファイバー、赤外線光学機器、特殊合金など様々な産業分野で利用されています。

ゲルマニウムの比重や密度(g/mlやg/cm3など)は?

さらに、ゲルマニウムの比重や密度(単位g/mlやg/cm3)についてもチェックしていきましょう。

結論として、ゲルマニウムの

・密度(常温常圧下):約5.32 g/ml(g/cm3と同じ)・比重(常温常圧下):約5.32

ですね。

ゲルマニウムの密度は約5.32 g/mlで、これは中程度の密度を持つ元素に分類されます。

一般的な金属(鉄:約7.87 g/ml、銅:約8.96 g/ml)と比較するとやや軽めの密度となっています。

ゲルマニウムは水よりも遥かに重く、同族元素のケイ素(約2.33 g/ml)よりも重い一方、同族元素のスズ(約7.31 g/ml)よりも軽い特性を持っています。

ゲルマニウムの特徴的な性質として、半導体としての電気特性、脆さ、金属光沢を持っており、これらの特性から電子部品(トランジスタ、ダイオードなど)、赤外線透過材料、PET触媒、特殊ガラスの添加剤などに広く利用されています。

なお、固体の場合の比重も水の密度との比較(1.0g/cm3)となるので、数値は密度と同じになります。

ゲルマニウムの引火点は?【危険物など】は?

さらに、ゲルマニウムの引火点についてもチェックしていきましょう。

危険物取扱者の試験などを受ける人はこのあたりの情報も重要となってきます。

結論として、ゲルマニウムの

・引火点:該当なし(半金属としては引火点の概念が異なる)・発火性:低い(塊状)、やや高い(微粉末状態では発火の可能性がある)

・反応性:低い(化学的に比較的安定)

ですね。

ゲルマニウムは塊状では化学的に非常に安定しており、通常の条件下では反応性が低い元素です。微粉末状態でも比較的安定していますが、非常に細かい粒子状態では空気中の酸素と反応する可能性が若干高まります。

特に注目すべきは、ゲルマニウムの化学的安定性です。ゲルマニウムは通常の酸(希硫酸、塩酸など)には溶解しにくいですが、強酸化剤(濃硝酸、王水など)には溶解します。水酸化物との反応性も低い特徴があります。

ゲルマニウムの毒性は比較的低いと考えられていますが、微粉末の吸入や長期接触は避けるべきです。また、一部のゲルマニウム化合物(特に有機ゲルマニウム化合物)では毒性が高まる場合があります。

このような性質から、ゲルマニウムは一般的な危険物としての分類はあまり厳しくないものの、適切な保管と取り扱いが推奨されます。特に高純度のゲルマニウムは高価な材料であるため、汚染防止の観点からも注意が必要です。

実験室や工業用途では、ゲルマニウムは半導体デバイス、赤外線光学部品、PETスキャナー用触媒、光ファイバー材料、特殊合金の添加元素などに使用されることが多いです。

まとめ  ゲルマニウムの融点(溶ける温度)・比重・密度(g/mlやg/cm3)・引火点は?【Ge・危険物・SDS】

ここでは、ゲルマニウムの融点(溶ける温度)・比重・密度(g/mlやg/cm3)・引火点は?【Ge・危険物・SDS】について確認しました。

各物性を理解し、業務等々に活かしていきましょう。ゲルマニウムは半導体産業における重要な元素であり、その特性を把握することは電子材料や光学材料の取り扱いにおいて特に重要となります。