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密度が大きい・小さいとどうなる(高い・低い)1より大きいと沈む理由は?わかりやすく・簡単に

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木は水に浮くのに、鉄は水に沈む。この違いを決めるのが「密度」です。

密度とは、物質がどれだけ「詰まっている」かを示す値で、密度が1より大きい物質は水に沈み、1より小さい物質は水に浮くという法則があります。

この記事では、密度について詳しく解説していきます。

密度が大きい(高い)とは?1より大きいとどうなる?

まずは密度が大きい(高い)状態について解説していきます。

密度が大きいとは、同じ体積の中により多くの質量が詰まっている状態を指します。

例えば、同じ大きさの箱に、片方には羽毛を、もう片方には鉄球を詰め込んだとします。 鉄球を詰め込んだ箱の方が圧倒的に重くなりますよね。

これは鉄の方が羽毛よりも密度が大きいからです。

密度の計算方法

密度は以下の式で計算できます:

密度 = 質量 ÷ 体積

単位は通常、g/cm³(グラム毎立方センチメートル)で表されます。

水の密度は1g/cm³なので、これを基準として考えることが多いです。

密度が1より大きい物質の特徴

密度が1g/cm³より大きい物質は、水よりも重いということを意味します。

代表的な例として以下のようなものがあります:

  • 鉄:約7.9g/cm³
  • 銅:約8.9g/cm³
  • 鉛:約11.3g/cm³
  • 金:約19.3g/cm³

これらの物質を水に入れると、必ず沈んでしまいます。なぜ1より大きいと沈むのか?密度が1より大きい物質が水に沈む理由は、浮力の原理にあります。物体が液体中に置かれると、その物体には上向きの力(浮力)が働きます。 この浮力の大きさは、物体が押しのけた液体の重さと等しくなります。密度が1より大きい物質の場合:

  • 物体の重さ > 押しのけた水の重さ
  • 重力 > 浮力
  • 結果として物体は沈む

つまり、物体自体の重さが、それが押しのけた水の重さよりも大きいため、下向きの力(重力)が上向きの力(浮力)に勝ってしまうのです。日常生活での例私たちの身の回りでも、密度が大きい物質が沈む例をたくさん見ることができます:

  • お風呂に落とした石鹸(密度約1.1g/cm³)
  • プールの底に沈む硬貨
  • 海に沈む船の錨

これらはすべて密度が水より大きいため、沈んでしまうのです。密度が小さい(低い)とは?次に、密度が小さい(低い)状態について解説していきます。密度が小さいとは、同じ体積の中に含まれる質量が少ない状態を指します。先ほどの例で言えば、羽毛が詰まった箱が密度の小さい状態に相当します。密度が1より小さい物質の特徴密度が1g/cm³より小さい物質は、水よりも軽いということを意味します。代表的な例として以下のようなものがあります:

  • 木材(種類により異なるが、多くは0.3〜0.9g/cm³)
  • 氷:約0.92g/cm³
  • 油:約0.8〜0.9g/cm³
  • 発泡スチロール:約0.01〜0.05g/cm³

これらの物質を水に入れると、水面に浮かび上がります。なぜ1より小さいと浮くのか?密度が1より小さい物質が水に浮く理由も、浮力の原理で説明できます。密度が1より小さい物質の場合:

  • 物体の重さ < 押しのけた水の重さ
  • 重力 < 浮力
  • 結果として物体は浮く

物体自体の重さが、それが押しのけた水の重さよりも小さいため、上向きの力(浮力)が下向きの力(重力)に勝って、物体は水面に浮かび上がるのです。氷が水に浮く理由興味深い例として、氷が水に浮く現象があります。氷は水が凍ったものなのに、なぜ水に浮くのでしょうか?これは、水が凍る際に分子の配列が変わり、体積が約9%増加するためです。 質量は変わらないのに体積が増えるので、密度が小さくなります。

  • 水の密度:1.0g/cm³
  • 氷の密度:約0.92g/cm³

この密度の違いにより、氷は水に浮くのです。日常生活での例密度が小さい物質が浮く例も、私たちの周りにたくさんあります:

  • お風呂に浮かぶ木のおもちゃ
  • 水面に浮く油
  • 海に浮かぶ木の船
  • 氷が浮いた飲み物

これらはすべて密度が水より小さいため、浮いているのです。船が浮く理由大きな鉄の船がなぜ浮くのか、疑問に思ったことはありませんか?鉄の密度は約7.9g/cm³と水より大きいのに、船は浮きます。これは、船の内部に空気が入っているからです。 船全体(鉄の部分+空気の部分)の平均密度が1g/cm³より小さくなるため、船は浮くことができるのです。まとめ密度と物質の浮き沈みについて解説してきました。重要なポイントをまとめると以下の通りです:密度が大きい(1より大きい)場合:

  • 物質は水に沈む
  • 物体の重さが押しのけた水の重さより大きい
  • 重力が浮力に勝る
  • 例:鉄、銅、金、石など

密度が小さい(1より小さい)場合:

  • 物質は水に浮く
  • 物体の重さが押しのけた水の重さより小さい
  • 浮力が重力に勝る
  • 例:木材、氷、油、発泡スチロールなど

基本的な法則:

  • 密度 = 質量 ÷ 体積
  • 水の密度(1g/cm³)を基準として考える
  • 浮力の原理によって浮き沈みが決まる

この知識を身につけることで、日常生活の様々な現象を科学的に理解できるようになります。例えば、料理で油と水が分離する現象や、氷が飲み物に浮く理由、大きな船が海に浮かぶ仕組みなど、すべて密度の概念で説明することができます。物理学の基本的な概念である密度を理解することは、私たちの周りの世界をより深く理解する第一歩となるでしょう。