この記事では、エクセルで15桁以上の数値を入力した際に16桁目以降が0になってしまう現象の原因と確実な対処方法について解説していきます。
・事前にセル書式変更で文字列化
・アポストロフィ(’)による即座文字列化
・テキストファイル読み込み時の列書式指定
それでは一つずつ見ていきましょう。
エクセルで15桁以上が0になる原因と計算方法1【事前セル書式設定】
1つ目は、データを入力する前に、事前にセルの書式を「文字列」に設定する方法について紹介します。
予め文字列として認識させることで、数字の有効桁数という概念を無効化することができ、また最も確実で基本的な対処法です。
A1セルを選択し、ホームタブの「表示形式」ドロップダウンをクリックし、表示形式一覧から「文字列」を選択します。
書式設定完了後に「1234567890123456789」を入力すると、全19桁が正確に保持されます。
この方法は複数セルにも適用できます。
エクセルで15桁以上が0になる原因と計算方法2【アポストロフィ使用】
続いての方法は、入力時に先頭にアポストロフィ(’)を付けて、即座に数字を文字列として認識させる方法を紹介します。
B2セルに長い数値を入力する際、先頭にアポストロフィ(’)を付けて文字列として認識させる方法です。
B2セルに**’1234567890123456789**と入力します(最初にアポストロフィを入力)。
アポストロフィは入力時にのみ必要で、実際の表示には現れません。セルの左上に小さな緑の三角形が表示され、文字列として認識されていることがわかります。
この方法なら事前設定不要で、どんな状況でも確実に15桁以上の数値を保持できます。
エクセルで15桁以上が0になる原因と計算方法3【テキストインポート時書式指定】
CSVファイルから長い数値を読み込む際に、「テキスト インポート ウィザード」を使用して列の書式を指定する方法です。
長い数値が含まれたテキストファイルをExcelで正確に読み込む場合、「データ」タブの機能を使用する方法を使います。
データタブの「テキスト ファイル」をクリックし、指定のテキストファイルを選択します。
インポート画面が表示されたら、「データの変換」をクリックします。
「データの変換」を選択すると、画面上に「Power Queryエディタ」の画面が表示されます。
エディタ画面では、取り込んだファイルの内容が表示されるため、15桁以上の数字がある列(上記の場合「Column1」列)をクリックし、「型の変更」→「テキスト」を選択します(「テキスト」を選択することで文字列として認識されるようになります)。
指定後は、画面左上部にある「閉じて読み込む」をクリックすると、エディタ画面が終了となります。
この方法なら外部ファイルからでも確実に15桁以上の数値を保持できます。
まとめ 【Excel】エクセルで15桁以上が0になる原因と計算(16桁目:有効桁数:末尾が0に変換)方法
それぞれの方法を理解し、業務に役立てていきましょう。
15桁以上の数値を扱う際は、必ず事前に文字列として認識させることが重要です。