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台形の体積の求め方や公式や出し方は?台形柱や台形錐【小学生・6年生】

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算数の図形問題で必ず登場する「台形」。小学校6年生になると、平面図形だけでなく立体図形の体積も求められるようになります。特に台形を使った立体である「台形柱」や「台形錐」の体積計算は、中学校の数学にもつながる重要な単元です。

台形の体積とは、台形を底面とする立体図形の体積のことを指します。台形自体は平面図形なので体積はありませんが、台形を底面にした柱体や錐体には体積が存在するのです。

この記事では、台形柱や台形錐といった立体図形の体積の求め方を、公式の意味から具体的な計算例まで丁寧に解説していきます。公式を丸暗記するのではなく、なぜその公式になるのかを理解することで、応用問題にも対応できる力が身につくでしょう。

それでは、まず台形柱の体積の求め方から詳しく見ていきましょう。

台形柱の体積の求め方と公式

それではまず台形柱の体積について解説していきます。台形柱とは、台形を底面として、その台形を垂直に伸ばした立体図形のことです。

台形柱とはどんな立体か

台形柱は上下に平行な台形の面があり、側面が長方形になっている立体を指します。例えば、台形の紙を垂直に立てて、そのまま上に伸ばしたような形をイメージすると分かりやすいでしょう。

身近な例では、特殊な形の水槽や建築物の一部などに台形柱の形が使われています。上底と下底の長さが異なる台形を底面にしているため、柱全体が斜めに傾いたような見た目になるのが特徴です。

台形柱を理解するには、まず台形そのものの性質を知っておく必要があります。台形には上底、下底、高さという3つの要素があり、これらが体積計算にも関わってくるのです。

台形柱の体積の公式

台形柱の体積を求める公式は次のようになります。

台形柱の体積 = 台形の面積 × 柱の高さ(深さ)

台形柱の体積 = {(上底 + 下底) × 台形の高さ ÷ 2} × 柱の高さ

この公式は、まず底面である台形の面積を求めてから、それに柱の高さをかけるという2段階の計算になっています。台形の面積の公式は「(上底 + 下底) × 高さ ÷ 2」ですから、これを先に計算するわけです。

なぜこの公式になるのでしょうか。柱体の体積は「底面積 × 高さ」で求められるという基本原理があります。これは三角柱でも四角柱でも同じ。台形柱も同様に、底面が台形というだけで、計算の考え方は変わりません。

立体の種類 底面の形 体積の公式
三角柱 三角形 三角形の面積 × 高さ
四角柱 四角形 四角形の面積 × 高さ
台形柱 台形 台形の面積 × 高さ

台形柱の体積の具体的な計算例

実際に数値を使って計算してみましょう。

【例題】

上底が4cm、下底が8cm、台形の高さが5cm、柱の高さ(奥行き)が10cmの台形柱の体積を求めなさい。

【解答】

手順1:台形の面積を求める

台形の面積 = (4 + 8) × 5 ÷ 2 = 12 × 5 ÷ 2 = 30 cm²

手順2:台形の面積に柱の高さをかける

体積 = 30 × 10 = 300 cm³

答え:300cm³

このように、台形の面積を正しく計算できれば、後は柱の高さをかけるだけなので比較的簡単です。計算ミスを防ぐためには、手順を分けて丁寧に計算することが大切でしょう。

もう一つ別の例も見てみます。

【例題2】

上底3cm、下底7cm、台形の高さ6cm、柱の高さ8cmの台形柱

台形の面積 = (3 + 7) × 6 ÷ 2 = 10 × 6 ÷ 2 = 30 cm²

体積 = 30 × 8 = 240 cm³

計算の流れを理解すれば、どんな数値の台形柱でも対応できるようになります。

台形錐の体積の求め方と公式

続いては台形錐の体積を確認していきます。台形錐は台形柱よりも少し複雑な立体図形です。

台形錐とはどんな立体か

台形錐とは、底面が台形で、頂点が一点に集まる錐体のことを指します。ピラミッドのような形を想像すると分かりやすいでしょう。ただし、底面が正方形ではなく台形になっているのが特徴です。

台形錐は日常生活ではあまり見かけませんが、数学の問題としてはよく出題されます。柱体と錐体の違いを理解する上でも重要な図形と言えるでしょう。

錐体の特徴は、底面から頂点に向かって徐々に細くなっていくこと。そのため、同じ底面積でも柱体よりも体積が小さくなります。

台形錐の体積の公式

台形錐の体積を求める公式はこちらです。

台形錐の体積 = 台形の面積 × 高さ × 1/3

台形錐の体積 = {(上底 + 下底) × 台形の高さ ÷ 2} × 錐の高さ × 1/3

台形柱の公式と比べると、最後に「× 1/3」がついているのが大きな違いです。これは錐体の体積の特徴で、同じ底面積と高さの柱体の3分の1になるという性質があります。

なぜ3分の1になるのか。これは数学的には積分を使って証明されますが、小学生レベルでは「錐体は柱体の3分の1」という法則として覚えておけば十分でしょう。円錐も角錐もすべて同じ規則が当てはまります。

立体の種類 柱体との関係 体積の公式
三角錐 三角柱の1/3 三角形の面積 × 高さ × 1/3
四角錐 四角柱の1/3 四角形の面積 × 高さ × 1/3
台形錐 台形柱の1/3 台形の面積 × 高さ × 1/3
円錐 円柱の1/3 円の面積 × 高さ × 1/3

台形錐の体積の具体的な計算例

実際の数値で計算してみましょう。

【例題】

上底が3cm、下底が9cm、台形の高さが4cm、錐の高さが12cmの台形錐の体積を求めなさい。

【解答】

手順1:台形の面積を求める

台形の面積 = (3 + 9) × 4 ÷ 2 = 12 × 4 ÷ 2 = 24 cm²

手順2:台形の面積に錐の高さをかけて、3で割る

体積 = 24 × 12 × 1/3 = 288 × 1/3 = 96 cm³

答え:96cm³

計算の順序としては、最後に3で割る(または1/3をかける)のを忘れないことが重要です。ここを忘れると台形柱の体積になってしまいます。

もう一つ例題を見てみましょう。

【例題2】

上底2cm、下底6cm、台形の高さ5cm、錐の高さ9cmの台形錐

台形の面積 = (2 + 6) × 5 ÷ 2 = 8 × 5 ÷ 2 = 20 cm²

体積 = 20 × 9 × 1/3 = 180 × 1/3 = 60 cm³

台形の面積計算と、最後の「× 1/3」さえ間違えなければ、確実に正解にたどり着けます。

台形の面積の求め方の復習

続いては台形の面積の求め方を確認していきます。台形柱や台形錐の体積計算には、台形の面積が必ず必要になるからです。

台形の面積の公式とその意味

台形の面積を求める公式は次の通りです。

台形の面積 = (上底 + 下底) × 高さ ÷ 2

この公式は「上底と下底を足して2で割った平均の長さ」に「高さ」をかけるという意味があります。つまり、台形を長方形に近似して考えているわけです。

なぜこの公式になるのでしょうか。台形を2つ組み合わせると平行四辺形ができます。平行四辺形の面積は「底辺 × 高さ」なので、台形1つ分はその半分になる。これが公式の由来です。

別の理解の仕方もあります。台形を上下に分割して、長方形と三角形に分けることもできるでしょう。それぞれの面積を足しても、同じ答えになります。

台形の面積計算の具体例

実際に計算してみましょう。

【例題】

上底が5cm、下底が11cm、高さが6cmの台形の面積は?

面積 = (5 + 11) × 6 ÷ 2 = 16 × 6 ÷ 2 = 96 ÷ 2 = 48 cm²

計算の順序は「足し算→かけ算→割り算」の順が分かりやすいですが、「(上底 + 下底) ÷ 2」を先に計算して平均の長さを出してから高さをかける方法もあります。

【別の計算方法】

平均の底辺 = (5 + 11) ÷ 2 = 8 cm

面積 = 8 × 6 = 48 cm²

どちらの方法でも同じ答えになりますから、自分が計算しやすい方を選ぶと良いでしょう。

台形の面積計算でよくある間違い

台形の面積計算でよくある間違いをいくつか紹介します。

まず、「÷ 2」を忘れてしまうミスがとても多いです。(上底 + 下底) × 高さまで計算して満足してしまい、最後の÷ 2を忘れると、答えが2倍になってしまいます。

次に、上底と下底を間違えるケースです。図形の向きによっては、どちらが上底でどちらが下底か分かりにくいこともあるでしょう。ただし、台形の面積の公式では上底と下底を足すので、実は順序を間違えても答えは同じになります。

もう一つのミスは、台形の高さと辺の長さを混同すること。台形の斜めの辺の長さは高さではありません。高さは必ず上底と下底に垂直な距離を使います。

よくある間違い 正しい考え方
÷ 2を忘れる 必ず最後に2で割る
斜辺の長さを高さと勘違い 高さは垂直な距離
単位を忘れる 面積の単位は「cm²」など

これらのミスに注意すれば、台形の面積計算はマスターできます。

台形の体積計算の応用問題と考え方

続いては台形の体積計算の応用問題を確認していきます。基本的な公式が理解できたら、次は少し複雑な問題にも挑戦してみましょう。

複雑な形状の台形立体

実際の問題では、台形柱と台形錐が組み合わさった立体や、複数の台形立体が重なった図形が出題されることもあります。

このような問題では、立体をいくつかの部分に分けて考えるのがポイントです。それぞれの部分の体積を求めてから、最後に合計するか引き算をすれば答えが出ます。

【例題】

台形柱の上に台形錐が乗っている立体がある。

底面の台形:上底4cm、下底8cm、高さ5cm

台形柱の高さ:6cm

台形錐の高さ:3cm

【解答】

台形の面積 = (4 + 8) × 5 ÷ 2 = 30 cm²

台形柱の体積 = 30 × 6 = 180 cm³

台形錐の体積 = 30 × 3 × 1/3 = 30 cm³

全体の体積 = 180 + 30 = 210 cm³

このように、分けて計算すれば複雑な図形でも対応できるでしょう。

単位換算が必要な問題

体積の問題では、単位の換算が必要になるケースも多いです。特にcmとm、cm³とリットルの換算は頻出なので、しっかり理解しておきましょう。

長さの単位換算では、1m = 100cmという関係があります。では体積はどうでしょうか。1m³は何cm³になるのか。

1m = 100cmなので、1m³ = 100cm × 100cm × 100cm = 1,000,000cm³となります。100万という大きな数字になるので注意が必要です。

また、1リットル = 1000cm³という換算も覚えておくと便利でしょう。水槽の容量などを求める問題で使います。

【単位換算の例】

体積が300cm³の場合

300cm³ = 300 ÷ 1000 = 0.3リットル

体積が2400cm³の場合

2400cm³ = 2400 ÷ 1000 = 2.4リットル

単位換算を間違えると、答えが大きく外れてしまうので気をつけましょう。

実生活に関連した問題

台形の体積計算は、実生活でも役立つ知識です。例えば、台形の断面を持つ水路や側溝の容量を計算したり、特殊な形の容器の容量を求めたりする場面で使われます。

【実生活の例題】

台形の断面を持つ水路がある。

上の幅50cm、下の幅80cm、深さ40cm、長さ5m(500cm)

この水路に溜められる水の量は何リットルか。

【解答】

台形の面積 = (50 + 80) × 40 ÷ 2 = 2,600 cm²

体積 = 2,600 × 500 = 1,300,000 cm³

リットルに換算 = 1,300,000 ÷ 1000 = 1,300リットル

このような実践的な問題に触れることで、算数が身近に感じられるようになるはずです。数学は単なる計算ではなく、実際の世界を理解するための道具なのです。

問題を解く際には、図を描いて考えることも大切でしょう。頭の中だけで考えるよりも、視覚的に捉えた方が理解しやすくなります。

まとめ 台形の体積の公式や出し方は?台形柱や台形錐【小学生・6年生】

台形の体積計算について、台形柱と台形錐の2つの立体図形を中心に解説してきました。

台形柱の体積は「台形の面積 × 柱の高さ」で求められます。まず底面である台形の面積を「(上底 + 下底) × 高さ ÷ 2」で計算し、それに柱の高さをかけるという2段階の計算です。

台形錐の体積は「台形の面積 × 錐の高さ × 1/3」となります。台形柱と同じように台形の面積を求めてから、錐の高さをかけ、最後に3で割る(または1/3をかける)のを忘れないようにしましょう。錐体は柱体の3分の1という重要な性質があります。

台形の面積計算が正確にできることが、台形立体の体積を求める大前提です。「÷ 2」を忘れないこと、高さは垂直な距離であることに注意して計算しましょう。

応用問題では、複数の立体を組み合わせたり、単位換算が必要になったりします。問題を部分に分けて考え、図を描いて視覚的に理解することが成功への近道です。

公式を丸暗記するのではなく、なぜその公式になるのかを理解することで、どんな問題にも対応できる力が身につきます。台形の体積計算をマスターして、算数の力をさらに伸ばしていってください。