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sin2xとcos2xの関係は?公式と変形も!(2乗・sin²x+cos²x=1・2倍角の公式・sin2x+cos2x・合成など)

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三角関数を学習していると、「sin2xとcos2xの関係」について疑問を持つことがあるでしょう。これらは2倍角の公式として重要な役割を果たし、様々な変形や応用が可能です。

この記事では、sin2xとcos2xの関係と公式について、基本的な恒等式から合成、変形のテクニックまで詳しく解説していきます。sin²x+cos²x=1との違いや、実用的な計算方法をしっかりお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。

sin2xとcos2xの基本公式

それではまず、sin2xとcos2xの基本的な公式について解説していきます。

2倍角の公式

sin2xとcos2xは、2倍角の公式として定義されます。

【2倍角の公式】

sin2x = 2sinx cosx

cos2x = cos²x – sin²x

これらの公式は、加法定理から導出される重要な公式です。

cos2xの3つの形

cos2xには、複数の表現方法があります。

cos2x = cos²x – sin²x (基本形)

cos2x = 2cos²x – 1 (cosだけの形)

cos2x = 1 – 2sin²x (sinだけの形)

これらは、sin²x + cos²x = 1を利用して変形できます。

【導出】

sin²x + cos²x = 1より

sin²x = 1 – cos²x

cos2x = cos²x – sin²x に代入すると

= cos²x – (1 – cos²x)

= 2cos²x – 1

同様に、cos²x = 1 – sin²x を代入すると

= (1 – sin²x) – sin²x

= 1 – 2sin²x

sin²x+cos²x=1との違い

よく混同される2つの公式を比較しましょう。

公式 内容 特徴
sin²x + cos²x = 1 三角関数の基本恒等式 すべてのxで成立
sin²(2x) + cos²(2x) = 1 2xに対する基本恒等式 2xをθとおけば同じ
sin2x = 2sinx cosx 2倍角の公式 sinとcosの積
cos2x = cos²x – sin²x 2倍角の公式 平方の差

sin²x + cos²x = 1はピタゴラスの定理から導かれる基本的な恒等式で、sin2xやcos2xとは異なる性質を持ちます。

sin2xとcos2xの恒等式

続いては、sin2xとcos2xが満たす様々な恒等式を確認していきます。

基本的な恒等式

まず、最も基本的な関係を見てみましょう。

sin²(2x) + cos²(2x) = 1

これは、2xをθと置き換えれば

sin²θ + cos²θ = 1と同じ

どんな角度に対しても、正弦の二乗と余弦の二乗の和は1になります。

tan2xを使った関係

tan2xを介した関係式もあります。

tan2x = sin2x / cos2x

倍角の公式より:

tan2x = (2sinx cosx) / (cos²x – sin²x)

分子分母をcos²xで割ると:

tan2x = (2tanx) / (1 – tan²x)

これも重要な2倍角の公式の一つです。

微分・積分での関係

微分と積分においても関連があります。

関数 微分 積分
sin2x 2cos2x -1/2 cos2x + C
cos2x -2sin2x 1/2 sin2x + C

sin2xの微分がcos2xに、cos2xの微分がsin2xに関連していることが分かります。

相互変換の公式

sin2xとcos2xを相互に変換する公式もあります。

【位相をずらす】

sin2x = cos(π/2 – 2x) = cos(2(π/4 – x))

cos2x = sin(π/2 – 2x) = sin(2(π/4 – x))

【別の表現】

sin2x = -cos(2x + π/2)

cos2x = sin(2x + π/2)

sin2x + cos2xの合成

続いては、sin2xとcos2xの和を一つの三角関数で表す合成について確認していきます。

合成の公式

sin2x + cos2xを合成してみましょう。

sin2x + cos2x = √2 sin(2x + π/4)

または

sin2x + cos2x = √2 cos(2x – π/4)

このように、一つのsin(またはcos)で表現できます。

合成の導出過程

どのようにこの形が導かれるか見てみましょう。

a sinθ + b cosθ = √(a²+b²) sin(θ + α)

ただし、cosα = a/√(a²+b²), sinα = b/√(a²+b²)

sin2x + cos2xの場合:

a = 1, b = 1, θ = 2x

√(1²+1²) = √2

cosα = 1/√2, sinα = 1/√2

よって α = π/4

sin2x + cos2x = √2 sin(2x + π/4)

この合成により、最大値・最小値が求めやすくなります。

合成を使った最大値・最小値

合成した形から、最大値と最小値を求めてみましょう。

f(x) = sin2x + cos2x = √2 sin(2x + π/4)

sinの範囲は -1 ≤ sin(2x + π/4) ≤ 1

よって:

-√2 ≤ √2 sin(2x + π/4) ≤ √2

【最大値】√2(2x + π/4 = π/2のとき、つまりx = π/8)

【最小値】-√2(2x + π/4 = 3π/2のとき、つまりx = 5π/8)

係数が異なる場合

係数が異なる場合も見てみましょう。

【例】3sin2x + 4cos2xを合成

√(3²+4²) = √(9+16) = √25 = 5

cosα = 3/5, sinα = 4/5

α = arctan(4/3) ≈ 0.927ラジアン

3sin2x + 4cos2x = 5sin(2x + α)

最大値:5、最小値:-5

係数が大きいほど、振幅も大きくなります。

半角の公式との関係

続いては、cos2xから半角の公式を導く方法を確認していきます。

半角の公式の導出

cos2xの公式を変形して、半角の公式を導きます。

cos2x = 2cos²x – 1より

2cos²x = 1 + cos2x

cos²x = (1 + cos2x)/2

同様に、cos2x = 1 – 2sin²xより

2sin²x = 1 – cos2x

sin²x = (1 – cos2x)/2

これらが半角の公式です。

半角の公式の応用

半角の公式を使って積分を簡単にできます。

【例】∫sin²x dx を計算

sin²x = (1 – cos2x)/2 より

∫sin²x dx = ∫(1 – cos2x)/2 dx

= 1/2 ∫(1 – cos2x)dx

= 1/2(x – 1/2 sin2x) + C

= x/2 – 1/4 sin2x + C

直接積分するより、半角の公式を使った方が簡単です。

角度を半分にする

2xをθと置き換えて考えることもできます。

2x = θとおくと、x = θ/2

sin²(θ/2) = (1 – cosθ)/2

cos²(θ/2) = (1 + cosθ)/2

tan²(θ/2) = (1 – cosθ)/(1 + cosθ)

これにより、半分の角度の三角関数が求まります。

具体的な計算例と応用

続いては、sin2xとcos2xを使った具体的な計算例を確認していきます。

方程式を解く

sin2xとcos2xを含む方程式を解いてみましょう。

【例1】sin2x = cos2xを解く(0 ≤ x

両辺をcos2xで割ると(cos2x ≠ 0のとき)

tan2x = 1

2x = π/4, 5π/4, 9π/4, 13π/4

x = π/8, 5π/8, 9π/8, 13π/8

【例2】sin2x + cos2x = 1を解く(0 ≤ x

合成すると:

√2 sin(2x + π/4) = 1

sin(2x + π/4) = 1/√2 = √2/2

2x + π/4 = π/4, 3π/4

2x = 0, π/2

x = 0, π/4

合成を使うことで、方程式が解きやすくなります。

恒等式の証明

恒等式を証明してみましょう。

【証明】(sinx + cosx)² = 1 + sin2x

【左辺】

(sinx + cosx)²

= sin²x + 2sinx cosx + cos²x

= (sin²x + cos²x) + 2sinx cosx

= 1 + 2sinx cosx

= 1 + sin2x 【右辺】

2倍角の公式sin2x = 2sinx cosxを使って証明できました。

三角不等式

不等式を解く問題も見てみましょう。

【問題】sin2x + cos2x > 0 を解く(0 ≤ x

√2 sin(2x + π/4) > 0

sin(2x + π/4) > 0

0

-π/4

-π/8

0 ≤ x

0 ≤ x

つまり、0 ≤ x

最大値・最小値問題

実用的な最適化問題を解いてみましょう。

【問題】f(x) = 3sin2x – 4cos2x の最大値と最小値を求める

√(3²+(-4)²) = √(9+16) = 5

cosα = 3/5, sinα = -4/5

α = arctan(-4/3)

f(x) = 5sin(2x + α)

最大値:5(sin = 1のとき)

最小値:-5(sin = -1のとき)

物理学・工学での応用

続いては、sin2xとcos2xが実際にどのような場面で使われるのか確認していきます。

波の干渉

2つの波が重なるときの現象を記述します。

【波の合成】

波1:y₁ = A sin(ωt)

波2:y₂ = A cos(ωt)

合成波:y = y₁ + y₂ = A(sinωt + cosωt)

= √2 A sin(ωt + π/4)

振幅が√2倍になる

これは建設的干渉の例です。

力学での応用

振動や回転運動でsin2xとcos2xが現れます。

現象 意味
単振動 x = A sin(ωt + φ) 位置の時間変化
等速円運動 v² = v₀²(sin²θ + cos²θ) 速度の保存
斜方投射 R = v₀²sin2θ/g 飛距離の最大化

特に斜方投射では、sin2θが最大になるθ = 45°で飛距離が最大になります。

電気回路

交流回路でも重要な役割を果たします。

【電力の計算】

電圧:V = V₀ sinωt

電流:I = I₀ sinωt

瞬時電力:P = VI = V₀I₀ sin²ωt

= V₀I₀ × (1 – cos2ωt)/2

平均電力:P̄ = V₀I₀/2

半角の公式を使って、平均電力を計算できます。

信号処理

デジタル信号処理でも応用されています。

【周波数の2倍化】

sin²(ωt) = (1 – cos2ωt)/2

元の信号sinωtを2乗すると、

周波数が2倍のcos2ωt成分が現れる

まとめ

この記事では、sin2xとcos2xの関係について詳しく解説してきました。

sin2xとcos2xは2倍角の公式として、sin2x = 2sinx cosx、cos2x = cos²x – sin²xで定義されます。cos2xには、2cos²x – 1や1 – 2sin²xという別の形もあり、これらはsin²x + cos²x = 1を使って相互変換できるでしょう。

sin2x + cos2xは、√2 sin(2x + π/4)という形に合成でき、最大値√2、最小値-√2を持ちます。また、cos2xの公式から半角の公式が導かれ、積分計算などで有用です。

方程式や不等式を解く際、合成を使うことで計算が簡単になります。物理学では波の干渉、力学の斜方投射、電気回路の電力計算など、様々な場面でsin2xとcos2xが活用されています。これらの公式と関係をしっかり理解することで、三角関数の応用力が大きく向上することでしょう。