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面粗度のRzとは?最大高さ粗さの測定方法も!(十点平均粗さ・Ra との違い・JIS規格・表面性状パラメータなど)

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面粗度のRzとは、表面粗さを表す代表的なパラメータのひとつで、表面の山と谷の高さ方向の差に着目する指標です。

Raが平均的なざらつきを表すのに対し、Rzは大きな山や深い谷の影響を把握しやすい特徴があります。

機械加工、研削加工、シール面、摺動面、精密部品、外観部品などでは、RaだけでなくRzが重要になる場合があります。

Rzは現在では最大高さ粗さとして説明されることが多い一方、古い資料では十点平均粗さとして扱われていたこともあり、規格や年代による意味の違いに注意が必要です。

図面や検査成績書にRz 6.3、Rz 12.5などと記載されている場合、どの定義にもとづく数値なのかを確認することが大切です。

この記事では、面粗度のRzとは何か、最大高さ粗さの意味、十点平均粗さとの関係、Raとの違い、測定方法、JIS規格との関係、実務での注意点までわかりやすく解説します。

面粗度のRzとは粗さ曲線の最大高さを見る表面性状パラメータです

それではまず面粗度のRzとは何かについて解説していきます。

Rzは、表面粗さを評価するためのパラメータのひとつです。

読み方はアールゼットです。

現在の一般的な理解では、Rzは最大高さ粗さを意味し、評価長さの中で最も高い山と最も深い谷の高さ方向の差を表します。

つまり、表面の凹凸の中でも大きな山谷に注目する指標といえるでしょう。

Raが平均的な粗さを表すのに対し、Rzは表面にある大きな凹凸の影響を見やすい特徴があります。

Rzは局所的な山や谷が機能に影響する部品で重要になりやすい指標です。

Rzは最大高さ粗さとして使われることが多いです

最大高さ粗さとしてのRzは、粗さ曲線の評価範囲内で最も高い山の高さと最も深い谷の深さを足し合わせる考え方です。

たとえば、平均線から最も高い山が4μm、最も深い谷が3μmであれば、Rzは7μmというイメージになります。

実際の計算や評価は規格にもとづいて行われますが、基本的には表面の高さ方向の最大差を見る指標です。

このため、深い傷、鋭い溝、大きな突起がある表面では、Rzが大きくなりやすいです。

Rzの考え方は、評価長さの中で最も高い山と最も深い谷の高さ差を見ることです。

例として最大山高さが4μm、最大谷深さが3μmなら、Rzは7μmに近い値として理解できます。

Rzは表面の局所的な凹凸に反応しやすいです

Rzは最大の山と谷に注目するため、局所的な凹凸の影響を受けやすいです。

表面全体は比較的滑らかでも、一部に深いキズがあるとRzが大きくなることがあります。

この性質は、シール面や摺動面では重要です。

シール面に深い谷があると、そこから漏れが発生する可能性があります。

摺動面に高い突起があると、相手材を傷つけたり摩耗を早めたりすることがあります。

そのため、平均的なRaだけでは判断しにくい場面でRzが役立ちます。

Rzの単位はRaと同じく主にμmです

Rzの単位は、Raと同じく主にμmです。

図面ではRz 6.3やRz 12.5のように記載されることがあります。

この場合、一般的にはRz 6.3μm、Rz 12.5μmという意味です。

ただし、表記だけでは測定条件や規格の定義まではわかりません。

Rzは規格の改定や国による扱いの違いが問題になりやすいパラメータでもあります。

重要部品では、適用規格や図面注記を確認することが大切です。

Rzは同じ表記でも、規格や年代によって意味が異なる場合があります。

古い図面や海外図面では、最大高さ粗さなのか十点平均粗さなのかを確認しましょう。

Rzと十点平均粗さの関係は規格の違いに注意が必要です

続いてはRzと十点平均粗さの関係を確認していきます。

Rzを調べると、最大高さ粗さと説明される場合と、十点平均粗さと説明される場合があります。

この違いは、規格や時代による定義の違いに関係します。

古いJISや過去の技術資料では、Rzが十点平均粗さとして扱われていたことがあります。

一方、現在ではRzを最大高さ粗さとして扱う考え方が一般的です。

このため、Rzという記号だけを見て判断すると、誤解が生じることがあります。

十点平均粗さは複数の山と谷を平均する考え方です

十点平均粗さは、粗さ曲線の中から代表的な山と谷を選び、その高さを平均する考え方です。

名称のとおり、複数の山と谷を使って表面の凹凸を評価します。

最大高さ粗さのように一つの最大山と一つの最大谷だけを見るのではなく、いくつかの代表点を平均します。

そのため、最大高さ粗さとは計算の考え方が異なります。

古い図面や資料にRzと書かれている場合、それが十点平均粗さを意味している可能性があります。

特に長く使われている設備図面、旧規格の部品図、過去の検査基準では注意が必要です。

現在のRzは最大高さ粗さとして理解することが多いです

現在の表面性状パラメータでは、Rzは最大高さ粗さとして説明されることが多いです。

評価長さ内の最大山高さと最大谷深さの合計として理解するとわかりやすいでしょう。

ただし、会社ごとの社内規格や取引先の図面基準では、古い定義が残っている場合もあります。

そのため、Rzという記号を見たら、適用している規格番号や図面の発行時期も確認します。

検査成績書を提出する場合は、測定器の設定が図面要求に合っているかも重要です。

古い図面では注記や規格番号を確認します

古い図面でRz指定がある場合、単純に現在のRzとして測定すると、要求と違う評価になる可能性があります。

図面枠、注記、適用規格、社内標準、取引先仕様書を確認しましょう。

不明な場合は、設計部門や品質保証部門に確認するのが安全です。

特に量産品では、途中から測定定義を変えると過去データとの比較が難しくなります。

トラブルを避けるには、Rzの定義を関係者でそろえることが大切です。

項目

最大高さ粗さとしてのRz

十点平均粗さ

考え方

最大の山と最大の谷の差を見ます。

複数の山と谷を選んで平均します。

影響を受けやすい要素

局所的な高い山や深い谷に反応しやすいです。

代表的な複数点の影響を受けます。

注意点

現在の規格に合わせた理解が必要です。

古い図面や資料で見かける場合があります。

確認すべきこと

適用規格と測定条件です。

旧規格かどうかの確認です。

RzとRaの違いは平均を見るか最大高さを見るかです

続いてはRzとRaの違いを確認していきます。

面粗度を理解するうえで、RzとRaの違いは非常に重要です。

どちらも表面粗さを表すパラメータですが、見ているポイントが異なります。

Raは平均的なざらつきに注目します。

Rzは高さ方向の大きな山谷に注目します。

この違いを知らないまま数値だけを比較すると、表面の評価を誤ることがあります。

Raは平均的な粗さを表します

Raは算術平均粗さです。

粗さ曲線の平均線からのずれを絶対値として平均します。

表面全体のざらつき具合をひとつの平均値として把握できるため、一般的な表面粗さ管理によく使われます。

しかし、Raは平均値なので、局所的な大きなキズや深い谷があっても目立ちにくい場合があります。

全体的な加工状態の比較には便利ですが、局所欠陥の評価には限界があります。

Rzは最大の山谷を見やすい指標です

Rzは最大高さ粗さとして、評価範囲内の高い山と深い谷に注目します。

そのため、局所的な突起や溝、キズの影響がRaよりも表れやすいです。

シール性、摩耗、接触、密着、外観などに関わる面では、Rzが重要になることがあります。

たとえばRaが同じでも、Rzが大きい表面は深い谷や高い突起を含んでいる可能性があります。

このような面では、機能上の問題が出ることもあるでしょう。

RaとRzは単純に換算できません

RaとRzにはある程度の相関がある場合もありますが、単純な換算はできません。

表面形状が異なれば、同じRaでもRzが大きく変わることがあります。

たとえば、細かい凹凸が均一に並ぶ面と、全体は滑らかだが深いキズが一つある面では、Raが近くてもRzは大きく異なる可能性があります。

そのため、Ra 1.6だからRzは必ずこの値になる、という判断は避けるべきです。

図面でRzが指定されている場合は、Rzとして測定して確認します。

RaとRzは評価している表面の特徴が違うため、安易な換算はできません。

図面がRa指定ならRaを、Rz指定ならRzを測定して判断することが基本です。

Rzの測定方法は測定条件をそろえて粗さ曲線を評価します

続いてはRzの測定方法を確認していきます。

Rzは面粗度計を使って測定するのが一般的です。

触針式や光学式の測定器で表面の高さ変化を取得し、粗さ曲線を作成します。

その後、規格にもとづいてRzを計算します。

測定方法そのものはRaと共通する部分が多いですが、Rzは大きな山谷に敏感なため、測定箇所や異物の影響に注意が必要です。

測定面を清掃して異物を取り除きます

Rzは局所的な高い山や深い谷に反応しやすいため、異物の影響を受けやすいです。

測定面に切り粉やほこりが付着していると、それが高い山として測定されることがあります。

また、表面に傷や打痕がある場合、それを含めて評価するのか、通常部の粗さを測るのかを目的に応じて判断します。

測定前には表面を確認し、必要に応じて清掃します。

ただし、清掃で表面を傷つけないよう注意しましょう。

評価長さとカットオフ値を設定します

Rzを測定する場合も、評価長さやカットオフ値の設定が重要です。

評価長さが変われば、含まれる山や谷も変わります。

そのため、Rzの値も変化する可能性があります。

カットオフ値が適切でないと、粗さとして見るべき成分とうねり成分が正しく分離されない場合があります。

図面や規格で指定がある場合は、その条件に合わせます。

過去の測定データと比較する場合も、同じ条件で測ることが大切です。

複数箇所を測定してばらつきを確認します

表面粗さは、同じ部品の中でも場所によって変わることがあります。

Rzは局所的な凹凸に敏感なため、測定箇所の違いによるばらつきが出やすい場合があります。

品質管理では、必要に応じて複数箇所を測定し、最大値や平均値を確認します。

測定値が規格値に近い場合は、再測定して結果の安定性を確認するとよいでしょう。

測定方向も統一する必要があります。

Rz測定の基本手順は、測定面を確認し、清掃し、ワークを固定し、測定方向を決め、評価長さとカットオフ値を設定し、面粗度計で測定する流れです。

測定後は、図面で指定されたRz値と照合し、必要に応じて複数箇所の結果を確認します。

Rzを実務で使うときは機能面と規格の確認が大切です

続いてはRzを実務で使うときの注意点を確認していきます。

Rzは表面の最大高さに関係するため、部品機能に直結する場面があります。

特にシール、摺動、密着、塗装、めっき、外観、疲労強度などに関わる面では、Rzの管理が重要になることがあります。

ただし、Rzだけで表面品質を判断するのではなく、Raや加工目、外観、うねりも含めて考えることが大切です。

シール面では深い谷が問題になることがあります

シール面では、表面に深い谷があると流体が通る道になる可能性があります。

Raが小さくても、一方向に深い傷が入っていれば漏れにつながる場合があります。

このような場面では、Rzや傷の方向、外観検査が重要です。

シール材との組み合わせによっても適切な表面粗さは変わります。

硬いシール材では、表面の突起や谷の影響を受けやすいことがあります。

摺動面では高い突起が摩耗を促進することがあります

摺動面では、表面同士が接触しながら動きます。

高い突起があると、相手材を削ったり、初期摩耗を増やしたりする可能性があります。

一方で、完全に滑らかすぎる面では油膜保持性が低下する場合もあります。

そのため、摺動面ではRaとRzの両方を見ながら、適切な表面性状を設計することがあります。

使用条件、荷重、速度、潤滑状態を考慮して判断するのが望ましいです。

図面指定では規格と定義を明確にします

Rzを図面で指定する場合は、どの規格にもとづくRzなのかを明確にすることが重要です。

古い十点平均粗さの意味で使うのか、現在の最大高さ粗さとして使うのかが曖昧だと、設計側と製造側で認識がずれる可能性があります。

新規図面では、可能な限り現在の規格に合わせた表記にすることが望ましいでしょう。

旧図面を継続使用する場合は、社内基準や注記で扱いを明確にしておくと安心です。

まとめ

面粗度のRzとは、表面粗さを表すパラメータのひとつで、現在では最大高さ粗さとして扱われることが多いです。

Rzは、評価長さの中で最も高い山と最も深い谷の高さ方向の差に注目します。

Raが平均的なざらつきを表すのに対し、Rzは局所的な山や谷の影響を見やすい指標です。

そのため、シール面、摺動面、精密部品、外観部品などで重要になることがあります。

一方で、Rzは古い資料では十点平均粗さとして使われていた場合があり、規格や年代による定義の違いに注意が必要です。

RzとRaは単純に換算できないため、図面で指定されたパラメータをそのまま測定することが基本です。

測定では、表面の清掃、測定方向、評価長さ、カットオフ値、測定箇所をそろえることが大切です。

Rzを正しく理解すれば、Raだけでは見えにくい表面の大きな凹凸や機能上のリスクを把握しやすくなります。