アセトンの沸点・比重・密度(g/mlやg/cm3)・引火点・融点は?【(CH3)2CO・危険物・SDS】
科学的な解析(化学)を行う際には基本的に反応物質の沸点・融点・比重・密度(g/mlやg/cm3)・引火点などの理解が必要となることが多いです。
そのためさまざまな物質の沸点・融点・比重・密度(g/mlやg/cm3)・引火点を覚えておくといいです。
ここでは代表的な化学物質の「アセトン((CH3)2CO)」に着目して、その沸点・融点・比重・密度(g/ml)・引火点(危険物関連情報)やSDSなどをまとめていきますので、ぜひ参考にしてください。
アセトンの沸点や融点(文献値)は?沸点が低い理由は?【(CH3)2CO】
それでは以下でアセトン((CH3)2CO)の沸点や融点は?沸点が低い理由は?について確認していきます。
結論として、アセトンの
・沸点(常温常圧下):約56度(56.5度付近)
・融点(常温常圧下):約-95度(-94.7度付近)
ですね。
アセトンの場合では、特に沸点が低いことが注目すべき点です。
なお、水などと比較してもこの沸点は非常に低いです。
アセトンの沸点が低い理由
アセトンの沸点が低い理由としては以下のようなことが挙げられます。
・分子量が比較的小さい(58.08 g/mol)
・分子間力が弱い(双極子-双極子相互作用のみ)
・水素結合を形成しない
そのため、分子間の結合を切る(気化する)のに必要なエネルギーが少なくて済み、沸点が低くなるのです。
意味を理解すると各物性を忘れにくくなります。
アセトンの比重や密度(g/mlやg/cm3など)は?
さらに、アセトンの比重や密度(単位g/mlやg/cm3)についてもチェックしていきましょう。
結論として、アセトンの
・密度(常温常圧下):約0.79 g/ml(g/cm3と同じ)
・比重(常温常圧下):約0.79
ですね。
アセトンの密度は水より軽い0.79 g/mlとなります。単位g/cm3でも値は同じですね。
なお、液体の場合の比重は水の密度との比較(1.0g/cm3)となるので、数値は変わらないですが(1で割っているため)単位が無くなります!
アセトンだけでなく密度と比重の違いは重要なので覚えておきましょう(^^)/
アセトンの引火点は?【危険物など】は?
さらに、アセトンの引火点についてもチェックしていきましょう。危険物取扱者の試験などを受ける人はこのあたりの情報も重要となってきます。
結論として、アセトンの
・引火点:約-20度(密閉式での計測時)
ですね。
非常に低い温度で引火するため、取り扱いには十分な注意と管理が必要不可欠です。
アセトンのSDSは?【厚生労働省の情報:文献値】
さらに、アセトンのSDS情報へのリンクも整理いたしましたので、必要な場合はご活用くださいませ!
以下が厚生労働省さまの情報でございます。
https://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen/gmsds/67-64-1.html
まとめ アセトンの比重・密度(g/mlやg/cm3)・SDS・引火点・融点は?【(CH3)2CO・危険物・SDS】
ここでは、アセトンの沸点・比重・密度(g/mlやg/cm3)・引火点・融点は?【(CH3)2CO・危険物・SDS】について確認しました。
各物性を理解し、業務等々に活かしていきましょう。