科学的な解析(化学)を行う際には基本的に反応物質の沸点・融点・比重・密度(g/mlやg/cm3)・引火点などの理解が必要となることが多いです。
そのためさまざまな物質の沸点・融点・比重・密度(g/mlやg/cm3)・引火点を覚えておくといいです。
ここでは貴金属元素の「金(Au)」に着目して、その融点・比重・密度(g/ml)・引火点(危険物関連情報)やSDSなどをまとめていきますので、ぜひ参考にしてください。
金の融点(溶ける温度)は?【Au】
それでは以下で金(Au)の融点は?について確認していきます。
結論として、金の
・沸点(常温常圧下):約2856℃
ですね。
金は比較的高い融点を持つ金属元素ですが、他の貴金属(白金など)や一般的な構造金属(鉄など)と比較するとやや低い融点を示します。
この比較的低い融点は、金の加工のしやすさに貢献しており、古代から装飾品などに利用されてきた理由の一つでもあります。
金の比重や密度(g/mlやg/cm3など)は?
さらに、金の比重や密度(単位g/mlやg/cm3)についてもチェックしていきましょう。
結論として、金の
・比重(常温常圧下):約19.32
ですね。
金の密度は非常に高く、約19.32 g/mlとなります。
これは鉄(約7.87 g/ml)や銅(約8.96 g/ml)の2倍以上の値であり、金が非常に「重い」金属であることを示しています。
この高い密度は、金の原子量が大きいことと結晶構造が密に詰まっていることに起因しています。
なお、固体の場合の比重も水の密度との比較(1.0g/cm3)となるので、数値は密度と同じになります。
金の引火点は?【危険物など】は?
さらに、金の引火点についてもチェックしていきましょう。
危険物取扱者の試験などを受ける人はこのあたりの情報も重要となってきます。
結論として、金の
・発火点:該当なし(通常の条件下では発火しない)
ですね。
金は固体金属であるため、通常の液体のような引火点は定義されません。
金は非常に安定した金属で、化学的に不活性であり、通常の環境では酸化せず、燃焼もしません。
この化学的安定性は金の特徴の一つであり、貴金属として価値が高い理由でもあります。
金のSDSは?【厚生労働省の情報:文献値】
さらに、金のSDS情報へのリンクも整理いたしましたので、必要な場合はご活用くださいませ!
以下が厚生労働省さまの情報でございます。
https://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen/gmsds/7440-57-5.html
まとめ 金の融点(溶ける温度)・比重・密度(g/mlやg/cm3)・引火点は?【Au・危険物・SDS】
ここでは、金の融点(溶ける温度)・比重・密度(g/mlやg/cm3)・引火点は?【Au・危険物・SDS】について確認しました。
各物性を理解し、業務等々に活かしていきましょう。