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微分の接線の方程式は?公式と求め方も!(傾き・y=f’(a)(x-a)+f(a)・接点・計算方法など)

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微分の重要な応用の一つが、曲線上のある点における接線の方程式を求めることです。接線は曲線に接する直線であり、その傾きは微分係数によって求められます。接線の方程式を理解することで、関数の局所的な振る舞いを直線で近似できるようになるでしょう。

この記事では、微分を使った接線の方程式の求め方について、公式の導出から具体的な計算方法まで詳しく解説していきます。傾きの求め方、接点の意味、y=f'(a)(x-a)+f(a)という公式の使い方を理解していきましょう。

接線の方程式の基本公式

それではまず、接線の方程式の基本的な公式について解説していきます。

接線の方程式の公式

曲線y=f(x)上の点(a, f(a))における接線の方程式は、y=f’(a)(x-a)+f(a)で表されます。

この公式は、点(a, f(a))を通り、傾きがf'(a)である直線の方程式です。f'(a)は点x=aにおける微分係数、つまり接線の傾きを表すのです。

【接線の方程式の公式】

y = f'(a)(x – a) + f(a)

または

y – f(a) = f'(a)(x – a)

ここで、

a:接点のx座標

f(a):接点のy座標

f'(a):接点における傾き(微分係数)

この公式は、直線の方程式y-y₁=m(x-x₁)(点(x₁, y₁)を通り傾きmの直線)に、x₁=a、y₁=f(a)、m=f'(a)を代入したものでしょう。

公式の導出

接線の方程式の公式がどのように導かれるか見ていきましょう。

直線の方程式の一般形は、点(x₁, y₁)を通り傾きmの直線がy-y₁=m(x-x₁)です。

接線は、曲線y=f(x)上の点(a, f(a))を通り、その点での曲線の傾きf'(a)を持つ直線なのです。

したがって、x₁=a、y₁=f(a)、m=f'(a)を代入すると、y-f(a)=f'(a)(x-a)となります。これを整理すると、y=f'(a)(x-a)+f(a)が得られるでしょう。

公式の意味

この公式の各部分の意味を理解しましょう。

f'(a)(x-a)の部分は、接点からのx方向の変位(x-a)に、傾きf'(a)を掛けたものです。これはy方向の変化量を表します。

f(a)は接点のy座標であり、基準となる高さです。変化量f'(a)(x-a)をこの基準に加えることで、接線上の任意の点のy座標が得られるのです。

接線の方程式は、関数f(x)を接点の周りで1次関数(直線)で近似したものと解釈できます。これは線形近似とも呼ばれ、微分の重要な応用の一つです。

要素 記号 意味
接点のx座標 a 接線が曲線に接する点のx値
接点のy座標 f(a) 接線が曲線に接する点のy値
接線の傾き f'(a) 接点における微分係数
接線の方程式 y=f'(a)(x-a)+f(a) 求める直線の式

接線の方程式の求め方(手順)

続いては、具体的に接線の方程式を求める手順について確認していきます。

基本的な計算手順

接線の方程式を求める基本的な手順は3ステップです。

【接線の方程式を求める手順】

ステップ1:関数f(x)を微分してf'(x)を求める

ステップ2:接点x=aを代入してf(a)とf'(a)を計算する

ステップ3:公式y=f'(a)(x-a)+f(a)に代入する

この手順に従えば、どんな関数でも接線の方程式を求められます。各ステップを確実に実行することが重要でしょう。

具体例1:多項式関数の接線

y=x²のグラフ上の点(2, 4)における接線の方程式を求めてみましょう。

ステップ1:f(x)=x²を微分すると、f'(x)=2x

ステップ2:x=2を代入して、f(2)=4、f'(2)=2×2=4

ステップ3:公式に代入して、y=4(x-2)+4=4x-8+4=4x-4

したがって、接線の方程式はy=4x-4となります。

具体例2:三角関数の接線

y=sin xのグラフ上の点(π/2, 1)における接線の方程式を求めてみましょう。

ステップ1:f(x)=sin xを微分すると、f'(x)=cos x

ステップ2:x=π/2を代入して、f(π/2)=sin(π/2)=1、f'(π/2)=cos(π/2)=0

ステップ3:公式に代入して、y=0(x-π/2)+1=1

したがって、接線の方程式はy=1(水平線)となります。sin xのグラフは点(π/2, 1)で極大値を取るため、接線が水平になるのです。

例題 関数 接点 f'(x) f'(a) 接線の方程式
例1 y=x² (2, 4) 2x 4 y=4x-4
例2 y=sin x (π/2, 1) cos x 0 y=1

様々なパターンの接線の方程式

続いては、いくつかの特殊なパターンの接線の方程式について確認していきます。

曲線外の点から引いた接線

曲線上にない点から曲線に接線を引く場合は、接点の座標が未知数になります。

例えば、y=x²のグラフに点(0, -1)から引いた接線を求める場合、接点を(t, t²)とおきます。

接線の方程式は、y=2t(x-t)+t²=2tx-t²となります。この直線が点(0, -1)を通るという条件から、-1=-t²、つまりt²=1、t=±1が得られるのです。

したがって、接線は2本あり、y=2x-1とy=-2x-1となるでしょう。

x座標が与えられた場合

「x=aにおける接線」と指定された場合は、接点のy座標f(a)を計算する必要があります。

例:y=x³のグラフ上のx=1における接線

f(1)=1³=1なので、接点は(1, 1)

f'(x)=3x²より、f'(1)=3

接線の方程式:y=3(x-1)+1=3x-2

y座標が与えられた場合

「y=bにおける接線」と指定された場合は、まずf(x)=bを解いてx座標を求めます。

例:y=x²のグラフ上のy=4における接線

x²=4より、x=±2

接点は(2, 4)と(-2, 4)の2つあり、それぞれで接線を求めるのです。

【様々な指定方法】

点(a, f(a))における接線:直接公式を適用

x=aにおける接線:f(a)を計算してから公式を適用

y=bにおける接線:f(x)=bを解いてxを求めてから計算

曲線外の点から:接点を未知数として方程式を立てる

パターン 与えられる情報 求める手順
標準 接点(a, f(a)) 直接公式に代入
x座標指定 x=a f(a)を計算後、公式に代入
y座標指定 y=b f(x)=bを解いてxを求める
曲線外の点 通過点(p, q) 接点を未知数として方程式

接線の傾きと微分係数の関係

続いては、接線の傾きと微分係数の関係について確認していきます。

微分係数が接線の傾きである理由

なぜ微分係数f’(a)が接線の傾きになるのか、その理由を理解しましょう。

微分係数は、f'(a)=lim[h→0] [f(a+h)-f(a)]/hと定義されます。これは、点x=aの近くで関数がどれだけ急激に変化するかを表す値です。

2点(a, f(a))と(a+h, f(a+h))を結ぶ直線(割線)の傾きは、[f(a+h)-f(a)]/hです。h→0の極限を取ると、この割線は接線に近づき、その傾きがf'(a)になるのです。

傾きの符号と関数の増減

接線の傾きf’(a)の符号は、関数の増減を表します。

f'(a)>0のとき、接線は右上がりで、関数はx=aで増加しています。

f'(a)

f'(a)=0のとき、接線は水平で、関数はx=aで極値(極大または極小)を取る可能性があるでしょう。

接線による関数の近似

接線を使って、接点の近くで関数を近似できます。

x=aの近くでは、f(x)≈f'(a)(x-a)+f(a)という近似が成り立ちます。これを線形近似または1次近似と呼ぶのです。

例えば、√xをx=4の近くで近似すると、f(x)=√x、f(4)=2、f'(x)=1/(2√x)、f'(4)=1/4より、√x≈(1/4)(x-4)+2=(1/4)x+1となります。

この近似式を使えば、例えば√4.1≈(1/4)×4.1+1=2.025と簡単に計算できるでしょう(実際の値は約2.0248)。

f'(a)の符号 接線の向き 関数の状態
f'(a)>0 右上がり 増加
f'(a)=0 水平 極値の可能性
f'(a) 右下がり 減少

まとめ

微分を使った接線の方程式について、公式と求め方を詳しく解説してきました。

接線の方程式の基本公式はy=f'(a)(x-a)+f(a)です。これは点(a, f(a))を通り、傾きf'(a)を持つ直線の方程式として導かれます。

求め方の手順は、①関数を微分、②接点での値を計算、③公式に代入という3ステップでしょう。この手順に従えば、どんな関数でも接線の方程式を求められます。

微分係数f'(a)は接線の傾きであり、関数の局所的な変化率を表します。接線を使った線形近似は、複雑な関数を簡単な直線で近似する強力な手法です。接線の方程式を理解することで、微分の幾何学的な意味がより明確になるはずです。