科学

ビスマスの融点(溶ける温度)・比重・密度(g/mlやg/cm3)・引火点は?【Bi・危険物・SDS】

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科学的な解析(化学)を行う際には基本的に反応物質の沸点・融点・比重・密度(g/mlやg/cm3)・引火点などの理解が必要となることが多いです。

そのためさまざまな物質の沸点・融点・比重・密度(g/mlやg/cm3)・引火点を覚えておくといいです。

ここでは代表的な金属元素の「ビスマス(Bi)」に着目して、その融点・比重・密度(g/ml)・引火点(危険物関連情報)やSDSなどをまとめていきますので、ぜひ参考にしてください。

ビスマスの融点(溶ける温度)は?【Bi】

それでは以下でビスマス(Bi)の融点は?について確認していきます。

結論として、ビスマスの

・融点(常温常圧下):約271.4℃・沸点(常温常圧下):約1564℃

ですね。

ビスマスは比較的低い融点を持つ金属元素で、室温では固体として安定しています。

実際、ビスマスは多くの金属の中でも低い融点を持ち、この特性はビスマス原子間の金属結合が比較的弱いことに起因しています。

この低融点特性により、ビスマスは低融点合金、はんだ材料、安全装置(ヒューズ)、医薬品、化粧品原料など様々な産業分野で利用されています。

ビスマスの比重や密度(g/mlやg/cm3など)は?

さらに、ビスマスの比重や密度(単位g/mlやg/cm3)についてもチェックしていきましょう。

結論として、ビスマスの

・密度(常温常圧下):約9.78 g/ml(g/cm3と同じ)・比重(常温常圧下):約9.78

ですね。

ビスマスの密度は約9.78 g/mlで、これは高い密度を持つ重金属に分類されます。

一般的な金属(鉄:約7.87 g/ml、銅:約8.96 g/ml)と比較すると重い密度となっています。

ビスマスは水よりも遥かに重く、同族元素のアンチモン(約6.68 g/ml)よりも重い特性を持っています。また、鉛(約11.34 g/ml)よりはやや軽い金属です。

ビスマスの特徴的な性質として、固体から液体になる際にわずかに膨張すること(水と同様の珍しい特性)、低い熱伝導率、低い電気伝導率、脆さなどを持っており、これらの特性から低融点合金(ウッド合金、ローズ合金など)、はんだ材料、熱電変換材料、医薬品原料などに広く利用されています。

なお、固体の場合の比重も水の密度との比較(1.0g/cm3)となるので、数値は密度と同じになります。

ビスマスの引火点は?【危険物など】は?

さらに、ビスマスの引火点についてもチェックしていきましょう。

危険物取扱者の試験などを受ける人はこのあたりの情報も重要となってきます。

結論として、ビスマスの

・引火点:該当なし(金属としては引火点の概念が異なる)・発火性:非常に低い(塊状)、低い(微粉末状態でも比較的安定)

・反応性:低い(化学的に比較的安定)

ですね。

ビスマスは塊状では化学的に非常に安定しており、通常の条件下では反応性が極めて低い元素です。微粉末状態でも比較的安定していますが、非常に細かい粒子状態では空気中の酸素と反応する可能性がわずかに高まります。

特に注目すべきは、ビスマスの化学的安定性です。ビスマスは通常の大気中で酸化されにくく、水とも反応しません。濃硝酸には溶解しますが、希硫酸や塩酸には溶解しにくい特徴があります。

ビスマスの毒性は他の重金属(鉛、水銀、カドミウムなど)と比較して極めて低いと考えられており、この低毒性の特性から医薬品(胃腸薬など)や化粧品にも使用されています。実際、ビスマスは鉛の代替材料として環境に優しい選択肢とされることが多いです。

このような性質から、ビスマスは一般的な危険物としての分類はあまり厳しくなく、比較的安全に取り扱える金属と言えます。ただし、微粉末の吸入は避け、適切な保管と取り扱いが推奨されます。

実験室や工業用途では、ビスマスは低融点合金、はんだ材料(特に鉛フリーはんだ)、消火スプリンクラーや安全装置の一部、熱電材料、医薬品原料(胃腸薬など)、化粧品添加物、蛍光体などに使用されることが多いです。

まとめ  ビスマスの融点(溶ける温度)・比重・密度(g/mlやg/cm3)・引火点は?【Bi・危険物・SDS】

ここでは、ビスマスの融点(溶ける温度)・比重・密度(g/mlやg/cm3)・引火点は?【Bi・危険物・SDS】について確認しました。

各物性を理解し、業務等々に活かしていきましょう。ビスマスは低融点合金や環境に優しい重金属代替材料として重要性が高まっている元素であり、その特性を把握することは金属加工や材料科学において特に重要となります。