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クロロホルムの融点(溶ける温度)・比重・密度(文献値:g/mlやg/cm3)・引火点は?【CHCl3・危険物・SDS】

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クロロホルムの融点(溶ける温度)・比重・密度(g/mlやg/cm3)・引火点は?【CHCl3・危険物・SDS】

科学的な解析(化学)を行う際には基本的に反応物質の沸点・融点・比重・密度(g/mlやg/cm3)・引火点などの理解が必要となることが多いです。

そのためさまざまな物質の沸点・融点・比重・密度(g/mlやg/cm3)・引火点を覚えておくといいです。

ここでは代表的な有機溶媒の「クロロホルム(CHCl3)」に着目して、その融点・比重・密度(g/ml)・引火点(危険物関連情報)やSDSなどをまとめていきますので、ぜひ参考にしてください。

クロロホルムの融点(溶ける温度)は?【CHCl3】

それでは以下でクロロホルム(CHCl3)の融点は?について確認していきます。
結論として、クロロホルムの

・融点(常温常圧下):約-63.5℃
・沸点(常温常圧下):約61.2℃

ですね。

クロロホルムは室温で液体として存在する有機溶媒です。

比較的低い融点を持ち、非常に低温でなければ固体にはなりません。

この特性により、クロロホルムは有機合成や抽出溶媒として広く利用されています。
沸点が61.2℃と低めであるため、室温でも容易に蒸発します。

クロロホルムの比重や密度(g/mlやg/cm3など)は?

さらに、クロロホルムの比重や密度(単位g/mlやg/cm3)についてもチェックしていきましょう。
結論として、クロロホルムの

・密度(常温常圧下):約1.48 g/ml(g/cm3と同じ)
・比重(常温常圧下):約1.48

ですね。

クロロホルムの密度は水より高く、約1.48 g/mlとなります。

これは水(1.0 g/ml)より約1.5倍重いことを意味し、混合すると水の下に層を形成します。

この特性は、有機化合物の抽出や分離技術において非常に重要です。

クロロホルムは疎水性であるため、多くの有機化合物を溶解する能力があり、水と混ざり合わないという性質を持っています。

なお、液体の場合の比重も水の密度との比較(1.0g/cm3)となるので、数値は密度と同じになります。

クロロホルムの引火点は?【危険物など】は?

さらに、クロロホルムの引火点についてもチェックしていきましょう。

危険物取扱者の試験などを受ける人はこのあたりの情報も重要となってきます。
結論として、クロロホルムの

・引火点:引火性なし(一般的な条件下では燃焼しにくい)
・発火点:約450℃
・爆発限界:定義されていない(通常の条件下では爆発性はない)

ですね。

クロロホルムは引火性が非常に低く、通常の条件下では燃焼しません。
これは分子中に含まれる塩素原子が燃焼を抑制する効果があるためです。

しかし、クロロホルムには他の危険性があります。特に、高濃度の蒸気を吸すると健康被害を引き起こす可能性があり、肝臓や腎臓への毒性が知られています。

また、熱や紫外線により分解し、ホスゲンなどの有毒ガスを生成する可能性があるため、取り扱いには十分な注意が必要です。

クロロホルムのSDSは?【厚生労働省の情報:文献値】

さらに、クロロホルムのSDS情報へのリンクも整理いたしましたので、必要な場合はご活用くださいませ!

以下が厚生労働省さまの情報でございます。

https://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen/gmsds/67-66-3.html

まとめ  クロロホルムの融点(溶ける温度)・比重・密度(g/mlやg/cm3)・引火点は?【CHCl3・危険物・SDS】

ここでは、クロロホルムの融点(溶ける温度)・比重・密度(g/mlやg/cm3)・引火点は?【CHCl3・危険物・SDS】について確認しました。
各物性を理解し、業務等々に活かしていきましょう。