科学

対角線が等しい四角形は?性質と証明も!(長方形:正方形:等脚台形:二等辺三角形2つ:条件など)

当サイトでは記事内に広告を含みます
いつも記事を読んでいただきありがとうございます!!! これからもお役に立てる各情報を発信していきますので、今後ともよろしくお願いします(^^)/

四角形の中には、2本の対角線の長さが等しいという特別な性質を持つものがあります。

長方形・正方形・等脚台形がその代表例であり、この性質を証明する問題や逆に種類を判定する問題が入試に頻出です。

「どんな四角形が対角線等長になるの?」「等脚台形はなぜ対角線が等しいの?」という疑問を持つ方も多いでしょう。

この記事では、対角線が等しい四角形の種類・性質・証明方法・判定への活用まで詳しく解説していきます。

対角線が等しい四角形の種類と性質

それではまず、対角線が等しい主要な四角形の種類とそれぞれの性質を解説していきます。

長方形

長方形は4つの角がすべて90°の平行四辺形であり、2本の対角線の長さが等しくなります。

対角線の長さはd=√(a²+b²)(aとbは縦横の辺)という三平方の定理で求まります。

長方形では対角線が互いを二等分しますが、垂直には交わりません。

また2本の対角線はどちらも外接円の直径になるため、長方形は必ず円に内接できます。

正方形

正方形は長方形の特殊形であり、対角線が等しく・垂直に交わり・互いを二等分するという最も多くの性質を持ちます。

対角線の長さはd=a√2(一辺aのとき)です。

正方形はひし形でもあるため、ひし形の対角線の性質(垂直・二等分)と長方形の性質(等長・二等分)の両方を兼ね備えます。

等脚台形

等脚台形(両脚が等しい台形)は平行四辺形ではありませんが、対角線の長さが等しくなります。

上底と下底が平行で、両脚が等しいため軸対称な図形であり、その対称性が対角線の等長を保証します。

等脚台形は必ず円に内接できるため、円に内接する台形はすべて等脚台形です。

種類の比較

四角形 対角線が等長 互いに二等分 垂直に交わる 円に内接
正方形
長方形 ×
等脚台形 × ×

対角線が等しい四角形は必ず円に内接できるという重要な関係があり、この性質は証明問題でもよく使われます。

対角線が等しいことの証明

続いては、各四角形で対角線が等しいことを証明する方法を確認していきます。

長方形の対角線が等しい証明

長方形ABCDの対角線ACとBDが等しいことを証明する

△ABCと△DCBにおいて

AB=DC(長方形の対辺は等しい)

BC共通

∠ABC=∠DCB=90°(長方形の角)

SAS合同より△ABC≅△DCB

したがってAC=DB(対応する辺)

SAS合同を使って2つの三角形の合同を示し、対応辺の等しさを導くという流れが長方形の証明の標準手順です。

等脚台形の対角線が等しい証明

等脚台形ABCDでAD∥BC、AB=DCの場合

△ABCと△DCBにおいて

AB=DC(等脚台形の脚は等しい)

BC共通

∠ABC=∠DCB(等脚台形の底角は等しい)

SAS合同より△ABC≅△DCB

したがってAC=DB

長方形と等脚台形の証明は構造が非常によく似ており、SAS合同の使い方がほぼ同じであることに気づくと覚えやすいでしょう。

逆命題と判定への活用

対角線が等しく互いを二等分する四角形→長方形、という逆命題も成立します。

「対角線が等しいだけ」では長方形とは確定しません(等脚台形でも成立するため)が、「等しくかつ互いを二等分する」ならば長方形が確定します。

証明問題では「何が追加条件になっているか」を正確に読み取ることが重要です。

対角線の等長性の応用

続いては、対角線が等しい性質を使った面積計算や応用問題への活用を確認していきます。

等脚台形の面積と対角線

等脚台形では対角線が等しいことを使って面積を計算するアプローチがあります。

等脚台形の面積=(上底+下底)×高さ÷2

対角線の長さd=√(脚²+上底×下底の関係から計算)

例:上底3、下底7、高さ4の等脚台形

面積=(3+7)×4÷2=20

脚の長さ=√(4²+2²)=√20=2√5

等脚台形の脚の長さは、高さと「(下底-上底)/2」の直角三角形の斜辺として求めます。

円に内接する四角形との組み合わせ

対角線が等しい四角形は円に内接するため、トレミーの定理や対角の和180°の性質を合わせて使う問題が作られます。

「等脚台形が円に内接することを証明せよ」という問題では、対角の和が180°であることを対角線の等長性から導く流れが標準的です。

入試頻出のパターン

対角線が等しい四角形に関する入試頻出パターン

①長方形・等脚台形の対角線の等長を証明する(SAS合同)

②対角線が等しくかつ互いを二等分すれば長方形であることの証明

③等脚台形が円に内接することの証明

④条件から四角形の種類を特定する選択問題

証明の流れは「合同→対応辺」という一貫したパターンで対処できますので、繰り返し練習して確実に定着させましょう。

まとめ

対角線が等しい四角形には長方形・正方形・等脚台形があり、いずれも円に内接できるという共通の性質を持ちます。

証明はSAS合同を使って2つの三角形の合同を示し、対応する辺の等しさを導くのが基本の手順です。

「等長かつ互いを二等分→長方形」「等長だが二等分しない→等脚台形」という判定への活用も入試に頻出ですので、条件の読み取りを正確に行う力を養いましょう。