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【Excel】エクセルで全てのセルに同じ数を掛ける方法【全部:複数:列全体:行全体など】

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エクセルを使う中で、よく出てくる計算に、複数のセルに同じ値をかけるというものがあります。

例えば、売り上げに消費税率を掛けて税込み価格を求める、日本円に為替レートを掛けてドルに変換するなどですここでは、エクセルの全てのセルに同じ数を掛ける方法を幾つかご紹介します。

花子さんは、エクセルで家計簿をつけていますが、全ての金額を、税抜きで記載してしまいました。税込みの金額を求めるために、全てのセルに1.1を掛けたいと思います

 

エクセルでシート全体のセルに同じ数を掛ける方法【乗算:貼り付け使用】

エクセルの特殊関数を使うと、簡単に、全てのセルに同じ数を掛けることができます

 

Step1空いているセル(今回はF1)に、掛け算する数値1.1を入力します。

 

Step2次に、F1のセルをコピーします。①F1を選択したのち、②コピーのアイコンをクリックします。Ctrl+CのショートカットでもOKです。

 
Step3: 数値を掛けたいセルを選択します

 

Step4: 貼り付けのアイコンをクリックし、形式を選択して貼り付けを選択します。Ctrl-+Alt+Vのショートカットを使ってもOKです。

 

Step5形式を選択して貼り付け、というタイトルのボップアップが出てきます。乗算にチェックを入れて、OKを押してください。

この時に、貼り付け方法の選択を「すべて」にすると、元の書式が失われてしまいます。「」を選択すると、書式を維持することができます。

 

  

選択した全てのセルが1.1倍されていることがわかると思います。これで、完成です。

 

形式を選択し貼り付けを利用した演算は、掛け算以外にも、足し算、引き算、割り算もできます。ぜひ、覚えておきましょう。

 

エクセルで列全体のセルに同じ数を掛ける方法【隣のセルに出力:数式:ずれる場合の対策も

次に、別の方法を見ていきましょう。数式を使って、列全体のセル同じ数を掛ける方法について、説明します。

先ほどと同じ例を使います。各列の横に、消費税込み支出記入する列を追加し、これらの列に、消費税込みの金額を数式で入れていきましょう。

  

  

Step1空いているセル(今回はI1)に、掛け算する数値1.1を入力します。

 

Step2次に、C1のセルを選択し、税込価格=価格×1.1を計算します。具体的には、①「=を入力、②B2をクリック、③「*」を入力、④I2をクリックすると以下の状態になります。

 

この計算を他のセルにもコピーしていきます。しかし、このままコピーをしてしまうと、以下のように、倍率を表すセル(I1の参照位置が、ずれてしまい、正しく計算することが出来ません。

 

このような場合には、絶対参照を使います。参照先の行列の前に$をつけることで、セルをコピーした時に、参照位置が変わらないようにすることができます。

今回の例では、セルをコピーした時に、行の参照(1行目)が変わらないようにしたいので、以下の図のように、行番号「1」の前に「$」をつけます。

 

Step3:この状態で、C2のセルをオートフィルで下にコピーしていきます。

 

先ほどと同じ結果になりましたね。

 

エクセルで行全体のセルに同じ数を掛ける方法【下のセルに出力:数式

次に、絶対参照を使って、行全体のセルに同じ数を掛けてみましょう今度は、に、消費税込みの支出を記入するを追加し、これらのに、消費税込みの金額を数式で入れていきます。

先ほどと同様に、空いているセル(今回はF1)に、掛け算する数値1.1を入力します。

 

 
次に、B3のセルに計算式を入力します今回は、行方向にコピーするのでコピーした時に列の参照(F列)が変わらないようにする必要があります。よって、列番号「F」の前に「$」をつけます。

 

この状態で、B3のセルをオートフィルで右側にコピーしていきます。

先ほどと同じ結果になりましたね。

  

 

エクセルの絶対参照と相対参照の使い分けができるようになると、エクセルを使った作業の効率化が図れます。是非、マスターしていただければと思います。

 

まとめ エクセルでル全体(列や行方向)に同じ数値を掛ける方法【複数:列全体:行全体など】

ここでは、エクセルで全てのセルに同じ数を掛ける方法【全部:複数:列全体:行全体など】について確認しました。

エクセルを使いこなし、日々の生活に役立てていきましょう。