科学的な解析(化学)を行う際には基本的に反応物質の沸点・融点・比重・密度(g/mlやg/cm3)・引火点などの理解が必要となることが多いです。
そのためさまざまな物質の沸点・融点・比重・密度(g/mlやg/cm3)・引火点を覚えておくといいです。
ここでは実用的な合金の「はんだ(Sn-Pb)」に着目して、その融点・比重・密度(g/ml)・引火点(危険物関連情報)やSDSなどをまとめていきますので、ぜひ参考にしてください。
はんだの融点(溶ける温度)は?【Sn-Pb】
それでは以下ではんだ(Sn-Pb)の融点は?について確認していきます。
結論として、はんだの
・共晶はんだ(Sn63%-Pb37%)の融点:約183℃
ですね。
はんだの融点は錫(Sn)と鉛(Pb)の配合比率によって変化します。最も一般的な共晶はんだ(Sn63%-Pb37%)では約183℃となり、これが最も低い融点を示します。鉛フリーはんだ(Sn-Ag-Cuなど)では融点が約217〜220℃と若干高くなります。
はんだの比重や密度(g/mlやg/cm3など)は?
さらに、はんだの比重や密度(単位g/mlやg/cm3)についてもチェックしていきましょう。
結論として、はんだの
・共晶はんだ(Sn63%-Pb37%)の密度:約8.4 g/ml
・鉛フリーはんだ(Sn-Ag-Cu)の密度:約7.3〜7.5 g/ml
ですね。
はんだの密度は水よりかなり重く、組成によって変化します。一般的に鉛を含むはんだは鉛フリーはんだよりも密度が高くなります。
なお、固体の場合の比重も水の密度との比較(1.0g/cm3)となるので、数値は密度と同じになります。
はんだの引火点は?【危険物など】は?
さらに、はんだの引火点についてもチェックしていきましょう。危険物取扱者の試験などを受ける人はこのあたりの情報も重要となってきます。
結論として、はんだの
・発火点:該当なし(通常の使用条件では発火しない)
ですね。
はんだは金属合金であるため、通常の液体のような引火点は定義されません。ただし、はんだ付け作業中に高温になった場合、フラックス(はんだ付け助剤)が発煙・発火する可能性があるため注意が必要です。また、鉛を含むはんだは有害物質を含むため、取り扱いには十分な換気と保護具の使用が推奨されます。
はんだのSDSは?【厚生労働省の情報:文献値】
さらに、はんだのSDS情報へのリンクも整理いたしましたので、必要な場合はご活用くださいませ!
はんだのSDSはメーカーや製品によって異なりますが、一般的な情報として鉛(Pb)のSDSを参考にできます。
以下が厚生労働省さまの情報でございます。
https://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen/gmsds/7439-92-1.html
まとめ はんだの融点(溶ける温度)・比重・密度(g/mlやg/cm3)・引火点は?【Sn-Pb・危険物・SDS】
ここでは、はんだの融点(溶ける温度)・比重・密度(g/mlやg/cm3)・引火点は?【Sn-Pb・危険物・SDS】について確認しました。
各物性を理解し、業務等々に活かしていきましょう。