科学的な解析（化学）を行う際には基本的に反応物質の沸点・融点・比重・密度（g/mlやg/cm3）・引火点などの理解が必要となることが多いです。
そのためさまざまな物質の沸点・融点・比重・密度（g/mlやg/cm3）・引火点を覚えておくといいです。
ここでは代表的な白金族貴金属の「イリジウム（Ir）」に着目して、その融点・比重・密度（g/ml）・引火点（危険物関連情報）やSDSなどをまとめていきますので、ぜひ参考にしてください。
イリジウムの融点（溶ける温度）は？【Ir】
それでは以下でイリジウム（Ir）の融点は？について確認していきます。
結論として、イリジウムの
ですね。
イリジウムは非常に高い融点を持つ白金族の貴金属で、室温では固体として安定しています。
実際、イリジウムは白金族元素の中でも最も高い融点を持ち、この特性はイリジウム原子間の強固な結合に起因しています。
この高融点特性により、イリジウムは極めて高温環境での使用に適した材料として様々な産業分野で利用されています。
イリジウムの比重や密度（g/mlやg/cm3など）は？
さらに、イリジウムの比重や密度（単位g/mlやg/cm3）についてもチェックしていきましょう。
結論として、イリジウムの
ですね。
イリジウムの密度は約22.56 g/mlで、これは自然界に存在する金属元素の中で最も高い値の一つです。
一般的な金属（鉄：約7.87 g/ml、銅：約8.96 g/ml）と比較すると極めて高い密度となっています。
イリジウムは水よりも遥かに重く、アルミニウム（約2.70 g/ml）の約8.4倍、鉄の約2.9倍の密度を持つため、最も重い金属の一つとして知られています。
イリジウムの特徴的な性質として、極めて高い硬度と耐摩耗性、卓越した耐腐食性を持っており、これらの特性から高温るつぼ、電気接点、精密機器部品などに広く利用されています。
なお、固体の場合の比重も水の密度との比較（1.0g/cm3）となるので、数値は密度と同じになります。
イリジウムの引火点は？【危険物など】は？
さらに、イリジウムの引火点についてもチェックしていきましょう。
危険物取扱者の試験などを受ける人はこのあたりの情報も重要となってきます。
結論として、イリジウムの
・反応性：非常に低い（ほぼすべての化学物質に対して不活性）
ですね。
イリジウムは化学的に最も安定した金属の一つです。金属形態では空気中でも全く酸化されず、自然発火することもありません。
特に注目すべきは、イリジウムの化学的不活性です。イリジウムはあらゆる酸（王水を含む）に対しても極めて高い耐性を持ち、一般的な環境条件下ではほぼ完全に不活性です。
このような性質から、イリジウム自体は非常に安全な金属として扱われますが、高価で希少なため取り扱いには細心の注意が必要です。
実験室や工業用途では、イリジウムの触媒特性を利用した化学反応の促進や、高温熱電対、るつぼ、電気接点材料、精密機器部品などに使用されることが多いです。
まとめ イリジウムの融点（溶ける温度）・比重・密度（g/mlやg/cm3）・引火点は？【Ir・危険物・SDS】
ここでは、イリジウムの融点（溶ける温度）・比重・密度（g/mlやg/cm3）・引火点は？【Ir・危険物・SDS】について確認しました。
各物性を理解し、業務等々に活かしていきましょう。
