漢字を書いたり入力したりするとき、「浄」という文字の旧字体が必要になる場面はあるでしょうか。
書道や冠婚葬祭の案内状、歴史的な文書の再現など、正式な場面では旧字体の使用が求められることも少なくありません。
しかし、旧字体はパソコンやスマホで普通に入力しようとしても、なかなかうまく出てこないことがほとんどです。
そこで今回は、「浄の旧字体の出し方(漢字をパソコンやスマホで・異体字・淨・きよい・どっちか・コード・コピペ用拡大図も)」と題して、旧字体「淨」の基本知識から実際の入力方法、コードやコピペ用の情報まで、わかりやすくまとめました。
「淨」が必要な方はぜひ最後まで読んでみてください。
浄の旧字体は「淨」――まずは結論をおさえよう
それではまず、浄の旧字体が何であるか、という結論からしっかり確認していきましょう。
「浄」の旧字体は「淨」です。

「浄」は常用漢字として現代の日本語で広く使われている新字体であり、「淨」はその旧来の字形にあたります。
旧字体とは、字体改定以前に使われていた漢字の形のことで、画数が多く複雑な形をしているものが多いのが特徴です。
「浄」と「淨」を並べてみると、右側のパーツが異なることがわかります。
新字体(常用漢字) 浄
旧字体(異体字) 淨
「淨」は、さんずい(氵)に「爭(あらそう)」を組み合わせた形をしています。
一方、「浄」の右側は「争」と简略化されており、画数が少なくなっています。
意味はどちらも同じで、「きよい」「けがれがない」「清潔である」といった意味を持ちます。
「浄」と「淨」はどっちが正しいかと迷う方も多いですが、現代の日本語では「浄」が標準的な常用漢字です。
ただし、正式な書類や伝統的な文書、宗教的な文脈などでは「淨」が使われるケースも見られます。
使い分けはシーンによって判断するとよいでしょう。
また、「淨」は異体字としても分類されることがあり、Unicode上でも別のコードポイントが割り当てられています。
この点については後ほど詳しく解説します。
浄の旧字体「淨」の意味と読み方・使われる場面
続いては、「淨」の意味や読み方、どのような場面で使われるかを確認していきましょう。
「淨」の読み方
「淨」の読み方は、新字体の「浄」とまったく同じです。
音読み ジョウ・セイ
訓読み きよい・きよまる・きよめる
「きよい」という訓読みは、「清らかである」「汚れがない」という状態を表します。
音読みの「ジョウ」は「浄土(じょうど)」「浄化(じょうか)」などの熟語に使われ、「セイ」は「清浄(せいじょう)」などで使われる読み方です。
「淨」が使われる代表的な熟語
「淨」を含む熟語は、旧字体の表記でそのまま使われることがあります。
| 熟語(旧字体) | 読み方 | 意味 |
|---|---|---|
| 淨土 | じょうど | 仏教における清浄な世界 |
| 淨化 | じょうか | 不純物を取り除き清めること |
| 清淨 | せいじょう | けがれなく清らかなこと |
| 淨書 | じょうしょ | 清書すること・清潔に書き記すこと |
| 不淨 | ふじょう | 清潔でないこと・汚れていること |
これらの熟語は、宗教的な文書や歴史的資料などで旧字体のまま記載されているケースが多くあります。
「淨」が使われる具体的なシーン
「淨」が実際に使われるシーンは、主に以下のような場面です。
まず、仏教・神道に関連する文書や案内状では旧字体が好んで使われます。
「淨土宗」「淨心」などの宗教的な固有名詞では、旧字体を正式表記とするケースが見られます。
また、書道の作品や古典文学の再現においても、「淨」の形が使われることがあるでしょう。
さらに、会社名や屋号、看板などに旧字体が使われている場合は、正確な字形を再現するために「淨」の入力が必要になります。
パソコンやスマホで「淨」を入力する方法
続いては、パソコンやスマホで「淨」を実際に入力する方法を確認していきましょう。
いくつかの方法がありますので、自分の環境に合ったやり方を見つけてみてください。
Windowsパソコンで「淨」を入力する方法
Windowsのパソコンで「淨」を入力するには、以下の方法が有効です。
まず、IMEパッドを使う方法があります。

タスクバーの「あ」や「A」と表示されている部分を右クリックし、「IMEパッド」を選択してください。

IMEパッドが開いたら「手書き」タブで「淨」を手書き入力すると、候補として表示されることがあります。

次に、文字コード(Unicode)から直接入力する方法です。
「淨」のUnicodeコードポイントは「U+6DE8」です。
Windowsでは、Wordなどのアプリ上で「6DE8」と入力した後、「Alt+X」キーを押すと「淨」に変換されます。
また、「文字コード表」アプリを使う方法もあります。
スタートメニューから「文字コード表」を検索して開き、「Unicode」を選択してコードポイント「6DE8」を入力すると「淨」が表示されます。
表示された「淨」を選択してコピーし、貼り付けて使うとよいでしょう。
Macパソコンで「淨」を入力する方法
Macの場合は、「絵文字と記号」ウィンドウ(文字ビューア)から検索する方法がおすすめです。
「control+command+スペース」を押すと文字ビューアが開きます。
検索欄に「淨」や「じょう」と入力するか、「CJK統合漢字」カテゴリを探すと見つかることがあります。
また、テキストエディット上でUnicodeコードポイントを使った入力も可能です。
Macの文字ビューアでの検索手順
①「control+command+スペース」を押して文字ビューアを開く
②検索欄に「淨」または「净」などを入力
③候補から「淨」を選んでダブルクリック
スマホ(iOS・Android)で「淨」を入力する方法
スマホの場合は、通常のフリック入力や音声入力だけでは「淨」を直接出すのが難しいことがほとんどです。
最も手軽な方法は、このページからコピペして使うことです。
後述のコピペ用拡大図をそのまま使ってみてください。
また、iPhoneでは「ユーザ辞書」機能を使う方法もあります。
「設定」→「一般」→「キーボード」→「ユーザ辞書」と進み、「淨」を語句として登録しておくと、次回から読みを入力するだけで変換候補に出てきます。
Androidでも同様に、各キーボードアプリの辞書登録機能を活用すると便利でしょう。
「淨」のコードとコピペ用拡大図
続いては、「淨」に関する文字コードとコピペ用の情報を確認していきましょう。
すぐに使いたい方はこのセクションを参考にしてみてください。
「淨」の主な文字コード一覧
「淨」のコードは以下の通りです。
入力方法や使用するシステムに合わせて参照してみてください。
| コードの種類 | コードの値 |
|---|---|
| Unicode(コードポイント) | U+6DE8 |
| UTF-8(16進数) | E6 B7 A8 |
| HTML文字参照(10進数) | 淨 |
| HTML文字参照(16進数) | 淨 |
| Windows IME(Wordでの変換) | 6DE8 → Alt+X |
HTMLやWebページの制作で「淨」を使いたい場合は、文字参照コードを使うと確実に表示できます。
コピペ用の「淨」
すぐにコピーして使いたい方のために、「淨」を以下に掲載しています。
コピペ用 淨
上の文字「淨」を長押し(スマホの場合)またはドラッグ選択(パソコンの場合)してコピーしてご使用ください。
「淨」のコピペ用拡大図イメージ
書道や手書きの参考にしたい方のために、「淨」の字形の構造を以下に整理しています。
「淨」の字形の構造
左側 氵(さんずい・3画)
右側 爭(あらそう・8画)
合計画数 11画
「浄」は9画であるのに対し、「淨」は11画と、旧字体のほうが画数が多くなっています。
右側の「爭」の部分は、上から「爫(爪)」「又」「刀」のような要素が組み合わさった形で、丁寧に書くことが大切です。
書道の清書や手書きで旧字体を使う際は、各部の画数と筆順に注意しながら書くとよいでしょう。
まとめ
今回は「浄の旧字体の出し方(漢字をパソコンやスマホで・異体字・淨・きよい・どっちか・コード・コピペ用拡大図も)」というテーマで解説しました。
「浄」の旧字体は「淨」であり、意味や読み方は新字体と同じです。
「浄」と「淨」のどっちが正しいかについては、現代の一般的な文章では「浄」が標準ですが、宗教・歴史・伝統的な場面では「淨」が使われることがあります。
パソコンでの入力には、UnicodeコードポイントのU+6DE8を活用する方法が確実です。
Windowsではは「6DE8」を入力後に「Alt+X」を押す方法が、Macでは文字ビューアを使う方法が便利でしょう。
スマホではコピペや辞書登録を活用すると手軽に使えます。
HTMLで使いたい場合は文字参照コード「淨」や「淨」が役立ちます。
旧字体の漢字は一見難しそうに感じますが、正しい知識と手順を知っていればすぐに使えます。
この記事が「淨」を必要とする方のお役に立てれば幸いです。