従の旧字体の出し方(漢字をパソコンやスマホで・異体字・從・したがう・どっちか・コード・コピペ用拡大図も)
「従」という漢字の旧字体を調べていると、「從」という文字が出てきて、どうやって入力すればいいのか迷った経験はないでしょうか。
戸籍や歴史的な文書、書道、デザインなどの場面では、旧字体や異体字の正確な入力が求められることも少なくありません。
この記事では、「従」の旧字体「從」の出し方を、パソコン・スマホそれぞれの方法でわかりやすく解説します。
Unicodeコードや異体字の種類、コピペ用の拡大図まで幅広くご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
「従」の旧字体は「從」——まずは結論から確認しよう
それではまず、「従」の旧字体がどの文字なのか、という結論から解説していきます。
「従」の旧字体は、「從」(したがう)です。

現代の日本語で使われている「従」は、戦後の当用漢字・常用漢字の制定によって整理された新字体であり、それ以前の文書や正式な字体としては「從」が用いられてきました。
どちらが正しいのか迷う方もいますが、現代の日常使用では「従」が標準であり、旧字体・正字体としての字形が「從」という関係になります。
「従」→ 新字体(現代日本語の標準)
「從」→ 旧字体・正字体(旧来の字形・戸籍や歴史文書で使用)
「從」は画数が多く、一見難しそうに見えますが、Unicode(文字コード)を使えばパソコンでもスマホでも比較的簡単に入力することが可能です。
また、「したがう」という訓読みで変換をかけると候補に出てくる場合もあるため、まずは変換機能を試してみるのがおすすめでしょう。
以下の表で、「従」と「從」の基本情報を比較してみましょう。
| 項目 | 従(新字体) | 從(旧字体) |
|---|---|---|
| 字体の種類 | 新字体 | 旧字体・正字体 |
| 画数 | 10画 | 11画 |
| 読み(音) | ジュウ・ショウ・ジュ | ジュウ・ショウ・ジュ |
| 読み(訓) | したがう・したがえる | したがう・したがえる |
| Unicode | U+5F93 | U+5F9E |
| 主な使用場面 | 日常文書・デジタル全般 | 戸籍・歴史文書・書道・デザイン |
このように、読み方や意味は同じですが、字形と使われる場面が異なる点が重要なポイントです。
パソコンで「從」を入力する方法
続いては、パソコンで旧字体「從」を入力する方法を確認していきます。
パソコンでの入力方法にはいくつかの手段がありますが、ここでは代表的な3つの方法をご紹介します。
IMEパッドや変換機能を使う方法
Windowsをお使いの方は、まず「したがう」と入力して変換キーを押してみましょう。
IME(日本語入力ソフト)によっては、変換候補の一覧に「從」が表示されることがあります。
表示されない場合は、IMEパッドを活用するのが有効な方法です。

タスクバーの入力メニューから「IMEパッド」を開き、「文字一覧」から「CJK統合漢字」などのカテゴリを選ぶと、「從」を探して入力することができます。
Macの場合は、「したがう」と入力して変換候補を展開するか、「文字ビューア」(メニューバーの入力メニューから起動)を使って検索することで「從」を見つけることが可能です。
Unicodeコードから直接入力する方法
「從」のUnicodeはU+5F9Eです。
Windowsでは、Wordなどのアプリで「5F9E」と入力した直後にAlt+Xキーを押すと、その文字コードが「從」に変換されます。
これはUnicodeコード変換機能と呼ばれており、特殊な漢字や旧字体を素早く入力したいときに非常に便利です。
入力例(Windows・Word上での操作)
「5F9E」と入力 → そのままAlt+Xを押す → 「從」に変換される
Macでは上記の方法は使えませんが、文字ビューアでUnicodeコードを検索する方法が使えます。
コピペで入力する方法(拡大図付き)
もっとも手軽な方法が、コピー&ペースト(コピペ)による入力です。
以下に「從」のコピペ用の文字を大きく掲載しますので、必要な方はそのままコピーしてご利用ください。
コピペ用「從」(旧字体・拡大図)
從
↑この文字をそのままコピーしてご使用ください
コピペは環境に左右されにくく、どのデバイスでも使える点で非常に実用的です。
ただし、フォントによっては表示が崩れる場合もあるため、使用する場面に合わせてご確認されることをおすすめします。
スマホで「從」を入力する方法
続いては、スマホで「從」を入力する方法を確認していきます。
スマホでの旧字体入力は少しコツが必要ですが、いくつかの方法を組み合わせると対応できます。
変換候補から探す方法
iPhoneでもAndroidでも、まずは「したがう」と入力してみましょう。
変換候補の一覧をスクロールしていくと、「從」が候補に現れることがあるため、最初はこの方法を試してみてください。
ただし、スマホの日本語入力アプリ(キーボード)の種類によって対応が異なるため、表示されない場合もあります。
Google日本語入力(Gboard)やATOKなど、変換精度の高いキーボードアプリを使うと、旧字体が候補に出やすくなります。
文字コード・特殊文字入力アプリを使う方法
スマホ向けに、Unicode文字を検索・入力できるアプリが複数リリースされています。
「Unicode文字」「特殊文字キーボード」などのキーワードでApp StoreやGoogle Playを検索すると、対応アプリが見つかるでしょう。
こうしたアプリでは、U+5F9Eと検索するだけで「從」を素早く見つけて入力・コピーすることが可能です。
スマホでの検索キーワード例
App Store・Google Play → 「Unicode 文字入力」「特殊文字 キーボード」などで検索
アプリ内で「5F9E」または「從」と入力して検索
Webブラウザ上でコピペする方法
スマホでも最も手軽なのが、Webページ上の文字をコピーして貼り付ける方法です。
この記事の上部に掲載したコピペ用の「從」をスマホで長押し → コピー → 貼り付けの手順で簡単に入力できます。
メモアプリやLINE、メールなど、あらゆるテキスト入力欄に貼り付けることが可能なため、最もすぐに使える方法といえるでしょう。
「從」の異体字・関連字形について知っておこう
続いては、「從」に関連する異体字や字形のバリエーションを確認していきます。
「従」「從」以外にも、歴史的な文書や字典では複数の字形が確認されており、文脈や用途によって使い分けられることがあります。
異体字の種類と使い分け
「従」に関連する主な字形には、以下のようなバリエーションが存在します。
| 字形 | 種別 | Unicodeコード | 備考 |
|---|---|---|---|
| 従 | 新字体(常用漢字) | U+5F93 | 現代日本語の標準字体 |
| 從 | 旧字体・正字体 | U+5F9E | 戸籍・歴史文書・書道で使用 |
| 従 | 康熙字典体に近い字形 | 参照要 | 字典・印刷物で確認できる字形 |
一般的に「旧字体」と呼ばれるのは「從」ですが、さらに細かく見ると字典によって字形の微妙な違いが存在することもあります。
書道や印章(はんこ)、筆文字デザインを行う際は、使用する字典や規格を事前に確認することが重要です。
戸籍・公的書類での注意点
戸籍に記載された漢字は、法務省の戸籍法に基づく「戸籍統一文字」によって管理されています。
「従」と「從」のどちらが使われているかは、個人の戸籍によって異なるため、役所やマイナンバーカードに記載された字形を必ず確認するようにしましょう。
パソコンで入力する際に新字体「従」を使ってしまうと、本来の旧字体「從」との不一致が生じる場合もあるため、注意が必要です。
戸籍関連の重要ポイント
戸籍に「從」と記載されている場合、公的書類への記入時はUnicodeコード(U+5F9E)を使って正確に「從」を入力することが推奨されます。
不明な場合は、最寄りの役所窓口にご確認ください。
書道・デザインでの活用シーン
旧字体「從」は、書道作品や毛筆フォント、レトロなデザインにおいても活用されています。
新字体「従」よりも画数が多く、字形に重厚感と風格があるため、掛け軸・扁額・名刺などに使われることも少なくありません。
フォントとして「從」を表示させるには、使用するフォントが旧字体に対応している必要があります。
Adobe Fontsや游明朝など、字形の豊富なフォントを選ぶと、美しい旧字体「從」を文書やデザインで活かすことができるでしょう。
まとめ
この記事では、「従」の旧字体「從」の出し方について、パソコン・スマホそれぞれの入力方法、Unicodeコード、異体字の種類、戸籍での注意点まで幅広く解説しました。
「従」の旧字体は「從」(Unicodeコード U+5F9E)であり、新字体との使い分けは用途や場面によって判断することが大切です。
パソコンでは「Alt+X」によるコード変換やIMEパッドの活用、スマホでは変換候補の確認やコピペが便利な方法です。
戸籍や公的書類では、記載されている字形を正確に確認した上で入力することが求められます。
この記事がお役に立てれば幸いです。