正しい日本語の表現って意外とあいまいですよね。
ここでは特に言い回しで悩みやすい「可能性」に続く言葉として「高い」「強い」「大きい」「多い」のどれがふさわしいのか、またその使い分けなどについて解説していきます。
「可能性」が高い、強い、大きい、多い、どの言い回しにするべきか【低い、弱い、小さい、少ない】
「可能性」に続く言い回しとしては、「高い」「強い」「大きい」「多い」のどれが適しているのか見ていきましょう。
結論として「可能性」という名詞に続く表現としては「高い」「大きい」が一般的に使用されています。
・可能性が「高い」:最も一般的な表現で、幅広い状況で使えます。何かが起こる見込みが大きいことを示します。
・可能性が「強い」: 「高い」よりもやや強い表現で、その可能性がより確実に感じられる場合に使います。
・可能性が「大きい」: 「高い」とほぼ同じ意味ですが、より文学的な表現です。
・「可能性が「多い」: 複数の選択肢や結果がある場合に使われることが多く、そのうちのいくつかが起こりそうだという意味合いがあります。
また、この対義語として「低い」「弱い」「小さい」「少ない」といった表現も、同様の場面で使用できます。
「可能性」を表す際の言い回しについては、状況や文脈に応じて適切な表現を選ぶことが重要ですね。
フォーマル度:「大きい」>「高い」≈「強い」>「多い」
確信度:「強い」>「高い」≈「大きい」>「多い」
汎用性:「高い」>「大きい」>「強い」>「多い」
例えば、ビジネスや学術的な場面では「可能性が高い」がより適切で、日常会話では「可能性が強い」の方が自然に聞こえる場合もあります。
またこの他にも「可能性が十分」「可能性が濃い」といった表現が用いられる場合もあります。一緒に覚えておくとよいですね。
可能性が高い、強い、大きい、多い(低い、弱い、小さい、少ない)の例文
最後に例文を用いて「可能性が高い、強い、大きい、多い(低い、弱い、小さい、少ない)」の使い方を確認していきましょう。
・明日は雨が降る可能性が高いです。
・今年の夏は例年より暑くなる可能性が高いでしょう。
・今週末は晴れる可能性が低いので、屋内で活動します。
・彼が次の選挙で当選する可能性が強いです。
・交渉が難航しており、契約が成立する可能性は弱いと思われます。
・この計画が成功する可能性は大きいと考えられます。
・この治療法で完治する可能性は小さいです。
・この症状はストレスが関係している可能性が多いです。
・最新の安全システムを導入したので、情報漏洩の可能性は少なくなりました。
まとめ可能性に続くのは「高い」「大きい」「強い」「多い」のどれ?
ここまで「可能性」に続く形容詞として「高い」「多い」「大きい」「強い」のどれが適しているのかについて解説しました。
これからもあいまいな日本語について、適切な表現を学んでいきましょう(^^♪