この記事では、「木へんに秦(榛)」の漢字について、読み方、意味、由来、部首、画数、さらに「榛」の読み方について詳しく解説していきます。
なお、面白い例文も多く紹介しておりますので、楽しみながら難しい漢字の読みなどを自然と覚えられると思います(^^)/
結論として、「木偏に秦(榛)」の読み方は以下の通りです。
・ 音読み:シン
・ 訓読み:はしばみ・はり
それでは榛の他の項目についても詳しく見ていきましょう!
木へんに秦(榛)の漢字の読み方は?
まず、「木偏に秦(榛)」の漢字の読み方を確認していきます。
上記の通り、
・ 音読み:シン
・ 訓読み:はしばみ・はり
と読みます。
「榛」の読み方は、訓読みでは「はしばみ」が最も一般的で、「はり」という読み方もあります。
地名では「榛名(はるな)」として親しまれており、人名では「はる」という読み方でも使用されます。
「はしばみ」で変換するか、「はるなこ」で変換して「名湖」を消すと入力しやすいでしょう。
木へんに秦(榛)の漢字の意味や由来・成り立ちは?
続いては、木偏に秦の「榛」という漢字の意味や由来・成り立ちも見ていきましょう!
意味としては、訓読みからも理解できますが、
・ はしばみ。カバノキ科の落葉低木。
・ はんのき(はり)。カバノキ科の落葉高木。
・ 雑木や草が群がり生える場所。やぶ。
これらを表しています。
由来や成り立ち
「木偏」は木や樹木を表す部首で、「秦」は「稲が上へ上へと伸び茂る」という意味を持つ音符として使われています。
この二つの要素が組み合わさることで、「生長が速く、どんどん叢生する木」という意味が生まれました。「榛」は形声文字で、意味を表す「木」と音を表す「秦(シン)」を組み合わせて作られました。
興味深いことに、中国と日本では指している植物が微妙に異なります。中国では主に「ハシバミ」を指しますが、日本では「ハシバミ」と「ハンノキ(ハリ)」の両方を指します。ハシバミは高さ2〜5メートルの低木であるのに対し、ハンノキは4〜20メートルにもなる高木です。
ハシバミの実は「ヘーゼルナッツ」として知られ(ただし日本のハシバミと世界で流通するヘーゼルナッツは厳密には別種)、古来より食用とされてきました。また、ハシバミは古代から神秘的な力を持つ植物として崇められ、占いや魔除けにも使用されていました。
これらから転じて、現代でも使用される意味として
・ 群馬県の榛名山や榛名湖の地名。
・ 植物学における具体的な樹種名。
・ 伝統的な色名「榛色(はしばみいろ)」。
・ 文学的表現での雑木林の表現。
になったといえますね(^^)/
以下の例文を元にマスターしていきましょう。
木へんに秦(榛)の漢字の読み方を理解しやすい例文紹介!
木へんに秦(榛)の意味や読み方を自然と覚えられる例文を以下で紹介します。
一般的な読みのものから、面白い例文までさまざま紹介しておりますので、ぜひ参考にしてみてください(^^)/
木へんに秦(榛)の漢字を用いた例文
- 群馬県の榛名山(はるなさん)は美しい山として有名だ。
- 春になると榛(はしばみ)の花が咲く。
- 榛名湖(はるなこ)では冬にワカサギ釣りが楽しめる。
- 榛(はり)は湿地に生育するハンノキの古名だ。
- 榛色(はしばみいろ)は温かみのある茶色である。
- 榛原(はいばら)という地名は各地にある。
- 娘の名前を榛花(はるか)と名付けた。
- 榛莽(しんもう)とは雑木が茂った場所のことだ。
木へんに秦(榛)の漢字を使った熟語は?
「榛」を使った熟語には以下のようなものがあります。
榛莽(しんもう・しんぼう)
雑木や草が群がり生えること。やぶ。くさむら。また、雑木林。
榛荊(しんけい)
ハシバミとイバラ。転じて、草木が乱雑に生い茂った場所。
榛色(はしばみいろ)
ヘーゼルナッツの色に由来する日本の伝統色。黄色がかった薄茶色。
荊榛(けいしん)
イバラとハシバミ。また、それらが茂る雑木林のこと。
これらの熟語も覚えておくと、「榛」の意味をより深く理解できますね。
木へんに秦(榛)の漢字の部首と画数は?
木へんに秦(榛)の漢字の部首と画数も見ていきます。
結論として
・部首:木へん(きへん・もくぶ)
・画数:14画(総画数)
ですね。
「榛」は人名用漢字として認められており、赤ちゃんの名前に使用することができます。
特に「はる」という読み方で人気があり、「すくすくと丈夫に育ちますように」「平和で穏やかな人になってほしい」という願いを込めて使われることが多いです。
画数に注意して、丁寧に書きましょう。右側の「秦」は画数が多いので、バランスを考えて書くことが大切です(^^)/
まとめ 木偏に秦(榛)の漢字の読み方や部首や画数は?榛では?
ここでは、木偏に秦(榛)の漢字の読み方は?意味・由来・部首・画数は?【榛の読み方も:木へんに秦】について、面白い例文も用いつつ解説しました。
日本語の漢字は奥深く、「榛」の成り立ちを知ることで、植物への理解や地名の由来への興味も深まりますね。現代では群馬県の榛名山や榛名湖で親しまれている「榛」は、古来から人々の生活と深く関わってきた植物を表現した興味深い漢字といえるでしょう。
また、ヘーゼルナッツとして世界的に愛されているハシバミの仲間や、湿地に生育するハンノキなど、異なる植物を指す「榛」は、漢字の意味の豊かさを示す良い例でもあります。人名用漢字としても人気があり、子どもの名前に込められる温かい願いとともに、これからも使い続けられていく漢字です。
これからも様々な漢字に触れ、日本語の魅力を発見していきましょう♪