正しい日本語の表現って意外とあいまいなものも多いですよね。
ここでは、特に言い回しで迷いやすい「強度」に続く言葉として「高い」「強い」「大きい」「多い」のどれがふさわしいのか、またその使い分けなどについて解説していきます。
「強度」が高い、強い、大きい、多い、どの言い回しにするべきか【低い、弱い、小さい、少ない】
「強度」に続く言い回しとしては、「高い」「強い」「大きい」「多い」のどれが適しているのか見ていきましょう。
結論として「強度」という名詞に続く表現としては「高い」「大きい」が一般的に使用されています。
・強度が「高い」:これは一般的な表現です。幅広い状況で使えますね。
・強度が「大きい」:これも一般的な表現で正しいです。
・強度が「強い」: これは意味が二重になっています。冗長な表現で、あまり使用されません。
・「強度が「多い」: 正しくない表現です。強度は量ではなく程度を表すため、「多い」は適切ではありません。
また、この対義語として「低い」「弱い」「小さい」「少ない」といった表現も、同様の場面で使用できます。
・「強度が小さい」「強度が低い」:これらは適切で一般的な表現です。
・「強度が弱い」:やや冗長ですが、会話レベルでは使われることもよくあります。
・「強度が少ない」:「強度」は程度を表すので「少ない」との組み合わせは適切ではありません。
「強度」を表す際の言い回しについては、状況や文脈に応じて適切な表現を選ぶことが重要ですね。
またこの他にも「強度が強い」の代わりとして「強度が上がる」「強度が増す」といった表現が使えますね。
さらに、「強度が十分」「強度が優れている」「強度に優れる」といった表現が用いられる場合もあります。
反対に強度が小さいことを表す表現としては、「強度が不足している」「強度が劣る」「強度が落ちる」なども使用されます。
これらの表現も一緒に覚えておくとよいですね。
強度が高い、強い、大きい、多い(低い、弱い、小さい、少ない)の例文
最後に例文を用いて「強度が高い、大きい(低い、小さい)」の使い方を確認していきましょう。
・この新素材は強度が大きいため、より薄い部材でも十分な支持力を得られます。
・高層ビルの設計には強度が高い鋼材が使用されています。
・この素材は強度が小さいため、構造部材としての使用には適していません。
・強度が低い箇所を補強することで、建築物の安全性が向上します。
その他の正しい表現の例
・台風の接近に伴い、風の強度が上がると予想されます。
・この橋は強度が十分なので、大型トラックの通行にも耐えられます。
・新開発の合金は強度に優れており、航空機部品への採用が期待されています。
まとめ強度に続くのは「高い」「大きい」「強い」「多い」のどれ?
ここまで「強度」に続く形容詞として「高い」「多い」「大きい」「強い」のどれが適しているのかについて解説しました。
これからもあいまいな日本語について、適切な表現を学んでいきましょう(^^♪