この記事では「mmhg(水銀柱ミリメートル:ミリハーゲン)とtorr(トル)の変換方法や読み方や違い」について博士とお手伝いさんの対話形式で解説していきます。
内容が堅いため、それが緩和されて読みやすいかと思います!
それでは博士とお手伝いさんよろしくお願いします^_^
torr(トル)とmmhg(水銀柱ミリメートル)の変換方法や読み方や違い【圧力の単位】
結論:1mmHg=1torr(ほぼ同じ)
mmHgは「ミリハーゲン」「水銀柱ミリメートル」などと読み、1mmHgは水銀柱の高さが1ミリメートルのときの圧力を表します。
一方、Torrは「トル」と読みます。
mmHgは、水銀柱の高さを利用して圧力を測定するために使われます。水銀柱が1ミリメートル上昇すると、その圧力が1mmHg増加します。
一方、Torrは、イタリアの物理学者エヴァンジェリスタ・トリチェリが考案した単位で、彼の名前にちなんでいます。
そして、1 Torr=1mmHgと等しいほぼ等しい圧力を表します。
1mmHgはほぼ133.322368421パスカル(Pa)であり、1Torrはほぼ133.322368421パスカルです。後に解説しますが、厳密な定義方法が違うため、ごくわずかな誤差があります。
したがって、mmHgからTorrへの変換はほぼ1:1なのです。
つまり、1mmHgはほぼ1Torrですし、逆もまた然りです。
また、国や地域によっては、国際単位系(SI)の単位であるパスカル(Pa)が使われることもあります。
したがって、どの単位を使用するかは、状況や慣習によって異なります。
mmHgとTorrの違いや変換方法、そしてそれぞれの単位が使用される分野について理解できました。
圧力の単位に関する知識は、さまざまな分野で役立つことがありますので、覚えておくと良いでしょう。
kPaとmmhgの関係式の導出方法【キロパスカルと水銀柱ミリメートル】
1mmHgと1Torrは、ともに大気圧の測定に由来しています。エヴァンジェリスタ・トリチェリが大気圧を実験的に測定した際、水銀柱の高さが760mmに達したことから、1標準大気圧(atm)が760mmHgと定義されました。そして、1Torrは1標準大気圧を760で割った値として定義されたので、1 atm = 760 Torrです。
次に、1標準大気圧がパスカルでどのように表されるかを見てみましょう。1 atmは正確に101,325 Paと定義されています。ですから、1 Torrは次のように表されます。
1 Torr = (1 atm) / 760 = (101,325 Pa) / 760 ≈ 133.322 Pa
さて、1mmHgをパスカルに変換する方法は、水銀の密度(13,595.1 kg/m³)と重力加速度(9.80665 m/s²)を用いて求めることができます。
1 mmHg = (1 mm × 13,595.1 kg/m³ × 9.80665 m/s²) / 1000 ≈ 133.322 Pa
ここで、1mmHgと1Torrがほぼ等しいことがわかります。したがって、mmHgとTorr間の変換はほぼ1:1で行われ、その違いはごくわずかです。