パソコンを使っていると、データ移行が必要になる場面は意外と多く訪れます。
新しいパソコンに買い替えたときの引っ越し作業、古いHDDから高速なSSDへのアップグレード、iPhoneの写真や動画をパソコンに保存したいとき、故障に備えたバックアップなど、様々な状況でデータを安全に移動させる必要があります。
データ移行を誤ると、大切な写真や仕事の書類が消えてしまうリスクがあります。何年も蓄積してきた思い出の写真、取引先との重要なメール、作成した資料やプレゼンテーションなど、失ってしまえば二度と取り戻せないデータばかりです。
Windowsには標準のデータ移行機能が搭載されており、外付けHDDやUSBメモリを使った方法、LANケーブルで直接接続する方法など、複数の選択肢があります。
それぞれの方法には特徴があり、データの容量や移行先の環境、かけられる時間によって最適な手段が変わってきます。
本記事では、パソコンからパソコンへのデータ引っ越し、HDDからSSDへの移行、iPhoneからパソコンへの転送など、様々なシーンでのデータ移行方法を詳しく解説します。
初心者の方でも安全に作業できるよう、手順を丁寧に説明していきます。
ポイントは
・Windows標準機能なら設定から簡単にデータ引っ越しができる
・外付けHDDやUSBメモリを使えば手軽で確実に移行可能
・LANケーブル直接接続は大容量データを高速転送できる
・HDDからSSDへはクローンソフトで丸ごとコピーが便利
・iPhoneからはエクスプローラーやiCloudで写真や動画を移行できる
です。
それでは詳しく見ていきましょう。
パソコンからパソコンへデータ移行する基本方法
それではまず、新しいパソコンを購入したときや別のパソコンにデータを移したいときの基本的な移行方法を確認していきます。
Windows標準の近距離共有機能を使う方法
Windows 10および11には、近距離共有という機能が標準搭載されており、同じネットワーク内のパソコン同士で簡単にファイルを送受信できます。
この機能はBluetoothとWi-Fiを使用するため、ケーブルや外付けドライブが不要で、手軽にデータ移行を始められます。
近距離共有を有効にするには、両方のパソコンで「設定」→「システム」→「近距離共有」を開き、機能をオンにします。
受信設定を「近くにいるすべてのユーザー」または「自分のデバイスのみ」に設定すれば準備完了です。送信側のパソコンでファイルを右クリックし、「共有」→相手のパソコン名を選択すれば、受信側で通知が表示され、承認するとファイルが転送されます。
近距離共有の設定手順
設定→システム
→近距離共有で
機能をオンに
ファイルを右クリック
→「共有」を選択
相手のPC名を選択
受信側で承認
ただし、近距離共有は個別のファイルやフォルダの転送には便利ですが、パソコン全体のデータ移行には向いていません。
転送速度もWi-Fiの環境に依存するため、数十GB以上の大容量データを移行する場合は、次に紹介する方法が効率的です。
写真や動画などの大きなファイルが多い場合、転送に数時間かかることもあります。
外付けHDDやUSBメモリを経由する方法
最も確実で初心者にもおすすめなのが、外付けHDDやUSBメモリを使った移行方法です。
この方法はネットワーク設定が不要で、物理的にデータを持ち運ぶため、確実性が高く、トラブルが少ないのが特徴です。
移行手順は非常にシンプルです。まず古いパソコンに外付けHDDまたはUSBメモリを接続し、移行したいデータをすべてコピーします。
ドキュメント、ピクチャ、ビデオ、デスクトップなど、必要なフォルダをすべて選択してコピーし、外付けドライブに貼り付けます。
コピーが完了したら、外付けドライブを安全に取り外し、新しいパソコンに接続して、同じようにデータを新しいパソコンの適切な場所にコピーします。
| 移行すべき主なフォルダ | Windows標準の場所 | 含まれる主なデータ |
|---|---|---|
| ドキュメント | C:\Users\ユーザー名\Documents | Word、Excel、PDFなどの文書ファイル |
| ピクチャ | C:\Users\ユーザー名\Pictures | 写真、画像ファイル |
| ビデオ | C:\Users\ユーザー名\Videos | 動画ファイル |
| ミュージック | C:\Users\ユーザー名\Music | 音楽ファイル |
| デスクトップ | C:\Users\ユーザー名\Desktop | デスクトップ上のファイルやフォルダ |
| ダウンロード | C:\Users\ユーザー名\Downloads | ブラウザからダウンロードしたファイル |
USBメモリの容量選びも重要です。移行するデータ量を事前に確認し、余裕を持った容量を選びましょう。
エクスプローラーで各フォルダを右クリックして「プロパティ」を選択すれば、フォルダのサイズが確認できます。
合計で50GBのデータがある場合、最低でも64GB以上のUSBメモリが必要です。外付けHDDなら500GB以上の容量があれば、ほとんどのユーザーのデータを一度に移行できます。
外付けドライブを使った移行の流れ
古いパソコン
↓
外付けドライブへ
→ 安全に取り外し
新しいパソコン
↓
データを貼り付け
→ 移行完了
LANケーブルで直接接続して高速転送
大容量のデータを効率よく移行したい場合は、LANケーブルで2台のパソコンを直接接続する方法が高速です。
この方法なら、数百GBのデータでも比較的短時間で転送できます。USB 2.0のメモリを使うより10倍以上高速になることもあります。
LANケーブルでの直接接続には、クロスケーブルが必要でした。しかし現在のほとんどのパソコンは自動判別機能を持っているため、通常のストレートLANケーブルでも問題なく接続できます。
Cat5e以上のLANケーブルを使用すれば、1Gbpsの高速転送が可能です。ケーブルの長さは、2台のパソコンを近くに置けば1～3メートルで十分です。
接続後は両方のパソコンで固定IPアドレスを設定する必要があります。一方のパソコンに「192.168.1.1」、もう一方に「192.168.1.2」というように、同じネットワーク内のアドレスを割り当てます。
「コントロールパネル」→「ネットワークとインターネット」→「ネットワーク接続」から、イーサネットアダプターのプロパティを開き、「インターネット プロトコル バージョン 4 (TCP/IPv4)」を選択してIPアドレスを設定します。サブネットマスクは「255.255.255.0」と入力します。
| 設定項目 | パソコンA | パソコンB |
|---|---|---|
| IPアドレス | 192.168.1.1 | 192.168.1.2 |
| サブネットマスク | 255.255.255.0 | 255.255.255.0 |
| デフォルトゲートウェイ | （空欄） | （空欄） |
| DNSサーバー | （空欄） | （空欄） |
IPアドレスの設定が完了したら、データを送信する側のパソコンで共有フォルダを設定します。
移行したいフォルダを右クリックし、「プロパティ」→「共有」タブから「詳細な共有」をクリックして、「このフォルダーを共有する」にチェックを入れます。
アクセス許可で「Everyone」に「フルコントロール」を与えておくと、スムーズにアクセスできます。
受信側のパソコンでエクスプローラーを開き、アドレスバーに「\\192.168.1.1」（送信側のIPアドレス）と入力すれば、共有フォルダが表示されます。
そこから必要なデータをコピーして、新しいパソコンに貼り付ければ移行完了です。ギガビット対応のLANケーブルを使えば、100GBのデータでも15～20分程度で転送できます。
LANケーブルでの直接接続は、ネットワークの知識が少し必要になりますが、大容量データの移行では最も効率的な方法です。
特に動画編集者やフォトグラファーのように、数百GBから1TB以上のデータを扱う方には、時間の節約になります。
ただし、作業後は忘れずにIPアドレスの設定を「自動的に取得する」に戻しておきましょう。
固定IPのままにしておくと、通常のインターネット接続ができなくなる場合があります。
また、ファイアウォールやセキュリティソフトが通信をブロックすることもあるため、一時的に無効化するか、接続を許可する設定を追加する必要があります。
HDDからSSDへデータを移行する方法
続いては、パソコンの内蔵ストレージをHDDからSSDにアップグレードする際のデータ移行方法を確認していきます。
クローンソフトでシステムごと丸ごとコピー
HDDからSSDへの移行で最も簡単かつ確実なのが、クローンソフトを使ってドライブ全体を丸ごとコピーする方法です。
この方法なら、Windowsの再インストールや各種ソフトウェアの設定をやり直す必要がなく、HDDの内容がそのままSSDに複製されます。
クローンソフトには無料のものと有料のものがあります。EaseUS Todo Backup Free、AOMEI Backupper Standard、Macrium Reflect Freeなどが無料で使える代表的なソフトです。
有料版では、より高度な機能やテクニカルサポートが受けられますが、基本的なクローン作成なら無料版で十分です。SSDメーカーが提供する専用ソフト（Samsung Data Migration、Crucial Storage Executiveなど）もあり、自社製品なら無料で使用できます。
クローン作成の基本手順
SSDをUSB変換
アダプタで接続
クローンソフトで
HDDからSSDへ
コピー開始
完了後HDDと
SSDを物理的に
入れ替える
クローン作成の流れは次のようになります。まず新しいSSDをUSB-SATA変換ケーブルまたは外付けケースに入れて、パソコンに接続します。
クローンソフトを起動し、ソース（コピー元）にHDD、ターゲット（コピー先）にSSDを指定します。多くのソフトでは「ディスククローン」や「システムクローン」というメニューから選択できます。
重要なのは、SSDの容量がHDDの使用済み容量より大きいことです。例えば500GBのHDDに300GB使用している場合、256GBのSSDではクローンできません。
最低でも320GB以上、余裕を持って500GBのSSDを用意すべきです。クローン作成前に、不要なファイルを削除してHDDの使用容量を減らしておくことをおすすめします。
| HDDの容量と使用量 | 推奨SSD容量 | 理由 |
|---|---|---|
| 500GB（使用200GB） | 256GB以上 | 使用量より大きければクローン可能 |
| 1TB（使用400GB） | 512GB以上 | 余裕を持って大きめを推奨 |
| 1TB（使用800GB） | 1TB以上 | 同容量以上が必須 |
| 2TB（使用1.5TB） | 2TB以上 | データ整理するか大容量SSD |
クローン作成には時間がかかります。データ量にもよりますが、200GBのデータで1～2時間程度です。
作成中はパソコンを使用しないことをおすすめします。途中で他のソフトを起動したり、ファイルを編集したりすると、クローンが正常に完了しない可能性があります。クローン完了後は、パソコンの電源を切り、HDDとSSDを物理的に入れ替えます。
デスクトップパソコンなら、ケースを開けてSATAケーブルと電源ケーブルを付け替えるだけです。ノートパソコンの場合は機種によって作業の難易度が異なるため、メーカーのマニュアルを確認しましょう。
SSDを装着して起動すれば、以前と全く同じ環境がそのまま使えます。Windowsの設定、インストールしたソフト、保存していたファイル、すべてがHDD時代と同じ状態で起動するはずです。
クリーンインストールで新規セットアップする方法
クローンではなく、SSDにWindowsを新規インストールして、必要なデータだけを移行する方法もあります。
この方法はクローンより手間がかかりますが、不要なファイルやソフトを一掃して、クリーンな状態から始められるメリットがあります。
クリーンインストールの手順は、まずSSDをパソコンに取り付け、WindowsのインストールメディアからOSをインストールします。
Windows 11または10のインストールメディアは、Microsoftの公式サイトから無料でダウンロードでき、USBメモリに書き込めます。インストール完了後、古いHDDを外付けUSBケースに入れて接続し、必要なファイルだけをSSDにコピーします。
この方法のデメリットは、ソフトウェアをすべて再インストールする必要があることです。Microsoft Office、Adobe製品、メールソフト、ブラウザのブックマークや拡張機能など、すべて手動で設定し直さなければなりません。
ただし、長年使っているパソコンには不要なソフトやファイルが蓄積しているため、この機会に整理できるのは大きなメリットです。起動が遅くなっていたパソコンが、劇的に高速化することもあります。
| 方法 | メリット | デメリット | おすすめの人 |
|---|---|---|---|
| クローン | 設定そのまま、すぐ使える、簡単 | 不要ファイルも移行される | 手間をかけたくない、現在の環境を維持したい |
| クリーンインストール | クリーンな状態、高速化、トラブル解消 | 再設定が必要、時間がかかる | 環境をリセットしたい、不具合を解消したい |
HDDからSSDへの移行は、パソコンの体感速度を劇的に向上させる最も効果的なアップグレードです。
起動時間が1分以上かかっていたパソコンが10秒で起動するようになり、ソフトの起動やファイルの読み込みも驚くほど高速化します。
クローン作成には専用のソフトが必要ですが、無料のものでも十分な機能があります。
作業前には必ず重要なデータを別の場所にバックアップしておくことを強くおすすめします。
クローン作成に失敗すると、最悪の場合データが失われる可能性もあるためです。
また、SSDには書き込み回数の寿命があるため、頻繁に大量のデータを書き換える用途には向いていません。
ただし、一般的な用途なら10年以上使えるため、過度に心配する必要はありません。
iPhoneからパソコンへデータを移行する方法
続いては、iPhoneで撮影した写真や動画をパソコンに移行する方法を確認していきます。
Lightning/USB-Cケーブルで直接転送
iPhoneからパソコンへ写真や動画を移行する最も基本的な方法は、付属のケーブルでiPhoneとパソコンを接続して直接転送する方法です。
この方法は追加のアプリやサービスが不要で、大量の写真を高速に転送できます。
iPhoneをパソコンに接続すると、iPhone側に「このコンピュータを信頼しますか？」という確認メッセージが表示されます。
「信頼」をタップし、パスコードを入力すると、パソコンからiPhoneのストレージにアクセスできるようになります。Windowsのエクスプローラーを開くと、「デバイスとドライブ」の下にiPhoneが表示されます。
iPhoneをダブルクリックし、「Internal Storage」→「DCIM」フォルダを開くと、撮影した写真や動画が保存されています。
DCIMフォルダの中には「100APPLE」「101APPLE」のような名前のフォルダがあり、それぞれに写真が格納されています。必要なファイルを選択してコピーし、パソコンの適切な場所に貼り付ければ移行完了です。
ケーブル接続でのデータ転送手順
iPhone側
↓
「信頼」をタップ
→ パスコード入力
パソコン側
↓
DCIM フォルダ
→ ファイルコピー
写真の枚数が多い場合、一度にすべてを転送すると時間がかかります。数千枚の写真がある場合、転送に1時間以上かかることも珍しくありません。
転送中はiPhoneの接続を切らないように注意が必要です。途中でケーブルが外れたり、パソコンがスリープ状態になったりすると、転送が中断されてしまいます。パソコンの電源設定で、一時的にスリープを無効にしておくことをおすすめします。
転送後は、元のファイルをiPhoneに残すか削除するかを決められます。容量に余裕があれば、バックアップとしてiPhone側にも残しておくと安心です。
ただし、iPhoneのストレージが圧迫されている場合は、パソコンへの転送が完了したことを確認してから削除しましょう。「写真」アプリから削除すると「最近削除した項目」に30日間保存されるため、完全に削除するにはさらにその中から削除する必要があります。
iCloudを使ってワイヤレスで同期
ケーブル接続が面倒な場合は、iCloudを使ってワイヤレスで写真を同期する方法があります。
この方法なら、iPhoneで撮影した写真が自動的にクラウドにアップロードされ、パソコンからいつでもアクセスできます。
iCloud写真を有効にするには、iPhoneの「設定」→「Apple ID」→「iCloud」→「写真」で「iCloud写真」をオンにします。
パソコン側では、Windowsの場合はMicrosoft Storeから「iCloud for Windows」アプリをダウンロードしてインストールし、Apple IDでサインインします。アプリの設定で「写真」にチェックを入れると、自動的に同期が始まります。
iCloud写真の便利な点は、すべてのデバイスで写真が同期されることです。iPhoneで撮影した写真が、パソコンでもiPadでも自動的に表示されます。
ただし、無料で使えるiCloudストレージは5GBまでで、写真が多い場合はすぐに容量不足になります。追加ストレージは有料プランで購入する必要があり、50GBで月額130円、200GBで月額400円、2TBで月額1300円です。
| iCloudストレージプラン | 容量 | 月額料金 | おすすめの用途 |
|---|---|---|---|
| 無料プラン | 5GB | 無料 | 写真が少ない、バックアップのみ |
| 50GBプラン | 50GB | 130円 | 写真数千枚程度 |
| 200GBプラン | 200GB | 400円 | 写真1万枚以上、家族と共有 |
| 2TBプラン | 2TB | 1,300円 | 動画も多数保存、本格的なバックアップ |
もう一つの注意点は、アップロードとダウンロードにモバイルデータ通信量を消費することです。
Wi-Fi環境がない場所で大量の写真をアップロードすると、通信制限にかかる可能性があります。iPhoneの設定で「モバイルデータ通信」を使用しないように設定しておけば、Wi-Fi接続時のみ同期されます。
Googleフォトやその他のクラウドサービスを活用
iCloud以外にも、GoogleフォトやOneDrive、Dropboxなどのクラウドストレージサービスを使ってデータ移行できます。
特にGoogleフォトは、写真のバックアップと整理に特化しており、無料でも一定の容量まで使用できます。
GoogleフォトアプリをiPhoneにインストールし、Googleアカウントでログインすると、「バックアップと同期」機能が使えます。
この機能を有効にすれば、Wi-Fi接続時に自動的に写真がGoogleのサーバーにアップロードされます。パソコンのブラウザから「photos.google.com」にアクセスすれば、アップロードした写真をすべて閲覧でき、必要なものだけダウンロードできます。
Googleフォトの特徴は、強力な検索機能と自動整理機能です。人物、場所、被写体を自動認識して分類してくれるため、「犬」「海」「誕生日」などのキーワードで簡単に目的の写真を見つけられます。
Googleアカウントには15GBの無料ストレージが付いており、Gmail、Googleドライブと共有されます。それ以上の容量が必要な場合は、Google Oneの有料プランで100GB（月額250円）、200GB（月額380円）などが選択できます。
iPhoneからパソコンへのデータ移行には、目的に応じた方法選びが重要です。
一度きりの大量転送ならケーブル接続が最速で確実、継続的な自動バックアップならクラウドサービスが便利です。
クラウドサービスを使う場合は、複数のサービスを併用してバックアップを分散させることで、データ損失のリスクをさらに減らせます。
例えば、iCloud写真とGoogleフォトの両方を有効にしておけば、どちらかのサービスにトラブルが起きても安心です。
また、定期的にパソコンのローカルストレージにもコピーしておけば、三重のバックアップ体制になり、大切な思い出を確実に保護できます。
写真や動画は、一度失うと二度と取り戻せない貴重なデータですので、複数の場所に保存する習慣をつけることをおすすめします。
まとめ パソコンでデータ引っ越し（HDDからSSD：USB：lanケーブル：パソコンからパソコン）するやり方
パソコンのデータ移行方法をまとめると
・パソコンからパソコンへの移行：Windows標準の近距離共有で手軽に転送、外付けHDDやUSBメモリ経由が最も確実で初心者向き、LANケーブル直接接続なら大容量データを高速転送、固定IPアドレスを設定して共有フォルダからコピー
・HDDからSSDへの移行：クローンソフトで丸ごとコピーすれば設定もそのまま、クリーンインストールなら不要なファイルを一掃して高速化、SSD容量は使用済みデータ量より大きいものを選ぶ
・iPhoneからパソコンへの移行：Lightningケーブル接続でDCIMフォルダから直接転送、iCloud写真で自動同期すればワイヤレスで便利、GoogleフォトやOneDriveなど複数サービスの併用でリスク分散
これらの方法にはそれぞれ特徴があり、データ量や環境に応じた選択が大切です。
小規模なデータなら近距離共有やUSBメモリ、大容量ならLANケーブルや外付けHDD、システムごと移行するならクローン、新規環境を構築するならクリーンインストールが適しています。
ただし、データ移行には常にリスクが伴います。
作業前には必ず重要なデータを複数の場所にバックアップし、小規模なテストを行ってから本番のデータを移行することで、失敗を防げます。
適切なデータ移行方法を選択して、大切なデータを安全に新しい環境へ引っ越していきましょう！
