科学的な解析(化学)を行う際には基本的に反応物質の沸点・融点・比重・密度(g/mlやg/cm3)・引火点などの理解が必要となることが多いです。
そのためさまざまな物質の沸点・融点・比重・密度(g/mlやg/cm3)・引火点を覚えておくといいです。
ここでは代表的な合成樹脂の「ペットボトル(ポリエチレンテレフタレート、PET)」に着目して、その融点・比重・密度(g/ml)・引火点(危険物関連情報)やSDSなどをまとめていきますので、ぜひ参考にしてください。
ペットボトルの融点(溶ける温度)は?【PET】
それでは以下でペットボトル(PET樹脂)の融点は?について確認していきます。
結論として、ペットボトル(PET)の
ですね。
ペットボトルの主成分であるポリエチレンテレフタレート(PET)は熱可塑性樹脂であり、約250〜260℃で融解します。
また、ガラス転移温度(軟化し始める温度)は約70〜80℃であり、この温度を超えると変形し始めます。
これがペットボトルを熱湯で洗うと変形する理由です。
ペットボトルの比重や密度(g/mlやg/cm3など)は?
さらに、ペットボトル(PET樹脂)の比重や密度(単位g/mlやg/cm3)についてもチェックしていきましょう。
結論として、ペットボトル(PET)の
・比重(常温常圧下):約1.33〜1.51
ですね。
ペットボトル(PET樹脂)の密度は水より若干重く、約1.33〜1.51 g/mlとなります。
PET樹脂は結晶化度(分子の規則性)によって密度が変化し、結晶化度が高いほど密度が高くなる特徴があります。
なお、固体の場合の比重も水の密度との比較(1.0g/cm3)となるので、数値は密度と同じになります。
ペットボトルの引火点は?【危険物など】は?
さらに、ペットボトル(PET樹脂)の引火点についてもチェックしていきましょう。
危険物取扱者の試験などを受ける人はこのあたりの情報も重要となってきます。
結論として、ペットボトル(PET)の
・燃焼性:可燃性(ただし自己消火性を持つ)
ですね。
ペットボトル(PET樹脂)は有機化合物であるため燃焼しますが、自己消火性を持つため、火源から離すと燃焼が止まる特性があります。
これは安全性の観点から重要な特性です。
ただし、高温で燃焼すると有害ガスを発生する可能性があるため、燃やす場合は適切な設備で行う必要があります。
ペットボトルのSDSは?【厚生労働省の情報:文献値】
さらに、ペットボトル(PET樹脂)のSDS情報へのリンクも整理いたしましたので、必要な場合はご活用くださいませ!
ペットボトル(PET樹脂)は一般的に安定した材料であり、通常の使用条件では安全ですが、工業用途では安全データシートが提供されます。
以下が関連情報でございます。
https://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen/gmsds/25038-59-9.html
まとめ ペットボトルの融点(溶ける温度)・比重・密度(g/mlやg/cm3)・引火点は?【PET・危険物・SDS】
ここでは、ペットボトルの融点(溶ける温度)・比重・密度(g/mlやg/cm3)・引火点は?【PET・危険物・SDS】について確認しました。
各物性を理解し、業務等々に活かしていきましょう。