科学的な解析(化学)を行う際には基本的に反応物質の沸点・融点・比重・密度(g/mlやg/cm3)・引火点などの理解が必要となることが多いです。
そのためさまざまな物質の沸点・融点・比重・密度(g/mlやg/cm3)・引火点を覚えておくといいです。
ここでは代表的な合成ゴムの「シリコーンゴム(ポリジメチルシロキサン)」に着目して、その融点・比重・密度(g/ml)・引火点(危険物関連情報)やSDSなどをまとめていきますので、ぜひ参考にしてください。
シリコーンゴムの融点(溶ける温度)は?
それでは以下でシリコーンゴムの融点は?について確認していきます。
結論として、シリコーンゴムの
・熱分解温度:約400℃以上
ですね。
シリコーンゴムは熱硬化性の架橋構造を持つため、明確な融点を持ちません。
加熱すると軟化はしますが、融解する前に熱分解してしまいます。
一般的なシリコーンゴムは幅広い温度範囲(-60℃〜250℃)で使用可能であり、この優れた耐熱性と耐寒性が産業用途で重宝される理由の一つです。
シリコーンゴムの比重や密度(g/mlやg/cm3など)は?
さらに、シリコーンゴムの比重や密度(単位g/mlやg/cm3)についてもチェックしていきましょう。
結論として、シリコーンゴムの
・比重(常温常圧下):約1.1〜1.5
ですね。
シリコーンゴムの密度は水より若干重く、約1.1〜1.5 g/mlとなります。
具体的な密度は添加物や充填剤の種類と量によって変化します。
なお、固体の場合の比重も水の密度との比較(1.0g/cm3)となるので、数値は密度と同じになります。
シリコーンゴムの引火点は?【危険物など】は?
さらに、シリコーンゴムの引火点についてもチェックしていきましょう。
危険物取扱者の試験などを受ける人はこのあたりの情報も重要となってきます。
結論として、シリコーンゴムの
・燃焼性:難燃性(自己消火性を持つものが多い)
ですね。
硬化したシリコーンゴムは通常、難燃性であり、多くの製品は自己消火性(火源を取り除くと燃焼が止まる性質)を持っています。
ただし、未硬化のシリコーンオイルや硬化剤は可燃性の場合があるため、取り扱いには注意が必要です。
高温で燃焼すると二酸化ケイ素(SiO2)や炭素酸化物などを生成します。
シリコーンゴムのSDSは?【厚生労働省の情報:文献値】
さらに、シリコーンゴムのSDS情報へのリンクも整理いたしましたので、必要な場合はご活用くださいませ!
シリコーンゴム自体のSDSはメーカーや製品によって異なりますが、主成分であるポリジメチルシロキサンの情報が参考になります。
以下が関連情報でございます。
https://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen/gmsds/63148-62-9.html
まとめ シリコーンゴムの融点(溶ける温度)・比重・密度(g/mlやg/cm3)・引火点は?【Si・危険物・SDS】
ここでは、シリコーンゴムの融点(溶ける温度)・比重・密度(g/mlやg/cm3)・引火点は?【Si・危険物・SDS】について確認しました。
各物性を理解し、業務等々に活かしていきましょう。