科学的な解析(化学)を行う際には基本的に反応物質の沸点・融点・比重・密度(g/mlやg/cm3)・引火点などの理解が必要となることが多いです。
そのためさまざまな物質の沸点・融点・比重・密度(g/mlやg/cm3)・引火点を覚えておくといいです。
ここでは代表的な金属元素の「スズ(錫、Sn)」に着目して、その融点・比重・密度(g/ml)・引火点(危険物関連情報)やSDSなどをまとめていきますので、ぜひ参考にしてください。
スズの融点(溶ける温度)や沸点は?【Sn】
それでは以下でスズ(Sn)の融点は?について確認していきます。
結論として、スズの
ですね。
スズは比較的低い融点を持つ金属元素であり、一般的な金属の中では融点が低いグループに属します。
この低い融点は、はんだの主成分としての利用や、低温鋳造用金属としての利用など、様々な工業的応用に適しています。
また、スズには異なる結晶構造(α-Sn、β-Sn)があり、低温(13.2℃以下)では徐々にβ-Snからα-Snへと変化する「スズペスト」と呼ばれる現象が起こることがあります。
スズの比重や密度(g/mlやg/cm3など)は?
さらに、スズの比重や密度(単位g/mlやg/cm3)についてもチェックしていきましょう。
結論として、スズの
・密度(α-Sn):約5.77 g/ml
・比重(常温常圧下、β-Sn):約7.31
ですね。
通常の白色金属状態(β-Sn)のスズの密度は約7.31 g/mlで、水よりかなり重いですが、鉄(約7.87 g/ml)や銅(約8.96 g/ml)よりはやや軽い値です。
低温で変化する灰色のα-Snは密度が約5.77 g/mlとさらに低くなります。
なお、固体の場合の比重も水の密度との比較(1.0g/cm3)となるので、数値は密度と同じになります。
スズの引火点は?【危険物など】は?
さらに、スズの引火点についてもチェックしていきましょう。
危険物取扱者の試験などを受ける人はこのあたりの情報も重要となってきます。
結論として、スズの
ですね。
スズは固体金属であるため、通常の液体のような引火点は定義されません。
通常の環境では発火や燃焼の心配はほとんどありませんが、非常に微細なスズ粉は特定の条件下で発火する可能性があります。
スズは比較的安定した金属であり、室温では空気中の酸素とはほとんど反応しませんが、高温では酸化が進みます。
また、強酸や強アルカリと反応して水素ガスを発生させる可能性があるため、取り扱いには注意が必要です。
スズのSDSは?【厚生労働省の情報:文献値】
さらに、スズのSDS情報へのリンクも整理いたしましたので、必要な場合はご活用くださいませ!
以下が厚生労働省さまの情報でございます。
https://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen/gmsds/7440-31-5.html
まとめ スズの融点(溶ける温度)・比重・密度(g/mlやg/cm3)・引火点は?【Sn・危険物・SDS】
ここでは、スズの融点(溶ける温度)・比重・密度(g/mlやg/cm3)・引火点は?【Sn・危険物・SDS】について確認しました。
各物性を理解し、業務等々に活かしていきましょう。