科学的な解析(化学)を行う際には基本的に反応物質の沸点・融点・比重・密度(g/mlやg/cm3)・引火点などの理解が必要となることが多いです。
そのためさまざまな物質の沸点・融点・比重・密度(g/mlやg/cm3)・引火点を覚えておくといいです。
ここでは自然現象としての「雪(H2O)」に着目して、その融点・比重・密度(g/ml)・引火点(危険物関連情報)やSDSなどをまとめていきますので、ぜひ参考にしてください。
雪の融点(溶ける温度)は?【H2O】
それでは以下で雪(H2O)の融点は?について確認していきます。
結論として、雪の
・圧力による融点変化:圧力が上がると融点がわずかに下がる(氷の特性)
ですね。
雪は水(H2O)の固体状態であり、氷の結晶が集まったものです。
水の三態(固体・液体・気体)の変化点として0℃が融点となります。
雪が溶けるときには、周囲から熱エネルギー(融解熱)を吸収するため、周囲の温度が0℃より高くても、すべての雪が溶けるまでは温度が急激に上昇しない特性があります。
雪の比重や密度(g/mlやg/cm3など)は?
さらに、雪の比重や密度(単位g/mlやg/cm3)についてもチェックしていきましょう。
結論として、雪の
・しまり雪の密度:約0.2〜0.5 g/ml
・固い雪(しもざらめ雪)の密度:約0.3〜0.5 g/ml
・氷の密度:約0.917 g/ml(0℃での値)
ですね。
雪の密度は雪質によって大きく変動します。
新雪は非常に空気を多く含むため密度が低く、時間の経過とともに圧縮されて密度が高くなります。
最終的に氷になると、密度は約0.917 g/mlとなります。この値は水より小さいため、氷は水に浮きます。
なお、固体の場合の比重も水の密度との比較(1.0g/cm3)となるので、数値は密度と同じになります。
雪の引火点は?【危険物など】は?
さらに、雪の引火点についてもチェックしていきましょう。
危険物取扱者の試験などを受ける人はこのあたりの情報も重要となってきます。
結論として、雪の
・発火点:該当なし(不燃性)
・危険性:低温による凍傷のリスク
ですね。
雪(H2O)は不燃性の物質であるため、引火点や発火点は存在しません。
むしろ消火に使用できる物質です。
雪自体の化学的な危険性はほとんどありませんが、大量の雪による物理的な危険性(雪崩、建物への荷重など)や、低温による凍傷のリスクがあります。
雪のSDSは?【厚生労働省の情報:文献値】
さらに、雪(H2O)のSDS情報へのリンクも整理いたしましたので、必要な場合はご活用くださいませ!
雪は自然現象であり単なる水の固体状態のため、専用のSDSは存在しませんが、水(H2O)の情報が参考になります。
以下が厚生労働省さまの情報でございます。
https://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen/gmsds/7732-18-5.html
まとめ 雪の融点(溶ける温度)・比重・密度(g/mlやg/cm3)・引火点は?【H2O・危険物・SDS】
ここでは、雪の融点(溶ける温度)・比重・密度(g/mlやg/cm3)・引火点は?【H2O・危険物・SDS】について確認しました。
各物性を理解し、業務等々に活かしていきましょう。