音圧の英語表記は?専門用語と読み方も!(sound pressure:acoustic pressure:音響学用語:技術文書など)
「音圧は英語でどう書くのか」「関連する音響学の専門用語の英語表記と読み方を知りたい」「英語の技術文書で出てくる音響用語の意味がわからない」という疑問は、英語文献を読む機会のある音響エンジニア・研究者・音響系の学生などから多くお聞きします。
音圧の英語表記はSound Pressureが最も一般的ですが、文脈によってAcoustic Pressureという表記も使われます。
本記事では、音圧の英語表記と読み方、関連する音響学の主要な英語専門用語(音圧レベル・音響強度・周波数など)の正確な英語表記と発音、英語の技術文書で出てくる略語、ISO・IEC規格での英語表記まで詳しく解説します。
音圧の英語表記はSound Pressure(サウンドプレッシャー)
それではまず、音圧の英語表記と読み方について解説していきます。
音圧の最も一般的な英語表記は「Sound Pressure(サウンドプレッシャー)」であり、ISO規格・IEC規格・学術論文で広く使われる標準的な英語表記です。
もう一つの表記「Acoustic Pressure(アコースティックプレッシャー)」も同義で使われますが、学術文献・音響工学の分野でより技術的な文脈で使われる傾向があります。
音圧の英語表記の種類と使い分け
| 英語表記 | 読み方(カタカナ) | 主な使用場面 |
|---|---|---|
| Sound Pressure | サウンドプレッシャー | 一般的な音響文書・ISO/IEC規格・騒音測定 |
| Acoustic Pressure | アコースティックプレッシャー | 学術論文・音響物理学・流体音響学 |
| Sound Pressure Level(SPL) | サウンドプレッシャーレベル | 音圧レベル(dB)の標準表記 |
| A-weighted Sound Pressure Level(LA) | エーウェイティッドサウンドプレッシャーレベル | A特性音圧レベル・騒音規制値 |
国際規格(ISO 1683・IEC 61672)では「Sound Pressure Level」が正式名称として採用されており、略語のSPLとともに世界中の音響技術文書で標準的に使われています。
音圧レベルの英語表記と略語
音圧レベルに関連する英語略語と読み方を整理します。
| 略語 | フルスペル | 読み方 | 意味 |
|---|---|---|---|
| SPL | Sound Pressure Level | エスピーエル | 音圧レベル(dB) |
| dB SPL | decibel Sound Pressure Level | デシベルエスピーエル | 音圧レベルの単位 |
| dB(A) / LA | A-weighted decibel | ディービーエー | A特性音圧レベル |
| Leq | Equivalent Continuous Sound Level | エルイーキュー | 等価騒音レベル |
| LAeq | A-weighted Equivalent Continuous Sound Level | エルエーイーキュー | A特性等価騒音レベル |
| SEL | Sound Exposure Level | エスイーエル | 音暴露レベル(単発音の評価) |
音圧の記号と数学的表記
英語の音響学文献で使われる音圧の記号と数学的表記を確認しておきましょう。
瞬時音圧は小文字のp(p(t)と書くこともある)、実効音圧(RMS)はp_rmsまたはpₑ、音圧振幅はp₀またはP₀、基準音圧はp_ref(p₀とも書かれる)という表記が一般的です。
音圧レベルの計算式は英語文献でも「SPL = 20 log₁₀(p / p_ref) dB」という形で統一されています。
音響学の主要な英語専門用語一覧
続いては、音響学で頻繁に登場する主要な英語専門用語の表記と読み方・意味を確認していきます。
英語の技術文書・国際規格を正確に読み解くためにこれらの用語を押さえておくことが重要です。
音波・伝播に関する英語用語
| 英語表記 | 読み方 | 日本語 |
|---|---|---|
| Sound Wave | サウンドウェーブ | 音波 |
| Acoustic Wave | アコースティックウェーブ | 音響波 |
| Longitudinal Wave | ロンジチュディナルウェーブ | 縦波(疎密波) |
| Sound Velocity / Speed of Sound | サウンドベロシティ | 音速 |
| Wavelength | ウェーブレングス | 波長 |
| Frequency | フリークエンシー | 周波数 |
| Amplitude | アンプリチュード | 振幅 |
| Propagation | プロパゲーション | 伝播・伝搬 |
音響測定・評価に関する英語用語
| 英語表記 | 読み方 | 日本語 |
|---|---|---|
| Sound Intensity | サウンドインテンシティ | 音響強度 |
| Sound Power | サウンドパワー | 音響出力(音響パワー) |
| Acoustic Impedance | アコースティックインピーダンス | 音響インピーダンス |
| Noise Level | ノイズレベル | 騒音レベル |
| Loudness | ラウドネス | ラウドネス(音の大きさの主観量) |
| Reverberation Time | リバーベレーションタイム | 残響時間 |
| Calibration | キャリブレーション | 校正 |
| Octave Band | オクターブバンド | オクターブバンド(周波数帯) |
音響機器に関する英語用語
音響機器の英語表記としては、Microphone(マイクロホン・マイク)、Sound Level Meter(サウンドレベルメーター・騒音計)、Acoustic Calibrator(アコースティックカリブレーター・音響校正器)、Accelerometer(アクセラロメーター・加速度計)、Loudspeaker / Speaker(ラウドスピーカー・スピーカー)などがよく使われます。
英語文献でMicrophone・Microphonesとスペルを確認する際は「ph」という組み合わせ(フォン)が使われることに注意が必要です。
英語の音響規格文書でよく出る表現
続いては、ISO・IEC・ANSI(米国国家規格協会)など英語の音響規格文書で頻繁に登場する表現と用語を確認していきます。
規格文書でよく使われる音響英語表現
英語の音響規格文書では以下の表現が頻出です。
【英語規格文書の頻出音響表現】
「A-weighted sound pressure level」:A特性音圧レベル(dB(A))
「Equivalent continuous A-weighted sound pressure level」:A特性等価騒音レベル(LAeq)
「Reference sound pressure」:基準音圧(p₀ = 20 μPa)
「Free-field」:自由音場(障害物のない空間)
「Diffuse field」:拡散音場(各方向から等確率で到来)
「Frequency weighting」:周波数重み付け(A・C・Z特性)
「Time weighting」:時間重み付け(Fast・Slow)
「Peak sound pressure level」:ピーク音圧レベル(Lpeak)
技術文書での音圧関連の略語の使い方
英語の技術文書では略語が多用されるため、初出時に「Sound Pressure Level (SPL)」のようにフルスペルと括弧内の略語を併記し、以降は略語のみで表記するのが標準的なスタイルです。
国際論文投稿では使用する規格(ISO・IEC・ANSI)と対応する略語を明記することが審査での要件となることが多く、音響学の学術論文では「Sound Pressure Level (Lp, in dB re 20 μPa)」のように基準値まで明記する丁寧な記法が推奨されます。
音圧に関連する英語の略語まとめ
音圧に関連してよく使われる英語の略語をまとめます。
RMS(Root Mean Square:実効値)、SPL(Sound Pressure Level:音圧レベル)、SLM(Sound Level Meter:騒音計)、TWA(Time Weighted Average:時間重み付け平均)、PEL(Permissible Exposure Level:許容暴露レベル)、OEL(Occupational Exposure Level:職業的暴露レベル)、NRR(Noise Reduction Rating:騒音減少等級・耳栓の性能評価)などが代表的なものです。
音響英語の習得と活用のためのリソース
続いては、音響英語の習得と活用のための参考リソースについて確認していきます。
主要な音響学英語の参考資料
音響学の英語専門用語を体系的に学ぶための主な参考資料として、ISOが発行する「ISO 9000:2015 Acoustics vocabulary(音響の用語集)」やASA(Acoustical Society of America)が発行する学術誌・教材などが活用されます。
オンラインリソースとしては、Acoustical Society of America(ASA)のウェブサイト・AES(Audio Engineering Society)の技術文書・IEEE(電気電子学会)の音響関連論文などが英語音響用語の参考になります。
音響英語の読み方の注意点
日本人が英語の音響用語を読む際に注意したい発音の例として、「Acoustic(アコースティック)」の「c」が「k」の発音になること、「Decibel(デシベル)」の「bel」は「ベル」と読むこと、「Frequency(フリークエンシー)」の強調は「fre-」にあることなどが挙げられます。
音響学の国際会議・学術発表の場では正確な英語発音での専門用語の使用が求められるため、主要な音響用語の発音を事前に確認しておくことが国際的な場での円滑なコミュニケーションにつながります。
まとめ
本記事では、音圧の英語表記「Sound Pressure(サウンドプレッシャー)」と「Acoustic Pressure(アコースティックプレッシャー)」の使い分け、音圧レベルの略語(SPL・dB SPL・LAeq・SELなど)、音波・音響測定・音響機器に関する主要な英語専門用語と読み方、英語規格文書でよく使われる表現、音響英語の学習リソースまで幅広く解説しました。
音圧の英語表記はSound Pressure(SPL)が最も標準的であり、ISO・IEC規格・学術論文・技術文書で広く使われています。
音響学の主要な英語専門用語と略語を正確に理解・使用することで、英語文献の読解・国際的な音響測定・技術報告書の作成がより正確かつ効率的になります。