科学的な解析（化学）を行う際には基本的に反応物質の沸点・融点・比重・密度（g/mlやg/cm3）・引火点などの理解が必要となることが多いです。
そのためさまざまな物質の沸点・融点・比重・密度（g/mlやg/cm3）・引火点を覚えておくといいです。
ここでは代表的な有機化合物の「砂糖（スクロース、C12H22O11）」に着目して、その融点・比重・密度（g/ml）・引火点（危険物関連情報）やSDSなどをまとめていきますので、ぜひ参考にしてください。
砂糖の融点（溶ける温度）は？【C12H22O11】
それでは以下で砂糖（スクロース）の融点は？について確認していきます。
結論として、砂糖の
ですね。
砂糖（スクロース）は結晶性の有機化合物であり、加熱すると約160℃から溶融を始めますが、完全に液体になる前に分解し始める特徴があります。
厳密には砂糖は加熱により純粋な融解というよりは、徐々に分解しながら液状になるプロセスを経ます（キャラメル化）。
砂糖の比重や密度（g/mlやg/cm3など）は？
さらに、砂糖の比重や密度（単位g/mlやg/cm3）についてもチェックしていきましょう。
結論として、砂糖の
・かさ密度（粉末状）：約0.8〜0.9 g/ml（詰め方により異なる）
ですね。
砂糖の結晶密度は水より重い約1.59 g/mlとなります。
ただし、一般的な砂糖の粉末や顆粒では粒子間に空気が含まれるため、かさ密度はこれより低くなります。
なお、固体の場合の比重も水の密度との比較（1.0g/cm3）となるので、数値は結晶密度と同じになります。
砂糖の引火点は？【危険物など】は？
さらに、砂糖の引火点についてもチェックしていきましょう。
危険物取扱者の試験などを受ける人はこのあたりの情報も重要となってきます。
結論として、砂糖の
・爆発範囲：砂糖粉塵として、35〜45 g/m³（空気中）
ですね。
砂糖は有機化合物であるため、十分な高温では燃焼します。
通常の固体状態では発火しにくいですが、砂糖の微粉末が空気中に十分な濃度で浮遊している場合は粉塵爆発の危険性があります。
砂糖工場や製菓工場などでは、砂糖粉塵の飛散を防ぐための安全対策が重要です。
砂糖のSDSは？【厚生労働省の情報：文献値】
さらに、砂糖のSDS情報へのリンクも整理いたしましたので、必要な場合はご活用くださいませ！
砂糖（スクロース）は食品として広く使用されるものであり、一般的には有害性は低いですが、工業用途では安全データシートが提供されます。
以下が一般的な情報でございます。
https://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen/gmsds/57-50-1.html
まとめ 砂糖の融点（溶ける温度）・比重・密度（g/mlやg/cm3）・引火点は？【C12H22O11・危険物・SDS】
ここでは、砂糖の融点（溶ける温度）・比重・密度（g/mlやg/cm3）・引火点は？【C12H22O11・危険物・SDS】について確認しました。
各物性を理解し、業務等々に活かしていきましょう。
