科学的な解析(化学)を行う際には基本的に反応物質の沸点・融点・比重・密度(g/mlやg/cm3)・引火点などの理解が必要となることが多いです。
そのためさまざまな物質の沸点・融点・比重・密度(g/mlやg/cm3)・引火点を覚えておくといいです。
ここでは代表的な合金の「ステンレス鋼(SUS)」に着目して、その融点・比重・密度(g/ml)・引火点(危険物関連情報)やSDSなどをまとめていきますので、ぜひ参考にしてください。
ステンレスの融点(溶ける温度)は?【SUS】
それでは以下でステンレス鋼(SUS)の融点は?について確認していきます。
結論として、ステンレスの
・SUS304(18-8ステンレス)の融点:約1400〜1450℃
・SUS316の融点:約1375〜1400℃
ですね。
ステンレス鋼の融点は含まれる成分(クロム、ニッケル、モリブデンなど)の比率によって若干変化します。
一般的なオーステナイト系ステンレス鋼(SUS304など)では約1400〜1450℃の融点を示します。
ステンレスの比重や密度(g/mlやg/cm3など)は?
さらに、ステンレス鋼の比重や密度(単位g/mlやg/cm3)についてもチェックしていきましょう。
結論として、ステンレスの
・SUS304(18-8ステンレス)の密度:約7.9 g/ml
・SUS316の密度:約8.0 g/ml
ですね。
ステンレス鋼の密度は水よりかなり重く、種類によって若干変化します。
一般的に、モリブデンを含むSUS316はSUS304よりも若干密度が高くなります。
なお、固体の場合の比重も水の密度との比較(1.0g/cm3)となるので、数値は密度と同じになります。
ステンレスの引火点は?【危険物など】は?
さらに、ステンレス鋼の引火点についてもチェックしていきましょう。
危険物取扱者の試験などを受ける人はこのあたりの情報も重要となってきます。
結論として、ステンレスの
・発火点:該当なし(通常の使用条件では発火しない)
ですね。
ステンレス鋼は金属合金であるため、通常の液体のような引火点は定義されません。
非常に高い耐熱性・耐食性を持ち、通常の環境では発火や燃焼の心配はありません。
ただし、ステンレス鋼の加工(溶接、切削など)時には高温になり、周囲の可燃物に引火する可能性があるため注意が必要です。
また、ステンレス鋼の粉末は非常に細かい状態では可燃性となる場合があるため、粉塵爆発の危険性に注意が必要です。
ステンレスのSDSは?【厚生労働省の情報:文献値】
さらに、ステンレス鋼のSDS情報へのリンクも整理いたしましたので、必要な場合はご活用くださいませ!
ステンレス鋼のSDSはメーカーや製品によって異なりますが、一般的な情報として以下を参考にできます。
以下が関連情報でございます。
https://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen/gmsds/65997-19-5.html
まとめ ステンレスの融点(溶ける温度)・比重・密度(g/mlやg/cm3)・引火点は?【SUS・危険物・SDS】
ここでは、ステンレスの融点(溶ける温度)・比重・密度(g/mlやg/cm3)・引火点は?【SUS・危険物・SDS】について確認しました。
各物性を理解し、業務等々に活かしていきましょう。