日本の首都・東京の玄関口として、国内外から多くの人が訪れる「東京駅」。
新幹線の発着駅として全国各地を結び、在来線も多数乗り入れる日本最大級のターミナル駅です。
しかし、東京駅がどの区に位置し、何線が利用できるのか、また駅の営業時間や施設について詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。
東京駅は赤レンガの美しい駅舎でも知られ、観光スポットとしても人気を集めています。
この記事では、東京駅の所在地から利用できる路線、駅周辺の主要施設、そして営業時間や早朝・深夜の利用について、東京駅を徹底的に解説していきます。
東京駅を利用する予定がある方や、東京駅について詳しく知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
東京駅は何区にある?
それではまず、東京駅の所在地について解説していきます。
東京駅の所在地は千代田区
東京駅は東京都千代田区に位置しています。
正式な住所は「千代田区丸の内一丁目」で、丸の内エリアの中心に位置する駅です。
千代田区は東京23区のほぼ中央に位置し、日本の政治・経済の中心地として機能しています。
皇居も千代田区内にあり、日本の象徴的なエリアといえます。
東京駅は丸の内口、八重洲口、日本橋口など複数の出口があり、それぞれが異なるエリアに通じています。
丸の内口側には皇居や丸の内オフィス街が広がり、八重洲口側には商業施設やオフィスビルが立ち並んでいます。
駅の規模は非常に大きく、東西に約1キロメートルの長さがあり、構内を移動するだけでもかなりの距離を歩くことになります。
千代田区の特徴と東京駅の位置づけ
千代田区は人口約6万7千人と23区の中では少ないものの、昼間人口は約85万人に達します。
これは多くの企業のオフィスや官公庁が集中しているためで、日本の政治・経済の心臓部として機能しています。
区内には霞が関の官庁街、大手町・丸の内のビジネス街、秋葉原の電気街など、多様なエリアがあります。
その中でも東京駅は、千代田区を代表する交通の要衝として特別な地位を占めています。
ビジネス、観光、帰省など、あらゆる目的で人々が集まる日本の玄関口として、東京駅は重要な役割を果たしています。
また、東京駅は単なる交通拠点だけでなく、商業施設や観光スポットとしても発展しており、目的地としての価値も高まっています。
東京駅周辺エリアの特徴
東京駅周辺は大きく分けて丸の内口側と八重洲口側に分かれています。
丸の内口側は赤レンガの駅舎が印象的で、歴史的な雰囲気が漂うエリアです。
丸の内仲通りには高級ブランド店やレストランが並び、洗練されたビジネス街としての顔を見せます。
皇居外苑も近く、緑豊かな環境と都会的なビル群が調和した美しい景観を楽しめます。
八重洲口側は商業施設が充実しており、「グラントウキョウ」「大丸東京店」など、大型商業施設が立ち並びます。
八重洲地下街も広がっており、飲食店や土産物店が多数あります。
日本橋口側は、日本橋エリアに近く、老舗デパートや金融機関が集まる伝統的なビジネス街につながっています。
東京駅周辺は常にビジネスパーソンや観光客で賑わい、日本経済の中心地としての活気を感じられるエリアです。
東京駅は何線が通っている?
続いては、東京駅で利用できる路線について確認していきます。
JR在来線(東海道線、中央線、山手線、京浜東北線など)
東京駅には多数のJR在来線が乗り入れています。
まず山手線は、東京の環状線として最も重要な路線の一つで、品川、渋谷、新宿、池袋、上野などの主要駅を結んでいます。
東京駅は山手線のほぼ中央に位置し、都内各所へのアクセスの起点となります。
京浜東北線は、大宮駅から横浜駅を結ぶ路線で、東京駅を経由して南北に走ります。
各駅停車として機能し、埼玉県や神奈川県方面へのアクセスに便利です。
中央線は東京駅から高尾駅方面へ向かう路線で、新宿、吉祥寺、立川などを経由します。
東京駅から新宿駅まで約15分と、都心の西側へのアクセスに優れています。
東海道線は東京駅から熱海駅や沼津駅方面へ向かう路線で、横浜、小田原などを経由します。
上野東京ラインの開業により、東北本線や高崎線とも直通運転を行っており、北関東方面へのアクセスも向上しました。
総武線快速は東京駅から千葉駅方面へ向かう路線で、錦糸町、船橋、津田沼などを経由します。
横須賀線は東京駅から横須賀駅方面へ向かう路線で、鎌倉や逗子など湘南エリアへのアクセスに便利です。
これらの在来線が東京駅に集まることで、関東全域へのアクセスが可能となっています。
新幹線(東海道新幹線、東北新幹線、上越新幹線など)
東京駅は新幹線の発着駅としても非常に重要です。
東海道新幹線は東京駅から新大阪駅を結ぶ路線で、名古屋、京都、大阪などへアクセスできます。
のぞみ、ひかり、こだまが運行されており、新大阪駅まで最短で約2時間30分です。
東海道新幹線は日本で最も利用者が多い新幹線路線で、ビジネスや観光で多くの人が利用します。
東北新幹線は東京駅から新青森駅を結ぶ路線で、仙台、盛岡、八戸などを経由します。
はやぶさ、はやて、やまびこ、なすのが運行されており、仙台駅まで最短で約1時間30分です。
上越新幹線は東京駅から新潟駅を結ぶ路線で、とき、たにがわが運行されています。
東京駅から新潟駅まで最短で約1時間40分です。
北陸新幹線は東京駅から金沢駅を結ぶ路線で、長野、富山などを経由します。
かがやき、はくたか、あさまが運行されており、金沢駅まで最短で約2時間30分です。
山形新幹線と秋田新幹線は、東北新幹線から分岐する形で運行されており、東京駅が起点となっています。
これらの新幹線により、東京駅から全国各地へ高速でアクセスできるのが大きな魅力です。
東京メトロ丸ノ内線
東京駅には東京メトロ丸ノ内線も乗り入れています。
丸ノ内線は池袋駅と荻窪駅を結ぶ路線で、新宿、銀座、赤坂見附などの主要駅を経由します。
東京駅から銀座駅まで約2分、新宿駅まで約15分と、都心の主要エリアへのアクセスに便利です。
赤いラインカラーが特徴で、東京の地下鉄の中でも歴史ある路線の一つです。
丸ノ内線の東京駅は地下深くに位置しており、JR線のホームからはやや距離があります。
乗り換えの際には案内表示をよく確認し、余裕を持って移動することをおすすめします。
また、東京駅周辺には大手町駅、日本橋駅、二重橋前駅など、徒歩圏内に複数の地下鉄駅があります。
これらの駅を利用することで、都内のほぼすべてのエリアにアクセスできる利便性があります。
東京駅には何がある?主な施設とスポット
続いては、東京駅周辺の主要施設やスポットを確認していきます。
商業施設とショッピングエリア
東京駅には多数の商業施設が直結しています。
八重洲口側には「グラントウキョウ」があり、ノースタワーとサウスタワーに分かれています。
ファッション、雑貨、レストランなど多彩な店舗が入居し、買い物や食事を楽しめます。
「大丸東京店」は東京駅に直結する百貨店で、高品質な商品とサービスを提供しています。
特に地下の食品売り場は充実しており、全国各地の名産品やスイーツが揃います。
丸の内口側には「KITTE」という商業施設があります。
旧東京中央郵便局の建物を活用した施設で、ショップ、レストラン、カフェなどが約100店舗入居しています。
屋上庭園からは東京駅の赤レンガ駅舎を一望でき、撮影スポットとしても人気です。
「丸の内仲通り」沿いには、高級ブランド店や有名レストランが立ち並び、洗練されたショッピング体験ができます。
駅構内にも「エキュート東京」「グランスタ東京」などの商業施設があり、改札内でも買い物が楽しめます。
これらの施設には全国各地のお土産や限定商品も多く、新幹線の乗車前後に立ち寄るのに最適です。
駅舎と歴史的建造物
東京駅で最も印象的なのは、赤レンガの丸の内駅舎です。
1914年に開業した駅舎は、辰野金吾の設計による西洋建築の傑作として知られています。
第二次世界大戦の空襲で一部が焼失しましたが、2012年に創建当時の姿に復原されました。
3階建ての美しい駅舎は国の重要文化財に指定されており、観光スポットとしても人気です。
夜にはライトアップされ、幻想的な雰囲気を楽しむことができます。
駅舎内には「東京ステーションホテル」があり、歴史的な建物に宿泊できる特別な体験ができます。
また、「東京ステーションギャラリー」という美術館もあり、企画展が定期的に開催されています。
丸の内駅舎の前には「丸の内駅前広場」が整備されており、記念撮影スポットとして多くの観光客が訪れます。
東京駅は単なる交通施設ではなく、歴史と文化を感じられる建築物としても価値があります。
グルメとお土産
東京駅はグルメとお土産の宝庫としても知られています。
駅構内の「グランスタ東京」には、全国の有名店やスイーツショップが多数出店しています。
「東京ばな奈」「ねんりん家」「銀のぶどう」など、東京土産の定番商品が揃います。
また、駅弁も非常に充実しており、「駅弁屋 祭」では全国各地の駅弁を購入できます。
新幹線での旅行前に、好みの駅弁を選ぶのも旅の楽しみの一つです。
レストランも和食、洋食、中華、イタリアンなど多様なジャンルが揃っています。
「東京ラーメンストリート」では、全国の有名ラーメン店が集まり、ラーメン好きにはたまらないエリアです。
「Kitchen Street」には、カレー、洋食、居酒屋など、さまざまな飲食店が並びます。
時間帯によっては混雑することも多いですが、選択肢が豊富なので必ず好みの店が見つかります。
お土産選びから食事まで、東京駅だけで完結できる便利さが魅力です。
東京駅は何時から営業している?
続いては、東京駅の営業時間について確認していきます。
始発と終電の時間
東京駅の始発と終電の時間は路線によって異なります。
山手線の始発は内回り・外回りともに午前4時30分頃、終電は午前1時頃です。
中央線快速の始発は午前4時30分頃、終電は午前0時30分頃です。
東海道線の始発は午前4時30分頃、終電は午前0時30分頃です。
新幹線の始発は路線によって異なりますが、東海道新幹線の東京駅発の始発は午前6時頃です。
東北新幹線の始発も午前6時から7時頃に設定されています。
終電は東海道新幹線が午後9時台、東北新幹線が午後8時から9時台となっています。
タクシー乗り場は24時間利用可能で、終電を逃した場合でも移動手段を確保できます。
早朝・深夜の駅施設利用
東京駅の構内は始発から終電まで利用可能ですが、時間帯によって利用できる施設が異なります。
改札内のコンビニやキオスクの一部は早朝から深夜まで営業しており、飲み物や軽食を購入できます。
ただし、深夜帯は多くの店舗が閉店しているため、選択肢は限られます。
待合室は24時間開放されているものもあり、始発待ちの乗客が利用できます。
ただし、セキュリティ上の理由から、深夜は一部エリアが閉鎖されることもあります。
コインロッカーは24時間利用可能で、荷物を預けることができます。
トイレも24時間利用可能ですが、清掃時間には一時的に閉鎖されることがあります。
早朝や深夜に東京駅を利用する場合は、事前に営業状況を確認しておくと安心です。
商業施設や店舗の営業時間
東京駅周辺の商業施設の営業時間は施設によって異なります。
「グランスタ東京」は朝8時から夜10時頃まで営業している店舗が多いです。
「エキュート東京」も朝8時から夜10時頃までの営業が一般的です。
「大丸東京店」は午前10時から午後8時まで、地下食品売り場は午前10時から午後9時までです。
「KITTE」は物販店が午前11時から午後9時、飲食店が午前11時から午後11時頃までです。
駅弁屋やお土産ショップは早朝から営業している店舗もあり、新幹線の始発前でも利用できます。
レストランは店舗によって異なりますが、朝7時頃から夜11時頃まで営業している店が多いです。
ただし、年末年始や特定の日は営業時間が変更されることもあるため、訪問前に確認することをおすすめします。
東京駅は早朝から深夜まで何らかの施設が営業しているため、時間を気にせず利用できる便利さがあります。
まとめ 東京駅は何時から?何がある?何区?何線?
東京駅は東京都千代田区丸の内に位置し、JR在来線、新幹線、東京メトロ丸ノ内線が乗り入れる日本最大級のターミナル駅です。
山手線、中央線、東海道線など多数の在来線と、東海道新幹線、東北新幹線、上越新幹線、北陸新幹線などが発着し、全国各地へのアクセスが可能です。
駅周辺には大丸東京店、KITTE、グランスタ東京など多数の商業施設があり、ショッピングやグルメ、お土産購入を楽しめます。
赤レンガの丸の内駅舎は国の重要文化財に指定されており、歴史的建造物としても価値があります。
始発は午前4時30分頃、終電は午前0時から1時頃で、商業施設は朝8時から夜10時頃まで営業している店舗が多いです。
東京駅は単なる交通の要衝ではなく、買い物や食事、観光も楽しめる複合的な魅力を持つ場所です。
日本の玄関口として、また東京観光の起点として、東京駅は多くの人々に利用され続けています。
ぜひ東京駅を訪れて、その利便性と歴史的な魅力を実際に体験してみてください。