科学的な解析(化学)を行う際には基本的に反応物質の沸点・融点・比重・密度(g/mlやg/cm3)・引火点などの理解が必要となることが多いです。
そのためさまざまな物質の沸点・融点・比重・密度(g/mlやg/cm3)・引火点を覚えておくといいです。
ここでは代表的な化学物質の「トルエン(C6H5CH3)」に着目して、その沸点・融点・比重・密度(g/ml)・引火点(危険物関連情報)やSDSなどをまとめていきますので、ぜひ参考にしてください。
トルエンの沸点や融点(文献値)は?沸点と融点の差が大きい理由は?【C6H5CH3】
それでは以下でトルエン(C6H5CH3)の沸点や融点は?沸点と融点の差が大きい理由は?について確認していきます。
結論として、トルエンの
・融点(常温常圧下):約-95度(-94.9度付近)
ですね。
トルエンの場合では、沸点と融点の差が非常に大きいことが注目すべき点です。
トルエンの沸点と融点の差が大きい理由
トルエンの沸点と融点の差が大きい理由としては以下のようなことが挙げられます。
・ベンゼン環を持つため、固体状態では分子間力(π-π相互作用)が強く働く
・一方で分子量が比較的小さい(92.14 g/mol)ため、沸点はそれほど高くない
そのため、固体から液体になるのに多くのエネルギーが必要だが、液体から気体になるにはそれほどエネルギーを必要としないため、沸点と融点の差が大きくなるのです。
意味を理解すると各物性を忘れにくくなります。
トルエンの比重や密度(g/mlやg/cm3など)は?
さらに、トルエンの比重や密度(単位g/mlやg/cm3)についてもチェックしていきましょう。
結論として、トルエンの
・比重(常温常圧下):約0.87
ですね。
トルエンの密度は水より軽い0.87 g/mlとなります。単位g/cm3でも値は同じですね。
なお、液体の場合の比重は水の密度との比較(1.0g/cm3)となるので、数値は変わらないですが(1で割っているため)単位が無くなります!
トルエンだけでなく密度と比重の違いは重要なので覚えておきましょう(^^)/
トルエンの引火点は?【危険物など】は?
さらに、トルエンの引火点についてもチェックしていきましょう。危険物取扱者の試験などを受ける人はこのあたりの情報も重要となってきます。
結論として、トルエンの
ですね。
非常に低い温度で引火するため、取り扱いには十分な注意と管理が必要不可欠です。
トルエンのSDSは?【厚生労働省の情報:文献値】
さらに、トルエンのSDS情報へのリンクも整理いたしましたので、必要な場合はご活用くださいませ!
以下が厚生労働省さまの情報でございます。
https://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen/gmsds/108-88-3.html
まとめ トルエンの比重・密度(g/mlやg/cm3)・SDS・引火点・融点は?【C6H5CH3・危険物・SDS】
ここでは、トルエンの沸点・比重・密度(g/mlやg/cm3)・引火点・融点は?【C6H5CH3・危険物・SDS】について確認しました。
各物性を理解し、業務等々に活かしていきましょう。