日本語の「つまづく,つまずく」という言葉は日常会話でよく使われますが、正しい漢字表記はどのようなものか理解していますか?またひらがな表記は「つまづく」と「つまずく」のどちらが正しいのでしょうか。この記事では、正しい漢字表記と、覚えやすい例文を紹介していきます。日本語を正確に使いたい方は、ぜひ参考にしてください。
つまづく・つますくの漢字表記は?
「つまづく、つまずく」の正確な漢字表記は「躓く」です。
パソコンやスマホで躓くを出す場合は、機種によりますが基本「つまずく」の方が確実に出ますね。
つまづくでも出ることもあります。
なお、常用漢字表には含まれていないため、躓くではなか、日常生活ではひらがなで「つまずく」と表記することが一般的です。
また「つまずく」と「つまづく」の表記については、現代仮名遣いでは「つまずく」が正しいとされています。
これは1946年の現代仮名遣い制定により、「づ」は「ず」に統一されたためです。
ただし、歴史的仮名遣いでは「つまづく」と表記されていました。そのため、古い文献や伝統的な文脈では「つまづく」と表記されることもあります。
なお漢字の「躓」は「足がものにあたって歩みがとまる」という意味を持ちます。
現代では、「つまずく」には物理的に足を何かにぶつけるという意味だけでなく、比喩的に「失敗する」「障害に遭遇する」という意味でも使われています。
つまづく・つまずくの漢字を使った例文(例文で覚えておくと忘れにくくなるのでおすすめ)
「躓く(つまずく)」の漢字と意味を効果的に覚えるための例文をいくつか紹介します。物理的な意味と比喩的な意味の両方の例を見ていきましょう。
物理的な意味での例文
「暗い道で石に躓いて転んでしまった。」この例文では、実際に足が石にぶつかって転んだという物理的な意味で使われています。暗闇の中で足元が見えにくく、石につまずいてしまうという状況が想像できます。「階段を上る途中で躓き、危うく転びそうになった。」こちらも同様に、実際に足が何かに引っかかる様子を表しています。階段は特につまずきやすい場所として知られていますね。
比喩的な意味での例文
「新しいプロジェクトは最初の段階で躓いてしまった。」この例文では、プロジェクトが初期の段階で問題に直面して進行が滞ったという意味で使われています。物理的なつまずきではなく、比喩的な意味での「失敗」や「障害」を表しています。「英語の学習で文法につまずいている。」言語学習において特定の分野で困難に直面している状況を表現しています。文法が理解できずに進めないという状態を「つまずく」という言葉で表現しています。「彼は人間関係でつまずくことが多い。」人間関係における困難や失敗を表現しています。社会生活においても「つまずく」という言葉は幅広く使われます。「最初の面接でつまずいたが、次の機会に挽回した。」就職活動などでの失敗とその後の立ち直りを表現しています。つまずくことがあっても、その後の対応次第で状況を改善できることを示唆しています。これらの例文を通じて、「躓く(つまずく)」という言葉が日常生活のさまざまな場面で使われることが分かります。物理的な転倒の危険から、仕事や学習、人間関係における障害まで、幅広い状況で適用できる便利な言葉です。
まとめ つまづくの漢字表記は?つまずくとどっちが正しい?
この記事では「つまずく」の正しい漢字表記と使い方について解説しました。「つまずく」の正しい漢字表記は「躓く」であり、現代仮名遣いでは「つまずく」と表記するのが正しいことを確認しました。歴史的には「つまづく」と表記されていましたが、現代では「ず」に統一されています。また、「躓く」には物理的に足がものにあたって転びそうになる意味と、比喩的に困難や障害に直面するという意味があることを例文と共に紹介しました。例文を通じて覚えることで、正しい漢字表記や使い方を自然に身につけることができます。日常生活やビジネスシーンでの文書作成において、適切な表現を選ぶ参考にしていただければ幸いです。言葉の正しい使い方を知ることは、コミュニケーションをより豊かにし、誤解を防ぐことにつながります。「躓く(つまずく)」という言葉を正しく理解し、適切に使いこなしましょう。