科学的な解析(化学)を行う際には基本的に反応物質の沸点・融点・比重・密度(g/mlやg/cm3)・引火点などの理解が必要となることが多いです。
そのためさまざまな物質の沸点・融点・比重・密度(g/mlやg/cm3)・引火点を覚えておくといいです。
ここでは代表的な半固形物質の「ワセリン(ペトロラタム)」に着目して、その融点・比重・密度(g/ml)・引火点(危険物関連情報)やSDSなどをまとめていきますので、ぜひ参考にしてください。
ワセリンの融点(溶ける温度)は?
それでは以下でワセリンの融点は?について確認していきます。
結論として、ワセリンの
・黄色ワセリン(工業用グレード)の融点:約38〜56℃
ですね。
ワセリンは石油から精製された炭化水素混合物で、明確な単一の融点ではなく、融解範囲を持ちます。
これは様々な長さの炭化水素鎖からなる混合物であるためです。
一般的に白色ワセリン(より精製度が高い)は黄色ワセリンよりも若干高い融点を示す傾向があります。
ワセリンの比重や密度(g/mlやg/cm3など)は?
さらに、ワセリンの比重や密度(単位g/mlやg/cm3)についてもチェックしていきましょう。
結論として、ワセリンの
ですね。
ワセリンの密度は水より軽く、約0.82〜0.87 g/mlとなります。
この値は主成分である炭化水素の性質によるもので、水に浮く性質があります。
なお、固体の場合の比重も水の密度との比較(1.0g/cm3)となるので、数値は密度と同じになります。
ワセリンの引火点は?【危険物など】は?
さらに、ワセリンの引火点についてもチェックしていきましょう。
危険物取扱者の試験などを受ける人はこのあたりの情報も重要となってきます。
結論として、ワセリンの
・危険物分類:第4類 第三石油類(消防法)
ですね。
ワセリンは石油由来の炭化水素混合物であるため可燃性を持ちます。
消防法では第4類第三石油類(非水溶性)に分類されます。
ただし、引火点が比較的高いため、通常の取り扱い条件では引火の危険性は低いですが、高温での取り扱いには注意が必要です。
また、ワセリンが付着した布などは自然発火の可能性があるため、適切に廃棄する必要があります。
ワセリンのSDSは?【厚生労働省の情報:文献値】
さらに、ワセリンのSDS情報へのリンクも整理いたしましたので、必要な場合はご活用くださいませ!
以下が厚生労働省さまの情報でございます。
https://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen/gmsds/8009-03-8.html
まとめ ワセリンの融点(溶ける温度)・比重・密度(g/mlやg/cm3)・引火点は?【ワセリン・危険物・SDS】
ここでは、ワセリンの融点(溶ける温度)・比重・密度(g/mlやg/cm3)・引火点は?【ワセリン・危険物・SDS】について確認しました。
各物性を理解し、業務等々に活かしていきましょう。