科学的な解析(化学)を行う際には基本的に反応物質の沸点・融点・比重・密度(g/mlやg/cm3)・引火点などの理解が必要となることが多いです。
そのためさまざまな物質の沸点・融点・比重・密度(g/mlやg/cm3)・引火点を覚えておくといいです。
ここでは代表的な希土類元素の「イットリウム(Y)」に着目して、その融点・比重・密度(g/ml)・引火点(危険物関連情報)やSDSなどをまとめていきますので、ぜひ参考にしてください。
イットリウムの融点(溶ける温度)は?【Y】
それでは以下でイットリウム(Y)の融点は?について確認していきます。
結論として、イットリウムの
・沸点(常温常圧下):約3345℃
ですね。
イットリウムは比較的高い融点を持つ希土類元素で、室温では固体として安定しています。
実際、イットリウムは希土類元素の中でも特徴的な融点を持ち、この特性はイットリウム原子間の結合構造に起因しています。
この高融点特性により、イットリウムは高温環境での使用に適した材料として様々な産業分野で利用されています。
イットリウムの比重や密度(g/mlやg/cm3など)は?
さらに、イットリウムの比重や密度(単位g/mlやg/cm3)についてもチェックしていきましょう。
結論として、イットリウムの
ですね。
イットリウムの密度は約4.47 g/mlで、これは中程度の密度を持つ金属に分類されます。
一般的な金属(鉄:約7.87 g/ml、銅:約8.96 g/ml)と比較すると軽めの金属となっています。
イットリウムは水よりも重く、アルミニウム(約2.70 g/ml)の約1.7倍の密度を持ちますが、鉄よりは軽い金属です。
イットリウムの特徴的な性質として、優れた熱安定性と化学的活性を持っており、これらの特性から触媒や蛍光体、セラミックス、各種合金などに広く利用されています。
なお、固体の場合の比重も水の密度との比較(1.0g/cm3)となるので、数値は密度と同じになります。
イットリウムの引火点は?【危険物など】は?
さらに、イットリウムの引火点についてもチェックしていきましょう。
危険物取扱者の試験などを受ける人はこのあたりの情報も重要となってきます。
結論として、イットリウムの
・反応性:中程度(特に酸と反応しやすい)
ですね。
イットリウムは塊状では比較的安定していますが、粉末状態では発火性を持つことがあります。空気中の酸素や水分と反応する可能性があるため、取り扱いには注意が必要です。
特に注目すべきは、イットリウムの化学的活性です。イットリウムは酸と容易に反応し、水とも緩やかに反応して水素を発生させることがあります。
このような性質から、イットリウム粉末は適切な保管と取り扱いが求められ、特に粉じんの吸入や皮膚への接触を避けるための保護具の使用が推奨されます。
実験室や工業用途では、イットリウムはLED照明の赤色発光材料、高性能磁石、超電導材料、特殊合金の添加剤などに使用されることが多いです。
まとめ イットリウムの融点(溶ける温度)・比重・密度(g/mlやg/cm3)・引火点は?【Y・危険物・SDS】
ここでは、イットリウムの融点(溶ける温度)・比重・密度(g/mlやg/cm3)・引火点は?【Y・危険物・SDS】について確認しました。
各物性を理解し、業務等々に活かしていきましょう。