神奈川県最大のターミナル駅として、1日に約200万人以上が利用する「横浜駅」。
多くの路線が乗り入れ、商業施設も充実しているため、通勤や買い物、観光の拠点として非常に重要な駅です。
しかし、横浜駅がどの区に位置し、何線が利用できるのか、また主要駅へのアクセスについて詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。
横浜駅は複雑な構造で「日本のサグラダ・ファミリア」とも呼ばれるほど長年工事が続いていることでも有名です。
この記事では、横浜駅の所在地から利用できる路線、駅周辺の主要施設、そして東京駅や新横浜駅への所要時間まで、横浜駅について徹底的に解説していきます。
横浜駅を利用する予定がある方や、横浜駅について詳しく知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
横浜駅は何区にある?
それではまず、横浜駅の所在地について解説していきます。
横浜駅の所在地は西区
横浜駅は神奈川県横浜市西区に位置しています。
正式な住所は「横浜市西区高島一丁目」で、駅の出口によっては西区南幸や北幸などのエリアにも接しています。
横浜市は18の行政区で構成されており、西区はその中でも中心部に位置する区です。
西区は面積が横浜市内で最も小さい区ですが、横浜駅という巨大ターミナルを擁することで、商業やビジネスの中心地として重要な役割を果たしています。
横浜駅の東側にはみなとみらい地区が広がり、西側には住宅街や商業施設が展開しています。
駅周辺は高層ビルや商業施設が立ち並び、神奈川県内で最も都会的な雰囲気を持つエリアとなっています。
西区の特徴と横浜駅の位置づけ
横浜市西区は人口約10万人を擁する区で、商業とビジネスの中心地として機能しています。
区の面積は約7平方キロメートルと横浜市内で最小ですが、昼間人口は非常に多く、平日には多くのビジネスパーソンや買い物客で賑わいます。
西区には横浜駅のほか、みなとみらい駅や新高島駅などがあり、いずれも重要な拠点となっています。
その中でも横浜駅は、神奈川県全体を見ても最大の交通ハブとして特別な地位を占めています。
横浜駅は1日の乗降客数が約200万人を超え、日本国内でも新宿駅、渋谷駅、池袋駅に次ぐ規模を誇ります。
駅周辺には百貨店、家電量販店、ファッションビル、飲食店など、あらゆる商業施設が集積しており、買い物や食事に困ることはありません。
また、横浜駅は神奈川県の玄関口としての役割も担っており、観光客や出張者が最初に訪れる場所でもあります。
横浜駅周辺エリアの特徴
横浜駅周辺は大きく分けて東口、西口、みなとみらい口などのエリアに分かれています。
東口側は「横浜ポルタ」や「そごう横浜店」などの商業施設があり、買い物客で賑わうエリアです。
西口側には「横浜高島屋」「ジョイナス」「ビブレ」などが立ち並び、ショッピングの中心地となっています。
みなとみらい口側は比較的新しく開発されたエリアで、「横浜ベイクォーター」などの商業施設やオフィスビルがあります。
駅周辺は常に人で溢れており、平日も週末も活気に満ちています。
ただし、その複雑な構造から「横浜駅で迷子になった」という声も多く聞かれ、初めて訪れる人は注意が必要です。
地下街も広大で、雨の日でも濡れずに移動できる便利さがある一方で、方向感覚を失いやすいという特徴もあります。
横浜駅は何線が通っている?
続いては、横浜駅で利用できる路線について確認していきます。
JR線(東海道線、横須賀線、京浜東北線、根岸線、湘南新宿ライン、横浜線)
横浜駅には複数のJR線が乗り入れています。
まず東海道線は、東京駅から熱海駅方面へ向かう路線で、横浜駅は主要な停車駅となっています。
横浜駅から東京駅まで約25分、品川駅まで約15分と都心へのアクセスが非常に良好です。
横須賀線は東京駅から横須賀方面へ向かう路線で、横浜駅から鎌倉や逗子へアクセスする際に便利です。
京浜東北線・根岸線は、大宮駅から横浜駅を経由して大船駅まで運行する路線で、各駅停車として機能しています。
横浜駅から桜木町駅、関内駅など横浜市内の主要駅へアクセスする際によく利用されます。
湘南新宿ラインは、新宿駅や渋谷駅から横浜駅を経由して小田原方面や逗子方面へ向かう路線です。
は八王子駅から東神奈川駅を結ぶ路線で、町田駅や新横浜駅を経由します。
横浜駅から新横浜駅へ移動する際に便利な路線です。
このように横浜駅ではJR線だけでも複数の路線が利用でき、関東各地へのアクセスが可能です。
私鉄各線(東急東横線、京急本線、相鉄線、みなとみらい線)
横浜駅には私鉄各線も多数乗り入れています。
東急東横線は渋谷駅と横浜駅を結ぶ路線で、途中、代官山、中目黒、自由が丘などの人気エリアを経由します。
横浜駅から渋谷駅まで特急で約28分と、東京都心へのアクセスに便利です。
また、東横線は副都心線と直通運転を行っており、池袋や新宿三丁目方面へも乗り換えなしでアクセスできます。
京急本線は横浜駅から品川駅や羽田空港方面へ向かう路線です。
横浜駅から羽田空港まで約30分、品川駅まで約20分と、空港アクセスに非常に便利な路線です。
特急や快特などの速達列車も多く運行されており、時間を節約できます。
相鉄線(相模鉄道)は横浜駅から海老名駅や湘南台駅方面へ向かう路線です。
神奈川県内の住宅地を結ぶ重要な路線で、地域住民の生活路線として親しまれています。
近年、相鉄線は新宿方面への直通運転を開始し、利便性がさらに向上しました。
みなとみらい線は横浜駅から元町・中華街駅を結ぶ路線で、みなとみらい地区へのアクセスに便利です。
東急東横線と直通運転を行っており、渋谷方面からみなとみらいへ乗り換えなしで移動できます。
横浜市営地下鉄ブルーライン
横浜駅には横浜市営地下鉄ブルーラインも乗り入れています。
ブルーラインはあざみ野駅から湘南台駅を結ぶ路線で、横浜市内の南北を縦断する重要な路線です。
横浜駅から新横浜駅まで約11分、関内駅まで約3分と、市内の主要駅へ素早くアクセスできます。
新横浜駅は東海道新幹線の停車駅なので、ブルーラインは新幹線へのアクセス路線としても重要です。
また、ブルーラインは横浜市内の住宅地を多く通るため、地域住民の通勤・通学路線としても活用されています。
このように横浜駅は、JR線、私鉄各線、地下鉄と合わせて合計11路線が乗り入れる巨大ターミナルです。
これだけ多くの路線が集まる駅は日本国内でも限られており、横浜駅の交通利便性の高さを物語っています。
横浜駅には何がある?主な施設とスポット
続いては、横浜駅周辺の主要施設やスポットを確認していきます。
商業施設とデパート
横浜駅周辺には多数の商業施設が集積しています。
東口には「そごう横浜店」があり、高級ブランドから日用品まで幅広い商品を取り扱っています。
地下には「横浜ポルタ」という地下街があり、ファッション、雑貨、カフェなど約140店舗が入居しています。
西口には「横浜高島屋」があり、老舗デパートとして高品質な商品とサービスを提供しています。
「ジョイナス」は西口に直結した大型ファッションビルで、若者向けのブランドが多数入居しています。
「横浜ビブレ」も西口にあり、カジュアルファッションやコスメ、雑貨などが揃います。
さらに「ルミネ横浜」や「ニュウマン横浜」など、駅直結の商業施設も充実しています。
これらの施設は相互に連結しており、雨の日でも濡れずに買い物を楽しむことができます。
家電量販店としては「ビックカメラ」や「ヨドバシカメラ」もあり、電化製品の購入にも便利です。
横浜ベイクォーターとスカイビル
みなとみらい口側には「横浜ベイクォーター」という商業施設があります。
ベイエリアに面した開放的な施設で、海を眺めながら食事やショッピングを楽しめます。
レストラン、カフェ、雑貨店などが約60店舗入居しており、デートスポットとしても人気です。
屋外デッキからは横浜港や対岸のみなとみらい地区を一望でき、特に夕暮れ時の景色は絶景です。
また、横浜駅東口には「横浜スカイビル」という高層ビルがあります。
オフィスフロアのほか、レストラン街やカフェも入居しており、ビジネスと商業が融合した施設です。
28階には展望ロビーがあり、横浜の街を一望できる無料の展望スポットとして知られています。
天気の良い日には富士山や東京スカイツリーまで見渡せることもあります。
これらの施設は横浜駅の魅力をさらに高め、単なる乗り換え駅ではなく、目的地としての価値も提供しています。
飲食店とエンターテイメント施設
横浜駅周辺は飲食店が非常に充実しているエリアです。
駅ビルや商業施設内には、和食、洋食、中華、イタリアン、フレンチなど、あらゆるジャンルのレストランが揃っています。
崎陽軒の本店もあり、シウマイ弁当や中華料理を楽しむことができます。
ラーメン激戦区としても知られ、「横浜家系ラーメン」の名店も多数あります。
居酒屋やバーも豊富で、仕事帰りに立ち寄れる店が無数にあります。
エンターテイメント施設としては、映画館「T・ジョイ横浜」や「ブルク13」があり、最新作を楽しむことができます。
カラオケボックスやゲームセンターも多く、娯楽施設も充実しています。
また、横浜駅周辺にはホテルも多数あり、「横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズ」などの高級ホテルから、ビジネスホテルまで幅広い選択肢があります。
観光やビジネスの拠点として、横浜駅周辺は非常に便利な環境が整っています。
横浜駅から東京駅や新横浜駅への所要時間
続いては、横浜駅から主要駅への所要時間について確認していきます。
横浜駅から東京駅までのアクセス
横浜駅から東京駅までは複数のルートがあります。
最も早いのはJR東海道線を利用するルートで、所要時間は約25分です。
東海道線は快速列車も運行されており、停車駅が少ないため効率的に移動できます。
運賃は480円(ICカード利用時)で、本数も多く非常に便利です。
また、JR横須賀線を利用することもでき、こちらも所要時間は約30分程度です。
横須賀線は地下ホームから発車し、品川駅や新橋駅を経由して東京駅に到着します。
湘南新宿ラインを利用して大崎駅や品川駅経由で東京駅に向かうルートもありますが、乗り換えが必要になる場合もあります。
いずれのルートも30分以内で東京駅に到着できるため、横浜駅は東京都心への通勤圏として非常に便利な立地です。
横浜駅から新横浜駅までのアクセス
横浜駅から新横浜駅まではJR横浜線または横浜市営地下鉄ブルーラインを利用します。
JR横浜線を利用する場合、横浜駅から新横浜駅までは約11分で到着します。
ただし、横浜線は本数がやや少なく、時間帯によっては待ち時間が長くなることがあります。
運賃は170円(ICカード利用時)です。
横浜市営地下鉄ブルーラインを利用する場合も、所要時間は約11分です。
ブルーラインは本数が多く、約5分から10分間隔で運行されているため、待ち時間が少なく便利です。
運賃は240円とJR線よりやや高めですが、時間に余裕がない場合はブルーラインの方が確実です。
新横浜駅は東海道新幹線の停車駅なので、横浜駅から新幹線に乗り継ぐ際にはこれらの路線を利用することになります。
新幹線への乗り継ぎ時間を含めて余裕を持って移動することをおすすめします。
その他の主要駅へのアクセス
横浜駅からその他の主要駅へのアクセスも確認しておきましょう。
渋谷駅へは東急東横線で特急利用により約28分、湘南新宿ラインでは約25分で到着します。
新宿駅へは湘南新宿ラインで約30分、または東急東横線から副都心線直通で約35分です。
品川駅へはJR東海道線で約15分、京急線の特急で約20分と非常に近い距離にあります。
羽田空港へは京急線で約30分、成田空港へは成田エクスプレスで約90分程度です。
空港アクセスも良好で、国内外への出張や旅行にも便利です。
横浜市内の主要観光地である桜木町駅へはJR根岸線で約3分、みなとみらい駅へはみなとみらい線で約3分です。
鎌倉駅へはJR横須賀線で約25分と、観光地へのアクセスも抜群です。
このように横浜駅は、都心、空港、観光地など、あらゆる方面へのアクセスが優れた立地にあります。
まとめ 横浜駅から東京駅や新横浜駅はどれくらいかかる?何がある?何線?何区?
横浜駅は神奈川県横浜市西区に位置し、JR線、私鉄各線、地下鉄を合わせて11路線が乗り入れる巨大ターミナル駅です。
1日の乗降客数は約200万人を超え、日本国内でも有数の規模を誇ります。
駅周辺には百貨店、商業施設、飲食店、ホテルなどが充実しており、買い物や食事、宿泊に困ることはありません。
横浜駅から東京駅までは約25分、新横浜駅までは約11分と、主要駅へのアクセスも非常に便利です。
渋谷駅や新宿駅、羽田空港へのアクセスも良好で、通勤・通学・観光・ビジネスのあらゆるシーンで活用できます。
横浜駅は単なる乗り換え駅ではなく、それ自体が一つの街として機能する魅力的なエリアです。
複雑な構造で迷いやすいという側面もありますが、慣れれば非常に便利で快適な駅といえるでしょう。
ぜひ横浜駅を訪れて、その利便性と魅力を実際に体験してみてください。