「雑」という漢字を文章で使う機会は多いものですが、旧字体である「雜」を入力したい場面に出会ったことはないでしょうか。
名前の表記や文書の正確さにこだわる方、また書道や文学などで歴史的な字体を使いたい方にとって、旧字体の入力方法は意外と知らないことが多いものです。
この記事では、「雑」の旧字体「雜」をパソコンやスマホで出す方法を中心に、異体字・文字コード・コピペで使える情報まで幅広く解説していきます。
「まじる」「まじわる」といった読みとの関係や、「雑」と「雜」のどちらを使えばよいかという疑問にもお答えしますので、ぜひ最後までご覧ください。
「雑」の旧字体「雜」とは何か・まず結論をお伝えします
それではまず、「雑」の旧字体「雜」がどのような文字であるかについて解説していきます。
「雑」の旧字体は「雜」(読み:ざつ・ぞう・まじる・まじえる)です。

現代の日本では「雑」が常用漢字として定められており、公文書や教科書などでは原則としてこちらが使われています。
一方、「雜」は戦前から使われてきた伝統的な字体であり、旧字体・旧漢字とも呼ばれます。
「雑」=新字体(常用漢字・現代日本で一般的に使用)
「雜」=旧字体(戦前の表記・文学・名前・書道などで使用されることがある)
「雜」は「隹(ふるとり)」と「衣」が組み合わさった形に、さらに画数が加わった複雑な構成になっています。
新字体「雑」との大きな違いは、部首周辺の画数と構成にあります。
「雑」と「雜」の違いを字形で確認する
「雑」と「雜」は一見すると似ていますが、よく見ると形が異なります。
新字体「雑」は画数が13画であるのに対し、旧字体「雜」は18画で構成されています。
旧字体の方がより複雑な形をしており、古い文書や辞書の見出し語などで見かけることがあるでしょう。
「まじる」「まじえる」という読みと旧字体の関係
「雑」「雜」どちらも「ざつ」「ぞう」「まじる」「まじえる」「まじわる」などの読みを持ちます。
「混じる」と書く場合もありますが、「雑じる」という表記は現代語としては一般的ではありません。
旧字体「雜」を使う文脈でも、読み方自体は変わらない点を覚えておくとよいでしょう。
「雑」と「雜」どっちを使えばよいか
現代の日常的な文書やデジタルコンテンツでは「雑」を使うのが正解です。
一方で、正式な名前の表記・古文書の引用・書道作品・歴史的文脈では「雜」を使う場面があります。
法律上の名前や証明書などでは、戸籍に登録された字体に従う必要があるため、確認が必要です。
パソコンで「雜」を入力する方法
続いては、パソコンで旧字体「雜」を入力する具体的な方法を確認していきます。
WindowsとMacでそれぞれ手順が異なりますので、お使いの環境に合わせてご覧ください。
Windowsで「雜」を出す方法(IMEパッドと文字コード)
Windowsでは、IMEパッドの手書き入力や文字コードを使う方法が一般的です。
まずタスクバーの「あ」または「A」のアイコンを右クリックし、「IMEパッド」を選択します。


手書き入力で「雜」に近い形を書くことで、候補として表示される場合があります。
Windowsでの文字コード入力手順(Unicode入力)
①「雜」のUnicodeは「96DC」です。
②Microsoft Wordなどのアプリを開き、「96DC」と入力します。
③そのまま「Alt」+「X」キーを押すと「雜」に変換されます。
また、変換候補を増やす設定を行うことで、「ざつ」と入力して変換候補の中から「雜」を選べる場合もあります。
IMEの詳細設定から「異体字の変換候補を表示する」をオンにしておくと便利でしょう。
Macで「雜」を出す方法
Macでは、「ざつ」と入力して変換候補を長押しまたは右クリックすることで、異体字・旧字体の一覧が表示される場合があります。
また、メニューバーの「編集」→「絵文字と記号」を開き、検索欄に「雑」と入力すると、関連する字体が一覧表示されることがあります。
見つからない場合は、文字コードからの検索も有効です。
Macでの文字コード検索手順
①「編集」→「絵文字と記号」を開きます。
②右上の歯車アイコンから「コードポイントに移動」を選択します。
③「96DC」と入力すると「雜」が表示されます。
文字コード一覧表(「雜」のコード情報)
「雜」の主な文字コードをまとめた表をご覧ください。
コードを活用することで、さまざまな環境で正確に文字を扱えるようになります。
| コード種類 | 値 | 用途 |
|---|---|---|
| Unicode(16進数) | U+96DC | 汎用・Web・Word等 |
| JIS X 0208 | 6B79 | 日本語規格(旧来の環境) |
| Shift-JIS | EAF4 | Windows日本語環境 |
| UTF-8(16進数) | E9 9B 9C | Webページ・HTMLなど |
| HTML数値参照 | 雜 | HTMLでの埋め込み |
HTMLで旧字体を使いたい場合は、数値参照(雜)を使うのが確実な方法です。
スマホで「雜」を入力する方法(iPhoneとAndroid)
続いては、スマートフォンで「雜」を出す手順を確認していきます。
スマホではパソコンと異なる操作が必要になりますが、いくつかの方法で入力が可能です。
iPhoneで旧字体「雜」を出す方法
iPhoneでは、「ざつ」と入力して変換候補を長押しすることで、異体字の一覧が表示される場合があります。
候補一覧の中に「雜」が表示されたら、そのままタップするだけで入力完了です。
表示されない場合は、この記事のコピペ用の文字をそのままコピーして使う方法が最も手軽でしょう。
Androidで旧字体「雜」を出す方法
Androidでも同様に、「ざつ」の変換候補から異体字を探せる場合があります。
ただし、使用しているキーボードアプリによって異体字の表示有無が異なります。
Googleの「Gboard」などの主要キーボードアプリでは、変換候補の中に旧字体が含まれることがあります。
見つからない場合は、後述のコピペ用文字をご活用ください。
スマホで使える外部アプリや辞書サービス
スマホの標準キーボードで見つからない場合、「Weblio漢字辞典」や「漢字辞典オンライン」などのサービスが役立ちます。
これらのサイトで「雑」を検索すると、旧字体「雜」が表示され、そこからコピーすることができます。
また、「異体字セレクタ」に対応した辞書アプリを使うと、より多くの字体の中から選択することも可能です。
「雜」のコピペ用・拡大図と異体字について
続いては、コピーしてすぐに使える「雜」の文字情報と、関連する異体字について確認していきます。
入力方法を試しても上手くいかない場合は、以下からそのままコピーしてご活用ください。
コピペ用「雜」の文字と拡大表示
コピペ用(そのままコピーしてお使いください)
雜
読み:ざつ・ぞう・まじる・まじえる・まじわる
Unicode:U+96DC
HTML数値参照:雜
上記の「雜」をドラッグして選択し、コピーすることで、パソコン・スマホどちらでもすぐに貼り付けて使えます。
フォントによっては表示が崩れる場合もありますが、文字データとしては正しく保持されます。
「雜」の異体字一覧
「雑」「雜」のほかにも、歴史的・地域的に使われてきた異体字が存在します。
以下の表で主な異体字をまとめました。
| 字体 | 種類 | Unicode | 備考 |
|---|---|---|---|
| 雑 | 新字体(常用漢字) | U+96D1 | 現代日本で標準的に使用 |
| 雜 | 旧字体 | U+96DC | 戦前の表記・正式名称など |
| 襍 | 異体字 | U+896D | 中国の古典などで使用例あり |
「襍」はかなり特殊な異体字で、日常的な使用はほとんど見られません。
一般的な旧字体としては「雜」を指すと考えてよいでしょう。
異体字セレクタとは何か
「異体字セレクタ」とは、同じ読みや意味を持つ異なる字形を区別して表示するためのUnicode技術のことです。
具体的には、Unicodeの基本文字コードの後に「IVS(Ideographic Variation Sequence)」と呼ばれる特殊なコードを付加することで、特定の字形を指定することができます。
対応フォントと環境が必要になるため、すべての場面で機能するわけではありませんが、印刷物や公式書類の作成時には有用な手段です。
まとめ
この記事では、「雑」の旧字体「雜」について、その意味・字形の違いから、パソコン・スマホでの入力方法、文字コード、コピペ用情報、異体字まで幅広くご紹介しました。
日常的な文章では新字体「雑」を使えば問題ありませんが、名前の正式表記・歴史的文書の引用・書道や文学的表現では旧字体「雜」が求められる場面があります。
Windowsでは「96DC」+「Alt+X」、MacやスマホではIMEの変換候補や記号一覧から探す方法が便利です。
どうしても入力できない場合は、この記事のコピペ用文字をそのまま活用するのが最も手軽でしょう。
文字コードや異体字の知識を身に付けておくと、今後さまざまな旧字体・異体字を扱う際にも役立てることができます。
ぜひこの記事を参考に、旧字体「雜」を正確に使いこなしてみてください。