科学的な解析(化学)を行う際には基本的に反応物質の沸点・融点・比重・密度(g/mlやg/cm3)・引火点などの理解が必要となることが多いです。
そのためさまざまな物質の沸点・融点・比重・密度(g/mlやg/cm3)・引火点を覚えておくといいです。
ここでは代表的なアルカリ金属の「セシウム(Cs)」に着目して、その融点・比重・密度(g/ml)・引火点(危険物関連情報)やSDSなどをまとめていきますので、ぜひ参考にしてください。
セシウムの融点(溶ける温度)は?【Cs】
それでは以下でセシウム(Cs)の融点は?について確認していきます。
結論として、セシウムの
・沸点(常温常圧下):約671℃
ですね。
セシウムは非常に低い融点を持つアルカリ金属で、室温付近で液体になるという特徴があります。
実際、セシウムは水銀とガリウムに次いで、常温に近い温度で液体となる金属元素です。
この低融点は、セシウム原子間の結合力が弱いことに起因しており、通常の室温環境でも固体と液体の境界線上にあることが多いです。
セシウムの比重や密度(g/mlやg/cm3など)は?
さらに、セシウムの比重や密度(単位g/mlやg/cm3)についてもチェックしていきましょう。
結論として、セシウムの
・比重(常温常圧下):約1.93
ですね。
セシウムの密度は約1.93 g/mlで、これはアルカリ金属の中では比較的高い値です。
しかし、一般的な金属(鉄:約7.87 g/ml、銅:約8.96 g/ml)と比較すると低い密度となっています。
セシウムは水よりも重いですが、アルミニウム(約2.70 g/ml)よりも軽いため、軽量金属の分類に入ります。
セシウムは非常に柔らかく、ナイフで切れるほどの軟らかさを持っているのが特徴です。
なお、固体の場合の比重も水の密度との比較(1.0g/cm3)となるので、数値は密度と同じになります。
セシウムの引火点は?【危険物など】は?
さらに、セシウムの引火点についてもチェックしていきましょう。
危険物取扱者の試験などを受ける人はこのあたりの情報も重要となってきます。
結論として、セシウムの
・発火性:極めて高い(空気中で自然発火する)
・反応性:水との接触で爆発的に反応(危険性が非常に高い)
ですね。
セシウムは最も反応性の高いアルカリ金属の一つで、空気中で即座に酸化され、しばしば自然発火します。
特に注目すべきは、セシウムと水との反応です。セシウムは水と接触すると爆発的に反応し、水素ガスと熱を発生させます。この反応は非常に激しく、セシウムが水面に接触した瞬間に発火・爆発することがあります。
このような性質から、セシウムは危険物に分類され、通常は鉱物油や不活性ガス中に保存され、厳重な安全対策のもとで取り扱われます。
実験室や工業用途では、セシウムの取り扱いには特別な訓練と安全装置が必要です。
セシウムのSDSは?【厚生労働省の情報:文献値】
さらに、セシウムのSDS情報へのリンクも整理いたしましたので、必要な場合はご活用くださいませ!
以下が厚生労働省さまの情報でございます。
https://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen/gmsds/7440-46-2.html
まとめ セシウムの融点(溶ける温度)・比重・密度(g/mlやg/cm3)・引火点は?【Cs・危険物・SDS】
ここでは、セシウムの融点(溶ける温度)・比重・密度(g/mlやg/cm3)・引火点は?【Cs・危険物・SDS】について確認しました。
各物性を理解し、業務等々に活かしていきましょう。