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コンクリート空気量の計算方法は?求め方や公式も解説!(質量法:容積法:骨材修正係数など)

コンクリート空気量の計算方法
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コンクリート空気量の計算方法は?求め方や公式も解説!(質量法:容積法:骨材修正係数など)

コンクリートの空気量は、凍結融解に対する耐久性、施工時の作業性、圧縮強度などに関わる重要な管理項目です。

測定値だけを確認するのではなく、質量法と容積法の違い、骨材修正係数の扱い、試験時の注意点まで理解すると、配合管理や受入検査に役立ちます。

この記事では、フレッシュコンクリートの空気量を求める基本式から、実務で判断しやすい計算例まで順に解説します。

コンクリート空気量の計算方法

コンクリート空気量の計算方法

それではまずコンクリート空気量の計算方法について解説していきます。

空気量の意味

空気量とは、まだ固まっていないコンクリートの全体積に対して、内部に含まれる空気が占める割合です。

通常は百分率で表し、例えば空気量が4.5パーセントなら、100リットルのコンクリート中に4.5リットル相当の空気が含まれる考え方になります。

ここでいう空気には、AE剤などによって意図的に導入された微細な空気泡と、練混ぜや運搬で混入した空気が含まれます。

適切な空気量は耐凍害性を確保するための大切な条件ですが、多すぎると強度低下につながるため、目標値と許容範囲の管理が必要です。

質量法の基本公式

質量法は、コンクリートの実測単位容積質量と、材料の配合から算出した理論単位容積質量との差を用いて空気量を求める方法です。

空気量 = 理論単位容積質量から実測単位容積質量を引いた値を理論単位容積質量で割り、100を掛けた値

理論単位容積質量は、セメント、水、細骨材、粗骨材、混和材料などの質量を合計して算定します。

一方の実測単位容積質量は、容器に詰めたコンクリートの質量から容器質量を差し引き、容器容積で割って求めます。

この差は主に空気の存在によって生じるため、質量が軽いほど空気量は大きくなるという関係です。

容積法の基本公式

容積法は、骨材を含むコンクリート試料の体積変化を利用して空気量を求める試験方法です。

試料に水を加え、密閉容器内で圧力を変化させることにより、内部の空気を圧縮して読み取ります。

実務では、空気室圧力方法による測定結果に骨材修正係数を加減し、コンクリートの空気量として整理します。

コンクリートの空気量 = 空気量計の指示値から骨材修正係数を差し引いた値

ただし、使用する空気量計の構造や試験規格によって補正の考え方が異なるため、使用機器の取扱説明書と試験方法を確認することが欠かせません。

質量法による求め方

続いては質量法による求め方を確認していきます。

理論単位容積質量の算定

理論単位容積質量は、1立方メートル当たりの各材料の計画使用量を合計して求めます。

例えばセメント、水、細骨材、粗骨材、混和剤の合計が2,400キログラムなら、空気を含まない状態の理論単位容積質量は2,400キログラム毎立方メートルです。

配合表に記載された表面水率補正後の骨材量を使うか、絶乾状態の計画値を使うかは、管理条件に合わせて統一します。

計算の基準を途中で変えないことが、空気量の比較を正確にするポイントです。

実測単位容積質量の測定

実測値は、容積が既知の単位容積質量試験用容器に試料を詰めて測定します。

容器内に空隙が残ると実際より軽くなり、空気量が過大に算出されるため、締固めは規定回数と方法を守る必要があります。

容器上面をすり切って質量を量り、容器そのものの質量を引いた後に、容器容積で除します。

実測単位容積質量 = 容器とコンクリートの質量から容器質量を引いた値を容器容積で割った値

容器の校正容積、はかりの精度、試料採取時の分離にも注意しましょう。

質量法の計算例

理論単位容積質量を2,400キログラム毎立方メートル、実測単位容積質量を2,292キログラム毎立方メートルとします。

両者の差は108キログラム毎立方メートルです。

108を2,400で割り、100を掛けると4.5となるため、空気量は4.5パーセントです。

質量法では、理論値の算定に用いた材料量が正確でなければ、試験操作が適切でも空気量の信頼性が下がります。

配合変更、骨材の含水状態、混和剤量の変更があった場合は、計算に使う基礎データも見直すことが重要です。

容積法と骨材修正係数

続いては容積法と骨材修正係数を確認していきます。

空気室圧力方法の仕組み

容積法の代表的な方法では、容器内の試料に一定の圧力を加え、空気泡の圧縮に伴う圧力変化から空気量を読み取ります。

短時間で測定できるため、レディーミクストコンクリートの荷卸し地点や現場での受入検査に広く用いられています。

容器の縁に付着したモルタルを除去し、蓋を確実に密閉しなければ、漏気による誤差が発生します。

測定器の指示値はそのまま空気量とは限らないため、骨材修正係数を必ず確認します。

骨材修正係数の役割

骨材の内部には空隙があり、圧力を加えたときに空気量計が骨材中の空気にも反応する場合があります。

この影響を補正する値が骨材修正係数です。

同じ骨材でも粒度、吸水率、岩種、含水状態などによって影響が変わるため、骨材が変更された場合には再確認が望まれます。

一般に、試験で得た指示値から骨材修正係数を差し引くことで、フレッシュコンクリート中の空気量に近づけます。

補正後空気量の計算例

空気量計の指示値が5.1パーセントで、骨材修正係数が0.3パーセントの場合を考えます。

5.1から0.3を差し引くため、補正後の空気量は4.8パーセントとなります。

骨材修正係数を加えるか差し引くかは、使用する試験方法と機器の定義に従います。

社内帳票や現場慣行だけで判断せず、採用している規格の記載を基準にしてください。

補正値を記録に残しておくと、材料変更後の品質変動を追跡しやすくなります。

配合設計と目標空気量

続いては配合設計と目標空気量を確認していきます。

耐久性との関係

寒冷地や凍結融解作用を受ける部位では、微細な独立気泡が凍結時の膨張圧を逃がす役割を果たします。

そのため、耐久性を重視するコンクリートでは、用途や最大粗骨材寸法に応じた空気量を設定します。

空気量は単なる検査数値ではなく、構造物の長期性能に関わる品質要素です。

一方で、海水作用、化学的劣化、乾湿繰返しなどでは、空気量だけで耐久性を判断できません。

強度と作業性の関係

空気量が増えると、同じ水セメント比でも圧縮強度は低下しやすくなります。

反対に、適量の空気はコンクリートの流動性を改善し、ポンプ圧送や締固めをしやすくする場合があります。

施工しやすさだけを求めて空気量を増やすと、設計基準強度への影響が無視できなくなるでしょう。

配合設計では、強度、耐久性、スランプ、施工方法を総合して目標値を定めます。

目標値と許容差

空気量の目標値は、設計図書、発注者の仕様書、JISへの適合条件、施工場所の環境条件などによって決まります。

代表的な普通コンクリートでは4.5パーセント前後が用いられることがありますが、すべての工事に共通する数値ではありません。

確認項目 管理時の考え方
目標空気量 配合計画書や仕様書の値を確認します
許容範囲 受入判定の基準として事前に共有します
測定時期 荷卸し時や打込み前などの条件を統一します
試料状態 分離や材料分散の偏りがない試料を使います

数値の良否は目標値と許容範囲をセットで判断することが基本です。

試験手順と測定誤差

続いては試験手順と測定誤差を確認していきます。

試料採取の注意点

試料は、運搬車から排出されたコンクリートの一部だけを任意に採るのではなく、規定に沿って代表性を確保します。

排出の初期と終盤では材料分布が異なることがあるため、複数箇所から採取して均一にします。

採取後に長時間放置すると空気量やスランプが変化する可能性があるため、速やかに試験を始めることが大切です。

締固めと密閉の注意点

容器への詰め方が不十分なら、試料中の空隙が余分な空気として測定されます。

逆に過度な締固めや不適切な操作は、導入空気を逃がす原因となる場合があります。

容積法では、蓋のパッキン、コック、圧力計、注水孔に異常がないかを試験前に確認しましょう。

空気量の異常値が出たときは、コンクリート品質だけを疑う前に、採取、締固め、密閉、機器校正の順で確認することが有効です。

結果記録のポイント

記録には空気量だけでなく、試験日時、気温、コンクリート温度、スランプ、運搬時間、使用した空気量計などを残します。

同じ配合でも、暑い時期の運搬、長時間の待機、ポンプ圧送後などで空気量は変動します。

前後工程の情報を併記すると、数値変動の原因を判断しやすくなります

再試験を行った場合は、最初の値を消さずに、再試験理由とともに残すことが品質管理上の信頼につながります。

空気量管理の実務ポイント

続いては空気量管理の実務ポイントを確認していきます。

荷卸し時の確認

荷卸し時の空気量は、工場出荷時の値と一致するとは限りません。

アジテータ車での撹拌時間、道路状況、外気温、待機時間などにより、連行空気が減少または変動することがあります。

受入時には、伝票の配合情報と試験結果を照合し、許容範囲を外れた場合の連絡手順も明確にしておくと安心です。

ポンプ圧送後の変化

ポンプ圧送では、圧力や配管内のせん断作用によって空気泡の状態が変わることがあります。

打込み地点で品質確認が求められる工事では、荷卸し地点だけでなく筒先付近の状態も検討する必要があります。

どの地点の空気量を管理値とするかを、施工計画の段階で決めておくことが重要です。

異常値への対応

空気量が低い場合は、耐凍害性の不足や施工性の低下が懸念されます。

高い場合は、強度低下、表面気泡、仕上げ性への影響を確認しなければなりません。

ただし、現場で安易に加水や混和剤の追加を行うと、別の品質項目まで変化するおそれがあります。

異常時は製造者、施工管理者、監理者の定められた手順に従い、再試験や配合確認を進めるのが適切でしょう。

まとめ

コンクリート空気量は、質量法では理論単位容積質量と実測単位容積質量の差から、容積法では空気量計の指示値と骨材修正係数から求めます。

質量法は配合データの正確さ、容積法は試験器具と補正値の正確さが結果を左右します

目標空気量は耐久性、強度、施工性のバランスで定められるため、単に高いか低いかだけで判断しないことが大切です。

試料採取、締固め、測定器の点検、試験条件の記録を丁寧に行い、配合計画書や仕様書に基づいて管理しましょう。