今回は、ワードで一部だけを横向きおよび縦向きに用紙および文字を変える方法についてご紹介します。
ポイントは以下の通りです。
・ページ途中で縦・横方向を切り替えるにはセクション区切りを挿入する
・文中の数字だけを横書きにしたい場合は縦中横機能を使う
・該当箇所で右クリックもしくはメニューキーを押す→「縦書きと横書き」を選択する
それでは早速見ていきましょう。
ワードで一部だけを横向きに変更する方法【途中のページ】
1ページ目が縦方向になっている状態から、次の2ページ目から横方向にしてみましょう。
途中で横方向の用紙に切り替えるためには、セクション区切りを挿入する必要があります。
切り替える地点にカーソルを合わせます。その後、「レイアウト」メニューから「区切り」を選択します。
下に出てくるコマンドの中から、「現在の位置から開始」を選びます。
もちろん、これ以外の選択肢でセクション区切りを挿入してもかまいません。
上の図では「ここまでは縦方向の用紙です。」という文章が1ページ目で入力されています。
この次から横方向になるよう、セクション区切りを挿入します。
次のような波線が出てくればセクションが入ったことになります。
なお、セクションは編集記号ですので、編集記号が非表示になっていると見えません。
一時的につけることをおすすめします。
カーソルを先頭に持っていき、「レイアウト」メニューの「設定」から、「印刷の向き」の「横」を選びます。
セクションを基準として、印刷用紙の向きを切り替えることが出来るようになります。
これで途中のページが、横向きの用紙に変わります。
ワードで一部だけを横書き文字(数字だけ)に変更する方法【同じページで】
縦書きの文章では算用数字が読みにくくなることがあります。
この場合、数字だけを横書きにする縦中横機能を使うことで改善することがあります。
「11月22日、午前6時30分。」と書かれた縦書きの文章を例に考えてみます。
「11」を範囲選択した状態で、「拡張書式(Aに左右の矢印がついているアイコン)」へ。
その中の「縦中横(123の数字が横並びになったアイコン)」を選びます。
すると、範囲選択した文字に対するプレビュー画面が出てくるので、確認した上で「OK」を選択。
「11」を横書きにすることが出来ました。
あとは同じように他の数字も横書きにしていきます。
書式のコピー/貼り付け機能がおすすめです。
これで数字を横書きにすることが出来ました。
ワードで一部だけを縦向きに変更する方法【途中のページ】
2つ前と同じ方法でも途中から縦向きに出来ますが、ここでは別の方法で縦向きにしてみましょう。
「このページは、横向きになっています。」という一文が書かれたページから先を縦向きにします。
その文章の最後を右クリック、もしくはメニューキーを押します。
そこに表示される「縦書きと横書き」を選択。
小さなウインドウが出てくるので、文字の向きを一番上の「文字abc」、設定対象を「これ以降」にします。
右のサンプルを確認した上で「OK」を押します。
すると次のページが縦向きに変わります。
同時に横書きも設定されるため、もし用紙と文字列の向きを別々で設定したい場合は、前述のセクションを手動で入れた方法をおすすめします。
ワードで一部だけを縦横書き文字に変更する方法【同じページで】
残念ながら、同じページ内で縦書きと横書きの文章を混ぜることは出来ません。
ただしテキストボックスを使えば、混ぜた文章を作ることが出来ます。
以下のような文章を用意してみました。
「横書き文章はこちらですよ。」の下部分に縦書き文字を書いてみます。
一旦どこでも大丈夫なので、縦書きのテキストボックスを用意します。
挿入後、分かりやすいように「縦書き文章はこちらです。」を入力しています。
そして、右に出てくる小さなアイコン、「レイアウトオプション」を選び、その中の「行内」を選択します。
似たアイコンが多いので間違えないように。
一応「行内」以外でもかまいませんが、移動により余白外や文章の位置が自動的に変わる恐れがあるため、「行内」にしています。
これで、テキストボックスを文章の中に入れることが出来ます。
最後にテキストボックスの枠線を消せば、縦書き横書きが混ざった文章になります。
これで、同じページ内で縦書き横書きの文字を入れることが出来ました
まとめ WORDで一部を横向きおよび縦向きに変更する方法
以上、一部を横向きおよび縦向きに変更する方法についてご紹介しました。
複雑な文章を作る際は、ぜひ活用してみてください。