科学

0.5インチは何センチ(cm)で何ミリ(mm)?換算・変換方法を解説

当サイトでは記事内に広告を含みます
いつも記事を読んでいただきありがとうございます!!! これからもお役に立てる各情報を発信していきますので、今後ともよろしくお願いします(^^)/

DIYや機械部品の購入、ディスプレイのサイズ確認など、様々な場面で「0.5インチ」という表記を目にすることがあるでしょう。配管部品、ボルトナット、画面サイズなど、インチ表記は私たちの身の回りに意外と多く存在しています。

しかし、日本ではメートル法が標準のため、「0.5インチ」と言われても、実際に何センチなのか、何ミリなのか、すぐにはイメージしにくいかもしれません。特に、正確な寸法が必要な作業では、センチやミリへの換算が不可欠です。

本記事では、0.5インチが何センチ・何ミリに相当するのか、インチからメートル法への換算・変換方法、さらには実生活での具体的な使用例まで、わかりやすく詳しく解説していきます。インチとセンチの相互変換がスムーズにできるようになるはずです。

0.5インチとは?基本的な換算

それではまず、0.5インチという単位の基本的な意味と、センチメートル・ミリメートルへの換算について解説していきます。

インチの定義と由来

インチ(inch、記号:in または “)は、ヤード・ポンド法における長さの単位です。主にアメリカやイギリスなどの英語圏で使用されており、1インチは正確に25.4ミリメートルと国際的に定義されています。

インチという単位の歴史は古く、もともとは親指の幅を基準にした長さでした。英語の「inch」は、ラテン語の「uncia(ウンキア)」に由来し、「12分の1」を意味します。これは、1フィート(足の長さ)を12等分したものが1インチとされたことによるものです。

インチの国際定義

1インチ = 25.4mm(ミリメートル)
1インチ = 2.54cm(センチメートル)
1インチ = 0.0254m(メートル)

1959年の国際協定で統一された値

この25.4mmという数値は、1959年の国際ヤード・ポンド協定で正式に定められました。それ以前は国によって微妙に異なる定義が使われていましたが、現在では世界共通の値になっています。

日本では明治時代からメートル法への移行が進められましたが、戦後のアメリカの影響もあり、配管、ねじ、工具、ディスプレイサイズなどの分野では、現在でもインチ単位が広く使われているのです。

0.5インチは何センチ?何ミリ?

0.5インチ(half inch、2分の1インチ)をセンチメートルとミリメートルに換算してみましょう。

0.5インチの換算

1インチ = 25.4mm = 2.54cm

0.5インチ = 25.4mm ÷ 2 = 12.7mm
0.5インチ = 2.54cm ÷ 2 = 1.27cm

0.5インチは12.7ミリメートル、1.27センチメートル

です。約1.3センチ弱という感覚で覚えておくとよいでしょう。

この数値は、DIYや工作、機械部品の選定などで頻繁に使用されます。例えば、1/2インチの配管を購入する際、実際のサイズ感を把握するために、「約13mm」という換算値を知っておくと便利です。

インチ ミリメートル センチメートル
0.25インチ(1/4インチ) 6.35mm 0.635cm
0.5インチ(1/2インチ) 12.7mm 1.27cm
0.75インチ(3/4インチ) 19.05mm 1.905cm
1インチ 25.4mm 2.54cm

日常的によく使われるサイズとして、0.25インチ、0.5インチ、0.75インチ、1インチの換算値を覚えておくと、様々な場面で役立ちます。

12.7mmという中途半端な数値は、メートル法に慣れた日本人には使いにくく感じるかもしれません。しかし、インチ規格の世界では、0.5インチは非常に標準的なサイズなのです。

身近なもので0.5インチの大きさを実感

0.5インチ(約1.27cm)という長さを、身近なもので例えてみましょう。実際の大きさをイメージしやすくなります。

0.5インチのサイズ感

・500円硬貨の直径(約2.65cm)の半分弱
・単三電池の直径(約1.4cm)よりやや小さい
・爪の幅(親指)とほぼ同じ
・大人の小指の幅程度

500円硬貨の直径が約2.65cmですから、その半分弱が0.5インチ(1.27cm)になります。単三電池の直径が約1.4cmなので、それよりわずかに細いサイズです。

指で表すなら、大人の小指の幅がちょうど1〜1.5cm程度ですから、小指の幅とほぼ同じと考えればイメージしやすいでしょう。

配管の世界で「1/2インチ配管」と言えば、これは呼び径であり、実際の外径はもう少し大きくなります。しかし、おおよそのサイズ感として、1.3cm前後の太さと理解しておけば問題ありません。

インチからセンチ・ミリへの変換方法

続いては、インチをセンチメートルやミリメートルに変換する具体的な計算方法を確認していきます。

基本的な変換計算式

インチからメートル法の単位への変換は、基本的な掛け算で行えます。覚えるべき係数は「25.4」または「2.54」です。

インチ→ミリメートル変換式

mm = インチ × 25.4

例:0.5インチの場合
0.5 × 25.4 = 12.7mm

インチ→センチメートル変換式

cm = インチ × 2.54

例:0.5インチの場合
0.5 × 2.54 = 1.27cm

どちらの計算式も、基本は同じです。インチの数値に25.4(ミリ)または2.54(センチ)を掛けるだけで、メートル法の単位に変換できます。

電卓やスマートフォンの計算機アプリがあれば、簡単に計算できるでしょう。インチの値を入力して、25.4または2.54を掛けるだけです。

電卓での計算手順

ミリメートルに変換する場合
1. インチの数値を入力(例:0.5)
2. 「×」ボタンを押す
3. 「25.4」と入力
4. 「=」ボタンを押す
結果:12.7と表示される

Excelなどの表計算ソフトを使う場合は、以下のような数式を入力します。

Excelでの変換式

A1セルにインチの値が入っている場合

ミリメートル:=A1*25.4
センチメートル:=A1*2.54

複数のセルに一度に適用可能

表計算ソフトを使えば、多数のインチ値を一度にメートル法に変換することができます。設計図や部品表の換算作業などで便利です。

よく使うインチサイズの換算早見表

実務でよく使われるインチサイズについて、ミリメートルとセンチメートルへの換算表を作成しました。この表を参考資料として保存しておくと便利です。

インチ ミリメートル センチメートル 主な用途
1/8インチ 3.175mm 0.3175cm 小型ねじ、ドリル刃
1/4インチ 6.35mm 0.635cm ソケット差込角、ねじ
3/8インチ 9.525mm 0.9525cm ソケット差込角、配管
1/2インチ 12.7mm 1.27cm 配管、ソケット差込角
5/8インチ 15.875mm 1.5875cm ボルトナット
3/4インチ 19.05mm 1.905cm 配管、ボルトナット
1インチ 25.4mm 2.54cm 配管、ディスプレイ
1.5インチ 38.1mm 3.81cm 配管
2インチ 50.8mm 5.08cm 配管、材木

この表から、インチ規格は1/16インチや1/8インチ刻みで設定されていることがわかります。メートル法のように10進法ではなく、2の累乗(1/2、1/4、1/8、1/16…)で分割されるのが特徴です。

工具のサイズでは、1/4インチ、3/8インチ、1/2インチが「差込角」として標準化されています。ソケットレンチを購入する際、これらのサイズを知っておくと選びやすいでしょう。

逆変換:センチ・ミリからインチへ

逆に、メートル法の単位からインチへ変換する方法も確認しておきましょう。

ミリメートル→インチ変換式

インチ = mm ÷ 25.4

例:13mmの場合
13 ÷ 25.4 = 0.5118…インチ ≒ 0.51インチ

センチメートル→インチ変換式

インチ = cm ÷ 2.54

例:1.3cmの場合
1.3 ÷ 2.54 = 0.5118…インチ ≒ 0.51インチ

逆変換の場合、計算結果が割り切れないことが多くあります。13mmは約0.51インチですが、厳密にはインチ規格の標準サイズではありません。

実務では、計算結果に最も近い標準的なインチサイズを選択します。13mmなら、1/2インチ(12.7mm)が最も近いため、「約1/2インチ」と判断するのです。

ミリメートル 計算結果 最も近いインチ規格
10mm 0.394インチ 3/8インチ(9.525mm)
13mm 0.512インチ 1/2インチ(12.7mm)
20mm 0.787インチ 3/4インチ(19.05mm)

メートル規格の工具やボルトにインチ規格の工具を使おうとすると、サイズが微妙に合わないことがあります。13mmのボルトに1/2インチのスパナは、わずかに緩くて使えないのです。

0.5インチが使われる主な場面

続いては、実際に0.5インチというサイズがどのような場面で使われているのかを確認していきます。

配管と継手での使用

0.5インチ(1/2インチ)は、配管の世界で最も一般的なサイズの一つです。家庭の給水管として広く使用されています。

一般住宅の水道配管では、1/2インチが標準的な給水管のサイズとして採用されています。洗面所、トイレ、洗濯機などへの給水に使われるのです。

1/2インチ配管の主な用途

・家庭の給水管(メイン配管から各水栓へ)
・トイレの給水
・洗面所の給水
・洗濯機の給水
・エアコンのドレンホース接続
・ガス配管(一部)

ただし、配管の「1/2インチ」は呼び径であり、実際の外径は1/2インチ(12.7mm)よりも大きいことに注意が必要です。鋼管の場合、1/2インチの呼び径で外径は約21.7mmになります。

これは、配管の内径(流路の直径)がおおよそ1/2インチに相当するという意味で呼び径が決められているためです。配管には肉厚があるため、外径は必然的に大きくなるのです。

配管継手やバルブを購入する際は、呼び径を確認することが重要です。「1/2インチ」と表示されていれば、1/2インチ呼び径の配管に接続できるという意味になります。

ねじとボルトでの使用

インチねじの世界でも、0.5インチ(1/2インチ)は重要なサイズです。機械部品や構造材の接続に使用されます。

1/2インチのボルトやねじは、中型から大型の機械、自動車、建築構造などで使用される標準的なサイズです。日本国内ではメートルねじが主流ですが、輸入機械やアメリカ車などではインチねじが使われていることがあります。

ねじサイズ 外径(mm) 主な用途
1/4インチ 約6.35mm 小型機械部品
3/8インチ 約9.53mm 自動車部品
1/2インチ 約12.7mm 大型機械、建築
5/8インチ 約15.88mm 重機、構造材

ボルトやナットのサイズは、「二面幅(across flats)」、つまりスパナをかける部分の対辺の距離で表されることもあります。1/2インチのボルトには、通常3/4インチや13/16インチのスパナが使われます。

工具を選ぶ際も、インチ規格とメートル規格の違いを理解しておく必要があります。インチボルトにはインチ工具、メートルボルトにはメートル工具が必要です。

ディスプレイやタブレットのサイズ表記

テレビやパソコンのディスプレイ、タブレット、スマートフォンの画面サイズも、インチで表記されます。0.5インチ単位ではあまり使われませんが、インチという単位が身近な例です。

ディスプレイのサイズは、画面の対角線の長さをインチで表します。例えば、「24インチディスプレイ」は、画面の対角線が24インチ(約61cm)という意味です。

主なディスプレイサイズ

スマートフォン:4〜7インチ(約10〜18cm)
タブレット:7〜13インチ(約18〜33cm)
ノートPC:11〜17インチ(約28〜43cm)
デスクトップモニター:21〜32インチ(約53〜81cm)
テレビ:32〜85インチ(約81〜216cm)

スマートフォンでは、0.1インチ単位で画面サイズが表記されることもあります。例えば、6.1インチ、6.5インチ、6.7インチといった具合です。

画面サイズをセンチメートルで知りたい場合は、インチ数に2.54を掛けることで対角線の長さが計算できます。24インチなら24×2.54=60.96cm、約61cmの対角線ということになります。

ただし、対角線の長さだけでは画面の縦横の実際のサイズはわかりません。アスペクト比(縦横比)が16:9なのか4:3なのかによって、縦と横の長さが変わるためです。

インチとセンチの使い分けと注意点

続いては、インチ規格とメートル規格を使い分ける際の注意点を確認していきます。

インチ規格とメートル規格の互換性

インチ規格とメートル規格は、基本的に互換性がありません。インチねじにメートルナットは合わず、インチ配管にメートル継手は接続できないのです。

例えば、1/2インチのボルト(外径12.7mm)と、M12のメートルねじ(外径12mm)は、見た目が似ていますが、ねじ山のピッチ(間隔)が異なるため、互いに締め付けることができません

互換性がない理由

ねじの場合
・ねじ山のピッチが異なる
・ねじ山の角度が異なる
・無理にねじ込むとねじ山が破損

配管の場合
・接続規格が異なる
・シール方式が異なる
・無理に接続すると漏水の原因

工具についても、インチ規格のボルトにはインチ工具、メートル規格のボルトにはメートル工具を使う必要があります。サイズが近いからといって、無理に使うとボルトの頭を舐めてしまい(角が丸まってしまい)、取り外しができなくなることがあります。

自動車整備などでは、車種によってインチボルトとメートルボルトが混在していることがあります。アメリカ車は基本的にインチボルト、日本車は基本的にメートルボルトですが、部品によっては例外もあるのです。

DIYや買い物での注意点

ホームセンターで配管部品やねじを購入する際、インチ表記とメートル表記が混在していることがあります。購入前に、自宅の設備がどちらの規格なのか確認することが重要です。

水道配管の継手を買う場合、既存の配管の呼び径を確認しましょう。「1/2インチ」なのか「13A(メートル規格)」なのかで、購入すべき部品が変わります。

購入時の確認ポイント

配管継手の場合
・既存配管の呼び径を確認
・インチ表記かメートル表記か
・ねじの種類(テーパーか平行か)

ねじ・ボルトの場合
・既存のねじのサイズを測定
・ピッチゲージで規格を確認
・工具が合うかテスト

最近の日本の住宅では、メートル規格(13A、20Aなど)が主流ですが、古い住宅や輸入住宅設備では、インチ規格が使われていることもあります。

ねじやボルトを購入する際は、古いものを持参してサイズを確認するのが確実です。ホームセンターのスタッフに見せれば、適合する製品を案内してもらえるでしょう。

変換の際の丸め誤差に注意

インチからミリへ、またはその逆の変換を行う際、小数点以下の丸め誤差に注意が必要です。特に、複数回の変換や計算を重ねると、誤差が蓄積することがあります。

0.5インチは正確には12.7mmですが、「約13mm」と丸めて覚えることがあります。この0.3mmの誤差は、1本のボルトでは問題ありませんが、多数の部品を組み合わせる場合、累積誤差となって問題を引き起こすことがあるのです。

精密な計算が必要な場合

・設計図面の作成
・多数の部品の組み合わせ
・公差の厳しい機械加工
・建築の躯体寸法

小数点以下2桁以上の精度で計算

設計や製図の現場では、インチ表記のままで作業するか、ミリに換算する場合は小数点以下3桁程度まで保持することが推奨されます。

逆に、DIYや一般的な工作では、小数点以下1桁程度の精度で十分です。0.5インチ=12.7mm≒13mmという換算で、実用上は問題ないでしょう。

重要なのは、用途に応じて適切な精度で換算することです。必要以上に細かい数値にこだわる必要はありませんが、精密さが求められる場面では正確な計算を行いましょう。

まとめ

本記事では、0.5インチが何センチ・何ミリに相当するのか、インチとメートル法の換算・変換方法、実際の使用例と注意点について詳しく解説してきました。

0.5インチは12.7ミリメートル、1.27センチメートルです。インチからミリへの変換は「インチ×25.4」、センチへの変換は「インチ×2.54」という計算式で行えます。逆変換は、それぞれ25.4または2.54で割ることで求められます。

0.5インチ(1/2インチ)は、配管の呼び径として家庭の給水管に広く使われており、ねじやボルトのサイズとしても一般的です。ディスプレイのサイズ表記でもインチが標準となっており、私たちの生活に密接に関わっています。

インチ規格とメートル規格には互換性がなく、それぞれに対応した部品や工具を使う必要があります。DIYや買い物の際は、既存の設備がどちらの規格なのかを確認し、適合する製品を選びましょう。

基本的な換算方法を理解し、よく使うサイズの換算値を覚えておくことで、インチ表記に戸惑うことなく、スムーズに作業や買い物ができるようになるはずです。本記事の換算表を参考資料として活用してください。