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底面フィルターの仕組みや使い方や原理は?【初心者向け:水作:設置方法も】

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アクアリウムを始めたばかりの初心者にとって、フィルター選びは最初の大きな悩みどころでしょう。数あるフィルターの中でも、底面フィルターはシンプルな構造でありながら、高い濾過能力を持つ優れたアイテムとして知られています。

底面フィルターは水槽の底に設置するタイプのフィルターで、底砂そのものを濾過材として活用する独特の仕組みを持っているのです。水作をはじめとする多くのメーカーから発売されており、コストパフォーマンスの高さから長年愛用されているフィルター形式になります。

しかし、底面フィルターの原理や正しい使い方を理解せずに使用すると、期待した効果が得られないこともあるでしょう。設置方法や維持管理にもいくつかのポイントがあり、それらを押さえることで初めて底面フィルターの真価が発揮されます。

本記事では、底面フィルターの基本的な仕組みから具体的な設置方法、日常の使い方まで、初心者の方にもわかりやすく丁寧に解説していきます。これから底面フィルターを導入しようと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

底面フィルターは底砂を濾過材として活用する画期的な仕組み

それではまず、底面フィルターの基本的な仕組みと原理について解説していきます。

底面フィルターの最大の特徴は、水槽の底に敷いた砂利や砂を濾過材として利用する点にあります。通常のフィルターとは異なり、専用の濾過材を用意する必要がないという画期的な発想なのです。

底面フィルターは水槽底面全体を濾過装置として機能させることで、広大な濾過面積を確保できる優れたシステムです。

この仕組みにより、物理濾過と生物濾過の両方を効率的に行えるでしょう。底砂の間を水が通過する際に、まず物理的なゴミが除去され、さらにバクテリアによる生物濾過が行われます。

底面フィルターの基本構造と各部品の役割

底面フィルターは非常にシンプルな構造をしています。主な構成部品は、底面プレート、パイプ、エアーポンプ(または水中ポンプ)の3つだけでしょう。

底面プレートは水槽の底に設置する格子状のパネルです。このプレートには無数の小さな穴が開いており、水を通しながらも底砂が下に落ちないような設計になっています。水作の底面フィルターでは、このプレートを複数組み合わせることで、様々な水槽サイズに対応できるのです。

パイプは底面プレートから水面近くまで伸びる透明な管で、ここに水流が発生することで濾過システムが機能します。パイプの下部は底面プレートに接続され、上部からきれいになった水が排出される仕組みでしょう。

エアーポンプを使用する場合、エアーチューブからパイプ内に空気を送り込みます。この空気が水中を上昇する際、周りの水を巻き込んで上昇する「エアリフト効果」により、水流が生まれるのです。

水の流れと濾過が行われる原理

底面フィルターでは、水が底砂の中を通過することで濾過が行われるという独特の原理を採用しています。この流れを詳しく見ていきましょう。

濾過の流れ

1. パイプ内で上昇気流が発生

2. 底面プレート内部の圧力が下がる

3. 水槽内の水が底砂を通って底面プレートへ吸い込まれる

4. 底面プレート内を通った水がパイプから排出される

5. きれいになった水が水槽内に戻る

この過程で、水は底砂の粒子の隙間を縫うように流れていきます。その際、浮遊している餌の残りや排泄物などの固形物が砂の粒子に引っかかり、物理的に除去されるでしょう。

さらに重要なのが、底砂の表面や内部に定着したバクテリアによる生物濾過です。バクテリアは魚の排泄物などに含まれる有害なアンモニアを、比較的無害な硝酸塩に変換してくれます。底面フィルターでは底砂全体がバクテリアの住処となるため、非常に高い生物濾過能力を発揮するのです。

エアーポンプ式と水中ポンプ式の違い

底面フィルターには、駆動方式によって大きく2つのタイプがあります。それぞれにメリットとデメリットがあるでしょう。

エアーポンプ式は、最も一般的な方式です。水槽外に設置したエアーポンプから送られる空気によって、エアリフト効果で水を循環させます。エアーポンプは水槽の外に置くため、水槽内がすっきりするのが利点でしょう。また、同時に水槽内に酸素を供給できるという大きなメリットもあります。

一方、水中ポンプ式は、パイプの上部に小型の水中モーターを取り付けて、直接水を吸い上げる方式になります。エアーポンプ式よりも強い水流を作り出せるため、より大きな水槽や水流を好む魚に適しているでしょう。ただし、ポンプ部分が水槽内に入るため、見た目が若干悪くなる点はデメリットといえます。

方式 メリット デメリット
エアーポンプ式 静音性が高い、酸素供給も可能、水槽内がすっきり 水流がやや弱い、エアーポンプの設置場所が必要
水中ポンプ式 強い水流が得られる、エアーチューブ不要 ポンプが水槽内に入る、消費電力がやや高い

初心者の方には、セッティングが簡単で静かなエアーポンプ式がおすすめでしょう。水作のボトムフィルターなど、多くの製品がこの方式を採用しています。

底面フィルターの正しい設置方法と手順

続いては、底面フィルターの具体的な設置方法を確認していきます。

底面フィルターは構造がシンプルですが、正しい手順で設置しなければ、本来の性能を発揮できません。ここでは、水作のボトムフィルターを例に、初心者の方でも失敗しない設置方法を詳しく説明していきましょう。

設置前の準備と必要な道具

底面フィルターを設置する前に、必要なものを揃えておくことが大切です。準備不足のまま作業を始めると、途中で困ることになるでしょう。

必要なもの一覧

・底面フィルター本体(プレートとパイプのセット)

・エアーポンプまたは水中ポンプ

・エアーチューブ(エアーポンプ式の場合)

・底砂(大磯砂、ソイルなど)

・逆流防止弁(エアーポンプ式で推奨)

・水槽本体

底砂の選択は非常に重要なポイントになります。粒の大きさは3〜5mm程度が理想的でしょう。細かすぎると目詰まりしやすく、粗すぎると濾過効率が落ちてしまいます。大磯砂や川砂、ソイルなどが底面フィルターに適した底砂です。

底砂の量も重要で、底面フィルターの上に5〜8cm程度の厚さで敷くのが目安になります。薄すぎると濾過能力が不足し、厚すぎると底砂内の水流が弱くなってしまうでしょう。60cm水槽であれば、8〜12kg程度の底砂が必要です。

ステップバイステップの設置手順

それでは、実際の設置手順を順番に見ていきましょう。慌てずに一つずつ確実に進めることが成功のコツです。

設置手順

ステップ1:水槽を設置場所に置き、水平を確認する

ステップ2:水槽の底をきれいに拭き、ゴミや汚れを除去する

ステップ3:底面フィルタープレートを水槽底面に配置する

ステップ4:パイプを底面プレートに接続する

ステップ5:エアーチューブをパイプに接続する(エアーポンプ式)

ステップ6:洗浄した底砂を底面フィルターの上に敷く

ステップ7:水をゆっくりと注ぎ入れる

ステップ8:エアーポンプを作動させ、水流を確認する

プレートを配置する際は、水槽の底面全体をカバーできるように調整しましょう。水作のボトムフィルターは複数のプレートを組み合わせられるため、水槽のサイズに合わせて調整できます。隙間ができると、そこから底砂が底面フィルターの下に入り込んでしまうため注意が必要です。

底砂を敷く際は、できるだけ均一な厚さになるよう心がけてください。場所によって厚さが大きく異なると、水流にムラができてしまうでしょう。また、底砂は必ず事前によく洗浄してから使用します。洗っていない底砂を使うと、水が濁ってしまい、フィルターの目詰まりの原因にもなるのです。

設置後の初期運転と注意点

設置が完了したら、すぐに魚を入れたくなる気持ちはわかりますが、ここは我慢が必要でしょう。底面フィルターが本来の性能を発揮するには、バクテリアの定着が不可欠なのです。

設置直後は、まだ底砂の表面や内部にバクテリアがほとんど存在していません。このため、最低でも1〜2週間は水を循環させながら空運転させることをおすすめします。この期間を「水作り」や「立ち上げ期間」と呼ぶでしょう。

初期の立ち上げ期間は、水槽の生態系を安定させるための最も重要なプロセスです。焦らず、じっくりとバクテリアの定着を待ちましょう。

立ち上げを早めるために、市販のバクテリア添加剤を使用するのも効果的です。また、既に安定している水槽の飼育水や底砂を少量分けてもらえれば、バクテリアの定着が格段に早くなるでしょう。

初期運転中は、毎日水の状態を確認してください。濁りがひどい場合は換水を行い、エアーポンプが正常に動作しているかもチェックします。パイプから気泡がしっかりと出ており、水流が感じられれば正常に機能している証拠です。

底面フィルターの日常的な使い方とメンテナンス方法

続いては、底面フィルターの日常的な使い方とお手入れ方法を確認していきます。

底面フィルターは設置したら終わりではありません。適切な使い方と定期的なメンテナンスによって、長期間にわたって安定した濾過性能を維持できるでしょう。ここでは、日々の管理方法から掃除の仕方まで詳しく解説していきます。

日常の観察ポイントと管理方法

底面フィルターを使っている水槽では、毎日いくつかのポイントをチェックする習慣をつけましょう。これにより、トラブルを早期に発見できるのです。

まず確認すべきは、パイプからの水流です。エアーポンプ式であれば気泡の出方、水中ポンプ式であれば排水の勢いを見てください。水流が明らかに弱くなっている場合は、目詰まりの兆候かもしれません。

次に、水の透明度を観察しましょう。白く濁ったり、黄ばんだりしていないか確認します。急激な濁りは、底面フィルターの濾過能力を超える汚れが発生している可能性があるでしょう。その場合は、餌の量を減らしたり、換水の頻度を上げたりする対応が必要です。

底砂の表面にも注目してください。茶色や緑色のコケが大量に発生していたり、汚れが堆積していたりする場合は、掃除のタイミングといえます。ただし、薄く茶色いコケが付いている程度であれば、むしろバクテリアが定着している良い証拠でしょう。

チェック項目 正常な状態 異常のサイン
水流 安定した気泡または排水 気泡が少ない、水流が弱い
水の透明度 透明または薄い色 白濁、黄ばみ、臭い
底砂の状態 薄く茶色いコケ程度 厚いコケ層、黒ずみ、ヘドロ
魚の様子 活発に泳ぐ 水面で口パク、動きが鈍い

定期的なメンテナンスの方法

底面フィルターのメンテナンスは、他のフィルターに比べると少し手間がかかる面もあるでしょう。しかし、正しい方法で行えば、それほど難しくはありません。

最も基本的なメンテナンスは、底砂表面の掃除です。これは週に1回程度、水換えと同時に行うのが効率的でしょう。専用のクリーナーポンプ(プロホースなど)を使って、底砂の表面のゴミを吸い取ります。この際、底砂の奥深くまで掃除しすぎないことが重要です。

底面フィルターでは、底砂の内部にバクテリアが定着していることを忘れてはいけません。あまり強く吸い込んで底砂を掻き回すと、せっかく定着したバクテリアが流れ出してしまうでしょう。表面から2〜3cm程度までを軽く掃除する程度で十分なのです。

エアーポンプ式の場合、エアーストーンやパイプ内部に汚れが蓄積することがあります。3ヶ月に1回程度は、パイプを取り外して内部を掃除しましょう。ブラシを通して洗い、詰まりがないか確認してください。

定期メンテナンスのスケジュール例

毎日:水流と魚の様子を観察

週1回:底砂表面の掃除と換水(水量の1/3程度)

月1回:パイプ周辺の詳細チェック

3ヶ月に1回:パイプ内部の清掃

半年〜1年に1回:底砂の部分的なリセット(必要に応じて)

トラブルシューティングと対処法

底面フィルターを使用していると、いくつかのトラブルに遭遇することがあるでしょう。主な問題とその対処法を知っておくと安心です。

最も多いトラブルは、水流の低下でしょう。パイプからの気泡が少なくなったり、水流が弱くなったりする場合、原因はいくつか考えられます。エアーポンプの劣化、エアーチューブの折れ曲がり、パイプの詰まりなどです。まずはエアーポンプの動作を確認し、問題なければチューブやパイプをチェックしましょう。

底砂が黒ずんでくることもあるでしょう。これは底砂の奥深くで酸素不足が起きているサインです。プロホースで底砂を軽く掻き混ぜながら掃除することで、酸素を供給できます。ただし、全面を一度に行うとバクテリアバランスが崩れるため、水槽を3〜4箇所に分けて、1週間ごとにローテーションで掃除するのがコツです。

水が臭う場合は、濾過能力が追いついていない可能性があるでしょう。魚の数が多すぎないか、餌を与えすぎていないかを見直してください。また、底面フィルターだけでは不足している場合、外掛けフィルターや投げ込み式フィルターを補助的に追加する方法も効果的です。

底面フィルターのメリット・デメリットと向いている水槽

続いては、底面フィルターの利点と欠点を確認していきます。

どんなフィルターにも長所と短所があります。底面フィルターの特性を理解することで、自分の水槽に適しているかどうかを判断できるでしょう。ここでは、実際の使用経験に基づいた情報をお伝えします。

底面フィルターの主なメリット

底面フィルターには、他のフィルターにはない独特の利点がいくつもあります。まず挙げられるのが、濾過面積の広さでしょう。

底面フィルターは水槽底面全体を濾過スペースとして活用できます。60cm水槽であれば、約0.2平方メートルもの濾過面積が得られるのです。これは上部フィルターや外掛けフィルターと比べても圧倒的に広い面積になります。この広大な面積に無数のバクテリアが定着することで、高い生物濾過能力を実現できるでしょう。

コストパフォーマンスの高さも大きな魅力です。本体価格が安価な上、消耗品もほとんど必要ありません。エアーポンプ式であれば、エアーチューブを時々交換する程度で済むでしょう。外部フィルターのように高価な交換用濾過材を定期的に購入する必要がないため、ランニングコストが非常に低いのです。

底面フィルターは、低コストで高い濾過能力を実現できる、初心者にとって理想的な選択肢の一つといえます。

静音性も見逃せないメリットでしょう。エアーポンプ式の場合、適切に設置すれば非常に静かに動作します。寝室に水槽を置いている場合でも、睡眠を妨げることは少ないのです。

底面フィルターのデメリットと注意点

一方で、底面フィルターにはいくつかの欠点もあります。これらを理解した上で使用することが大切でしょう。

最大のデメリットは、掃除やレイアウト変更がしにくい点です。底面フィルターは水槽の最下層に設置されているため、大掃除をする場合は水槽をほぼリセットする必要があります。流木や石を動かしたい、水草を植え替えたいという場合も、底砂を掘り返す作業が必要になるでしょう。

また、底砂の選択肢が限られる点も注意が必要です。細かすぎるソイルや砂は目詰まりしやすく、底面フィルターには不向きでしょう。水草育成用の栄養系ソイルを使いたい場合、底面フィルターとの相性があまり良くないケースもあります。

定期的なメンテナンスを怠ると、底砂が目詰まりを起こし、濾過能力が大幅に低下する可能性もあるでしょう。特に餌の食べ残しが多い環境では、こまめな掃除が欠かせません。

項目 メリット デメリット
濾過能力 広大な濾過面積、高い生物濾過 目詰まりすると能力が低下
コスト 本体が安価、ランニングコスト低 初期に底砂が必要
メンテナンス 日常的な手入れは簡単 大掃除が大変、リセットが必要
レイアウト 水槽内がすっきり見える 変更が困難

底面フィルターが向いている水槽と魚種

底面フィルターの特性を踏まえると、どのような水槽に適しているのでしょうか。

まず、小型〜中型の水槽に最適です。特に30〜60cm水槽では、底面フィルターだけで十分な濾過能力が得られるでしょう。90cm以上の大型水槽では、単独では不足する場合があるため、他のフィルターとの併用をおすすめします。

魚種としては、金魚やメダカ、グッピー、プラティなどの小型淡水魚に適しています。これらの魚は底面フィルターの穏やかな水流を好み、十分な酸素供給も受けられるでしょう。また、コリドラスのような底もの魚も、底面フィルターの水槽で元気に育ちます。

一方、大型魚や餌の量が多い魚種、大量の排泄物を出す魚には不向きな場合があるでしょう。目詰まりが早く進むため、メンテナンスの頻度が高くなってしまうのです。

水草育成をメインにした水槽では、底面フィルターの評価が分かれます。大磯砂を使った陰性水草中心のレイアウトであれば問題ありませんが、栄養系ソイルを使った本格的な水草水槽には、あまり向いていないでしょう。底面フィルターの水流により、せっかくの栄養分が流出してしまう可能性があるためです。

まとめ

底面フィルターの仕組みや使い方、原理について、初心者向けに詳しく解説してきました。

底面フィルターは、水槽の底に敷いた砂や砂利を濾過材として活用する独特のシステムです。底砂全体をバクテリアの住処とすることで、広大な濾過面積を確保し、高い生物濾過能力を実現できるでしょう。エアーポンプ式と水中ポンプ式があり、初心者にはセッティングが簡単で静音性の高いエアーポンプ式がおすすめです。

設置方法は比較的シンプルですが、底面プレートを隙間なく配置し、適切な粒径と厚さの底砂を敷くことが重要になります。設置後は1〜2週間の立ち上げ期間を設け、バクテリアの定着を待つことで、安定した水質を維持できるでしょう。

日常的な管理では、週1回程度の底砂表面の掃除と換水を行い、水流や水の透明度を毎日観察することが大切です。ただし、底砂の奥深くまで掃除しすぎると、バクテリアが流出してしまうため注意が必要でしょう。

底面フィルターには、低コストで高い濾過能力が得られるという大きなメリットがある一方、大掃除やレイアウト変更がしにくいというデメリットもあります。小型〜中型の水槽で、金魚やメダカなどの小型淡水魚を飼育する場合には、非常に適した選択肢といえるでしょう。

水作をはじめとする各メーカーから、様々なサイズの底面フィルターが発売されています。自分の水槽サイズや飼育スタイルに合った製品を選び、正しい使い方とメンテナンスを心がければ、底面フィルターは長期間にわたって安定した濾過性能を発揮してくれるでしょう。アクアリウム初心者の方も、本記事を参考に、ぜひ底面フィルターの導入を検討してみてください。