漢字を入力する際、普段使い慣れない旧字体や異体字を出したいと思ったことはありませんか?
「奨」という漢字の旧字体・異体字である「奬」は、賞状や公式文書、書道などのシーンでよく必要とされる文字です。
しかし、パソコンやスマホで「奬」をどうやって入力すればいいのか、意外と知らない方も多いのではないでしょうか。
本記事では、奨の旧字体の出し方(漢字をパソコンやスマホで・異体字・奬・すすめる・どっちか・コード・コピペ用拡大図も)について、わかりやすくまとめてご紹介します。
コピペ用の文字やUnicodeコードも掲載していますので、ぜひ最後までご覧ください。
「奨」の旧字体「奬」はこれ!まずは結論から
それではまず、「奨」の旧字体について結論からお伝えしていきます。
「奨」の旧字体・異体字は「奬」です。
現在の常用漢字である「奨」に対し、「奬」は画数が多く、旧来の字形を残した形となっています。

「奨」は「奨励」「奨学金」などの言葉でよく使われる漢字ですが、「奬」はその旧字体・異体字にあたる文字です。
字体の違いとしては、「奨」の上部が「将」の略字形であるのに対し、「奬」の上部は「將」という旧字体の形になっています。
つまり、「奬」という字は「將」+「大」という構造で成り立っている旧字体といえるでしょう。
公用文書や賞状、あるいは書道作品などで旧字体が求められる場合は、「奨」ではなく「奬」を使うのが正式とされることがあります。
以下の表で、「奨」と「奬」の基本情報を比較してみましょう。
| 項目 | 奨(新字体・常用漢字) | 奬(旧字体・異体字) |
|---|---|---|
| 読み方 | ショウ・すすめる | ショウ・すすめる |
| 画数 | 13画 | 15画 |
| 分類 | 常用漢字 | 旧字体・異体字 |
| Unicodeコード | U+5968 | U+596C |
| 主な用途 | 一般文書・日常使い | 賞状・書道・公式文書など |
このように、読み方や意味はまったく同じで、字形のみが異なるのが旧字体・異体字の特徴です。
「どっちを使うべきか」という点については、日常的な文書では「奨」、改まった場や旧字体が指定されている場面では「奬」を選ぶとよいでしょう。
パソコンで「奬」を入力・表示する方法
続いては、パソコンで「奬」を表示・入力する方法を確認していきます。
パソコンでの入力には、いくつかのアプローチがあります。
IMEパッドや文字コードを使う方法
Windowsをお使いの方は、IMEパッドの「文字一覧」や「手書き入力」機能を使って「奬」を探すことができます。


また、Unicodeコードを利用する方法もあります。
「奬」のUnicodeコード:U+596C
Windowsの場合:「596C」と入力してF5キーを押すと変換できる場合があります(IMEによって異なります)。
Macの場合:「ことえり」や「Google日本語入力」の環境では、文字コードからの直接入力が可能なケースがあります。
ただし、すべての環境でこの方法が使えるわけではないため、後述するコピペ方法と組み合わせて使うのが便利でしょう。
Google日本語入力・ATOK活用法
Google日本語入力やATOKなどの高機能IME
を使うと、旧字体・異体字の変換候補が豊富に表示されることがあります。
「しょう」や「すすめる」と入力して変換候補を探していくと、「奬」が表示されることがあります。
通常のIMEでは変換候補に出にくい字体も、Google日本語入力であれば「異体字」として候補に含まれていることが多いです。
まずはお使いのIMEで変換候補を丁寧に確認してみることをおすすめします。
文字コード表・Unicodeからコピーする方法
最も確実で手軽な方法の一つが、Unicodeの文字コード表や専用サイトからコピーして使う方法です。
本記事の後半にもコピペ用の「奬」を掲載していますので、そちらを直接コピーしてご活用ください。
コピペ用(旧字体・異体字):奬
上記の文字をそのままコピーして、ご使用のドキュメントやメールに貼り付けることができます。
Windowsの「文字コード表」アプリ(charmap.exe)を開き、検索欄に「奬」と入力して探す方法も有効です。
見つかったらコピーして使えるため、特別なスキルがなくても簡単に利用できるでしょう。
スマホで「奬」を入力・表示する方法
続いては、スマートフォンで「奬」を入力・表示する方法を見ていきます。
スマホの場合、パソコンとは操作感が異なるため、それぞれのOSに対応した方法を確認しておきましょう。
iPhoneでの入力方法
iPhoneでは、「しょう」や「すすめる」と入力して変換候補を長押しすることで、異体字の一覧が表示される場合があります。
iOS標準のかな変換で変換候補を表示し、候補の文字を長押しすると「異体字」ボタンが現れることがあります。
ただし、「奬」のような旧字体は必ずしも表示されるとは限らないため、表示されない場合はWebサイトやメモからコピペする方法が確実です。
Androidでの入力方法
Androidスマホでも、Gboardなどのキーボードアプリを使うことで異体字変換が可能なケースがあります。
「しょう」と入力した後、変換候補の中から「奨」を選んで長押しすると、異体字の一覧が表示される端末もあります。
機種やキーボードアプリによって対応状況が異なるため、表示されない場合はコピペ方法を活用するのが最も手軽でしょう。
スマホでのコピペ活用方法
スマホで最も確実な方法は、本記事に掲載しているコピペ用の「奬」をそのままコピーして使うことです。
ブラウザでこの記事を開いた状態で文字を長押しして選択し、コピーするだけで完了します。
LINEやメール、Wordなどのアプリに貼り付けることで、どんな環境でも「奬」を使うことが可能になるでしょう。
コピペ用拡大図(旧字体・異体字)
奬 ←この文字をコピーしてご使用ください
※フォントや環境によっては「奨」と同じ形で表示される場合がありますが、内部データは「奬」(U+596C)です。
「奨」と「奬」どっちを使う?読み方・意味・使い分けも解説
続いては、「奨」と「奬」のどちらを使うべきかについて、読み方・意味・使い分けの観点からも確認していきます。
読み方と意味の違い
「奨」と「奬」は、読み方・意味はまったく同じで、字体のみが異なります。
どちらも音読みは「ショウ」、訓読みは「すすめる」です。
「すすめる」という訓読みには、「物事を勧める・励ます・推薦する」というニュアンスが含まれています。
「奨励」「奨学金」「奨学生」「奨める」など、日常的な場面で幅広く使われる漢字といえるでしょう。
「どっち」を選ぶべきかの基準
一般的な文書やデジタルコミュニケーションでは、常用漢字である「奨」を使うのが標準です。
一方、以下のような場面では「奬」(旧字体)が使われることがあります。
| 使用場面 | 推奨字体 |
|---|---|
| 日常的なメール・チャット | 奨(新字体) |
| 学校・会社の一般文書 | 奨(新字体) |
| 賞状・表彰状 | 奬(旧字体)が使われることも |
| 書道・毛筆作品 | 奬(旧字体)が好まれることも |
| 歴史的・古典的な文書の再現 | 奬(旧字体) |
| 姓名(人名)での使用 | 戸籍の字体に従う |
特に人名・姓名での使用については、戸籍に登録されている字体に従うのが原則です。
「奬」という旧字体で登録されているお名前の方も実際にいらっしゃるため、正確な字体の確認が重要になります。
「すすめる」に使う字はどれが正しい?
「すすめる」と訓読みする漢字には、「奨(奬)」以外にも「勧」「薦」などがあります。
「すすめる」の漢字使い分け早見表
・奨める(奬める):励ます・推薦・奨励のニュアンス
・勧める:行動・参加・購入などを促すニュアンス
・薦める:人物や物を推薦するニュアンス
「奨める」は「奨励する」「取り組みを勧める」といった文脈で使われる一方、「勧める」は「食事を勧める」「入会を勧める」などの日常的な促しに使われることが多いです。
文脈に合わせて適切な「すすめる」の漢字を選ぶことで、より正確な文章表現になるでしょう。
まとめ
本記事では、「奨」の旧字体・異体字である「奬」について、その見た目の違い・Unicodeコード・パソコンやスマホでの入力方法・使い分けの基準まで幅広くご説明しました。
「奨」と「奬」は読み方・意味は同じで、字形のみが異なる旧字体・異体字の関係にあります。
日常的な使用では常用漢字の「奨」が一般的ですが、賞状・書道・歴史的文書などでは旧字体の「奬」が選ばれることもあります。
パソコンでの入力にはUnicodeコード(U+596C)や文字コード表が便利で、スマホの場合は本記事のコピペ用文字を活用するのが最も手軽な方法です。
姓名での使用については、必ず戸籍の登録字体を確認するようにしましょう。
「奬」という文字が必要になった際は、ぜひ本記事を参考にしてスムーズに対応してみてください。