ビジネスシーンでよく使われる「いつもお世話になりありがとうございます」の敬語表現について、正しい敬語なのか、二重敬語になっていないか気になる方も多いでしょう。
本記事では、マナー講師さんとお手伝いさんの対話形式で、「いつもお世話になりありがとうございます」の敬語が正しいのか、二重敬語になっていないかを解説していきます。
さらに、使い方や例文も紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
「いつもお世話になりありがとうございます」は正しい敬語?二重敬語?
この表現では、尊敬語の「お世話になります」に「ありがとうございます」がつながったもので、相手に対する敬意を示しています。
「いつもお世話になりありがとうございます」は、二重敬語にはなっていません。
ただ、若干違和感を感じる表現と思う人が多くメールなどの文頭では「いつもお世話になっております」のみにするといいでしょう。
余程この表現にこだわりがある人でなければ、使用を控えるのがおすすめですね。
「いつもお世話になりありがとうございます」の意味や用途・使用場面は?
※上のように「いつもお世話になりありがとうございます」は控えた方がいいものの、どうしても使用したい人は、以下のような用途を意識するといいです。※
この表現は、ビジネスシーンでの始めの挨拶やメールの冒頭分、友人・知人とのコミュニケーションでも使用できます。
「いつもお世話になりありがとうございます」を使った例文を10個紹介!
- 1. いつもお世話になりありがとうございます。明日の打ち合わせを30分遅らせていただけますでしょうか?
- 2. いつもお世話になりありがとうございます。急遽出張が決まり、明日のミーティングに参加できなくなりました。
- 3. いつもお世話になりありがとうございます。資料の提出期限を1日延ばしていただくことは可能でしょうか?
- 4. いつもお世話になりありがとうございます。今晩の飲み会に参加できなくなりました。申し訳ございません。
- 5. いつもお世話になりありがとうございます。プロジェクトメンバーとして新しいメンバーを追加させていただくことになりました。
- 6. いつもお世話になりありがとうございます。今日の午後の打ち合わせをオンラインで行いたいと思います。
- 7. いつもお世話になりありがとうございます。明日の出張がキャンセルになり、会議に出席できることになりました。
- 8. いつもお世話になりありがとうございます。今日のディナーには私の代わりに部下が出席させていただくことになりました。ご了承ください。
- 9. いつもお世話になりありがとうございます。明日のイベントの開始時間が1時間早まることになりました。お知らせいたします。
- 10. いつもお世話になりありがとうございます。予定していた商品の発送が遅れてしまい、明日になります。ご迷惑をおかけして申し訳ございません。
※「いつもお世話になりありがとうございます。」の例文を紹介したものの、個人的には使用を控えるのがおすすめです※※
まとめ
「いつもお世話になりありがとうございます」という表現は、正しい敬語であり、二重敬語ではありません。
尊敬語の「お世話になります」が使われており、相手に対する敬意を示す言葉です。
ビジネスシーンでの始めの挨拶や、友人・知人とのコミュニケーションでも使用できます。今回紹介した例文を参考に、実際のシーンで使いこなしてください。