本屋のバイトがしんどい・辛い・きつい時の対策

静かなイメージと違って意外と本屋は重労働。

何と言っても本は重たいので大きめのダンボールにびっしりと本が詰まっていたり、週刊誌とかの雑誌が束になっていたりするのが届くと割りと運ぶのが大変でした。

対策としては、シンプルに小分けにして、移動回数を増やし、合わせて移動のスピードを早くすることで、同じ時間で同じだけの仕事をするという方法と、持ち上げるときに背骨を立てるイメージで、後ろに少し倒れながら引き上げるようにしてもつと、腰をやられないのでその方法で持ち上げていました。

これも大好きな本から学んだ方法です。

あと、アルバイトをしてみるまで思いもよらなかったような変なクレームが多いです。

おじいさんが「ここには嘘が書いてある本が多すぎる」というクレームを入れてきたのは、しんどかったけど笑ってしまいました。

小説コーナーはそりゃあ嘘が多いでしょうね。

私が本屋でバイトをしはじめて、1ヶ月経たないぐらいの頃の話です。

当時働いていた店舗の店長は、とてもせっかちな人でした。

お客様に呼ばれて向かっている時に、私は速足で歩いていたのに「なにゆっくりしてるんですか！」と言ってきたり、直接「遅いから走れ！」と言われたりました。

直接的な言葉で罵倒してきたりはしませんでしたが、プレッシャーをかけるような態度や、「お客様のために走れ！」などといった、結局はお客様にまで迷惑がかかりそうなことを強要されたりしました。

そこで私は意を決し、店長に「お子様もいらっしゃいますし、店員とはいえ走るのはどうかと思います。」と言ったところ、「じゃあお客様をお待たせしてもいいんだ？」や、「入ってきたばかりのあなたが店長に意見するとは。あなたはどれだけ偉いんですか。」などと言われました。

その後も改善される見込みがなかったため、店長が近くにいた際は小走り、それ以外は早歩きして店長の態度に対応していました。

本屋と言えば、知らない人にはレジ打ちするくらいの楽な仕事に思われがちですが、意外と肉体労働でしんどかったです。

売れ残った本を出版社に送り返すために詰め込んだ段ボールが重くて大変でした。

薄利多売の商売で基本最低賃金なので、本が好きというモチベーションなしでは働いていられない環境です。

対応としましては、一箱に雑誌やコミックを詰め込み過ぎず、バッグやグッズがメインのかさばるけれど軽いものを入れ混ぜながら満杯にしていました。

モチベーションに関しては、社員割引や入荷したての漫画を取り置きしてバイト明けに購入したりで維持していました。

スタッフ間の関係が良く、居心地が良かったのもあって三年も居座りました。

一番しんどかったのは繁忙期のクリスマス商戦でした。

ラッピング依頼が殺到しているのに、レジも長蛇の列、前述のとおり薄利多売の商売なのでスタッフは必要最低限のワンオペのときはもう諦めると割り切ってお客さんに待ってもらっていました。

本屋のバイトで一番しんどいと感じるのは、長時間立ったままだったり、本を本棚に補充する際に何冊も本を持ったりと、意外に力仕事が多いことが挙げられます。

その対策として、立ち仕事がしんどいと感じる時にはバイト先の規定に違反しない範囲で、足に負担のかかりにくい靴を履いていくようにしていました。

また、本をたくさん持たなければならない時も、最初からいきなり何十冊も持ち運ぶことは不可能です。

そこで、慣れない時期は少ない冊数で運ぶようにしていました。

だんだん慣れてきたら一度に持つ冊数を増やしていき、筋力をつけていくのが遠回りだけど、一番確実な方法だと感じます。

大量の本を持つ時は腕だけで支えたり、腰だけで支えたりせず、腕と腰の両方を使ってちょうどいいバランスのところで持つようにすると、少しは楽に本の持ち運びができると思います。

大学生の頃に本屋でアルバイトをしていました。

そこは駅改札に直結した店舗で、かつ利用人数の非常に多い駅だったため、常にお客様が沢山いらっしゃいました。

中でも一番きつかった業務は、夕方仕事終わりで訪れるお客さんのレジ対応です。

いつもその時間はレジが長蛇の列となり、対応するだけでも非常に大変でした。

駅直結の本屋ですから、列の後方から「早くしてくれ！次の電車に乗りたいんだよ！」と大声で無理を言ってくるお客様も多かったです。

そんな時、私はいつも心の内で「いや、そんなにバタバタな状況で本なんて買うなよ…」と不満を抱いていました。

あまりにも慌ただしい状況になるので、電車がくる時間だけトイレ休憩にいき、レジから逃げたりもしましたが、それでは一時しのぎ程度にしかならず、店長に相談しました。

相談した結果、ラッシュ時にはレジ要員を増やしてくれることとなり、レジ対応の負担がかなり軽減されました。

私の相談にすぐ対応して下さった店長には、今でも感謝しています。