エクセルにURLやメールアドレスを入力すると、自動的にハイパーリンクが設定されてしまい、クリックするとブラウザが開いてしまうというトラブルに遭遇したことはないでしょうか。意図せずリンクが設定されると、セルの編集がしにくくなるため不便に感じる方も多くいます。
この記事では、エクセルでハイパーリンクが勝手につく原因・オートコレクト設定の変更方法・リンクの削除方法まで丁寧に解説します。
一時的な解除方法から恒久的な設定変更まで幅広くご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
ハイパーリンクが勝手につく原因と結論
それではまず、エクセルでハイパーリンクが勝手につく原因と結論について解説していきます。
エクセルでURLやメールアドレスを入力すると自動的にハイパーリンクが設定される原因は、オートコレクト機能の「インターネットとネットワークのアドレスをハイパーリンクに変換する」設定がオンになっているためです。
この設定はエクセルのデフォルトでオンになっており、意図せずリンクが設定される原因となっています。
ハイパーリンクが勝手につく主な原因と対処法
・オートコレクト設定がオン → オートコレクトのオプションから設定を変更
・入力直後にCtrl+Zで取り消す → 一時的な解除に有効
・既存のリンクを削除したい → 右クリック「ハイパーリンクの削除」
・一括でリンクを削除したい → マクロまたはPower Queryを活用
まずは設定変更で根本的に解決する方法を、画面イメージで確認していきましょう。
▲ 「ファイル」→「オプション」→「文章校正」→「オートコレクトのオプション」→「入力オートフォーマット」タブから「インターネットとネットワークのアドレスをハイパーリンクに変換する」のチェックを外す。
この設定を変更することで、以降のURL・メールアドレス入力でハイパーリンクが自動設定されなくなります。
既存のリンクには影響しないため、既存リンクの削除は別途行う必要があります。
オートコレクト設定を変更してリンクを自動設定しないようにする手順
手順を順番に確認しましょう。
「ファイル」タブをクリックして「オプション」を選択します。
「文章校正」を選択し、「オートコレクトのオプション」ボタンをクリックします。
「入力オートフォーマット」タブを開き、「インターネットとネットワークのアドレスをハイパーリンクに変換する」のチェックを外してOKをクリックします。
再度OKをクリックしてオプションダイアログを閉じれば設定完了です。
入力直後にCtrl+Zで一時的にリンクを解除する方法
設定変更が手間な場合、URLを入力してEnterキーを押した直後にCtrl+Zを押すだけでハイパーリンクの自動設定だけを取り消せます。
このとき、入力したテキスト自体は残り、リンクだけが解除されます。
頻繁に使う場面では根本的な設定変更のほうが効率的ですが、一時的な対処としては最も手軽な方法でしょう。
入力前にセルを「文字列」形式にしてリンクを防ぐ
URLやメールアドレスを入力する前にセルの表示形式を「文字列」に変更しておくことでも、ハイパーリンクの自動設定を防げます。
対象セルを選択して「ホーム」タブの表示形式ドロップダウンから「文字列」を選択してから入力します。
ただし文字列形式に変更してもオートコレクトの設定によってはリンクが付く場合があるため、オートコレクト設定の変更と併用するのが確実です。
既存のハイパーリンクを削除する方法
続いては、すでに設定されてしまったハイパーリンクを削除する方法を確認していきます。
既存のリンクを削除する方法はいくつかあり、対象セルの数に応じて最適な方法を選ぶとよいでしょう。
▲ ハイパーリンクが設定されたセルを右クリックして「ハイパーリンクの削除」を選択するとリンクだけを削除できる。テキストはそのまま残る。
右クリックで1つのリンクを削除する手順
削除したいハイパーリンクが設定されているセルを右クリックします。
表示されるメニューから「ハイパーリンクの削除」を選択するだけで、テキストを残したままリンクだけを削除できます。
「ハイパーリンクの削除」ではなく「ハイパーリンクの編集」を選ぶと、リンク先を変更することも可能です。
複数セルのリンクを一括削除する方法
複数のセルに設定されたハイパーリンクをまとめて削除するには、対象セルをすべて選択してから右クリックします。
Ctrl+Aでシート全体を選択するか、Ctrl+クリックで個別に複数選択してから「ハイパーリンクの削除」を実行すれば一括削除できます。
この方法はExcel 2010以降で使用でき、大量のリンクを一度に削除したい場合に非常に効率的です。
「形式を選択して貼り付け」でリンクを削除する方法
リンクが設定されたセルをコピーして「形式を選択して貼り付け」→「値のみ」で同じセルに貼り付けることでも、リンクを削除できます。
この方法はリンクだけでなく書式もリセットされるため、書式を保持したい場合は右クリックからの削除方法を使いましょう。
ハイパーリンクに関するその他のトラブルと対処法
続いては、ハイパーリンクに関するその他のよくあるトラブルと対処法を確認していきます。
| 症状 | 原因 | 対処法 |
|---|---|---|
| URLが自動でリンクになる | オートコレクト設定がオン | オートコレクト設定のチェックを外す |
| リンクをクリックしても開かない | リンク先のファイル・URLが存在しない | リンク先を確認・更新する |
| セルを選択するとリンクが開く | シングルクリックでリンクが動作 | 長押しで選択・右クリックで編集 |
| 削除してもリンクが残る | 書式にリンク情報が残っている | 書式のクリア→値として再入力 |
▲ 「ハイパーリンクの編集」ダイアログでリンク先を変更したり「リンクの削除」ボタンでリンクを解除できる。Ctrl+Kでも同じダイアログを開ける。
ハイパーリンクが設定されたセルを編集する方法
ハイパーリンクが設定されたセルはクリックするとリンクが開いてしまうため、セルを編集するには工夫が必要です。
セルを長押し(クリックしたままの状態)してから離すと、リンクを開かずにセルを選択できます。
または矢印キーで隣のセルからキーボード操作で移動することで、リンクを開かずに選択できます。
Ctrl+Kでハイパーリンクを編集・削除する
ハイパーリンクが設定されたセルを選択した状態でCtrl+Kを押すと、「ハイパーリンクの編集」ダイアログが開きます。
ダイアログ内の「リンクの削除」ボタンをクリックするとリンクのみを削除でき、テキストはそのまま残ります。
リンク先のURLを変更したい場合も、同じダイアログから「アドレス」欄を編集してOKをクリックするだけで更新できます。
マクロで全シートのリンクを一括削除する方法
大量のシートにまたがるハイパーリンクをまとめて削除したい場合は、VBAマクロを活用する方法が最も効率的です。
アクティブシートのハイパーリンクを全削除するVBAコード
Sub DeleteAllHyperlinks()
ActiveSheet.Hyperlinks.Delete
End Sub
「開発」タブ→「Visual Basic」→「標準モジュール」に貼り付けてF5で実行
「ActiveSheet」を「ActiveWorkbook」に変更
するとブック全体のリンクを一括削除できます。
まとめ
この記事では、エクセルでハイパーリンクが勝手につく・リンクになる原因と対処法(オートコレクト・設定変更・削除方法)について解説しました。
ハイパーリンクが自動設定される根本的な原因はオートコレクトの設定で、「インターネットとネットワークのアドレスをハイパーリンクに変換する」のチェックを外すことで解決できます。
一時的な対処にはCtrl+Zが最も手軽で、既存リンクの削除は右クリックから「ハイパーリンクの削除」で行えます。
大量のリンクを一括削除したい場合はCtrl+Aで全選択してから削除するか、VBAマクロを活用しましょう。
ハイパーリンクのトラブル対処まとめ
・自動設定を防ぐ → オートコレクト設定のチェックを外す
・入力直後に解除 → Ctrl+Zでリンクだけを取り消す
・1つのリンクを削除 → 右クリック「ハイパーリンクの削除」
・複数リンクを一括削除 → Ctrl+Aで全選択→右クリック「削除」
・リンク先を変更する → Ctrl+Kで編集ダイアログを開く
・全シートを一括削除 → VBAでActiveWorkbook.Hyperlinks.Delete
オートコレクトの設定を見直して、意図しないハイパーリンクのない快適なエクセル環境を整えてください。