英語のhurtは、過去形や過去分詞形が変わらないため、学習中に迷いやすい動詞の一つです。
hurt hurt hurtと並ぶ形を丸暗記するだけでは、現在完了や進行形の英文で使う場面になると、意味や発音の選び方に戸惑うこともあるでしょう。
この記事ではhurtの基本的な意味、活用、読み方、発音、例文、現在完了での使い方までを、文の形ごとにわかりやすく整理します。
hurtの活用と基本ルール

それではまずhurtの活用と基本ルールについて解説していきます。
原形と過去形と過去分詞形
hurtは、原形、過去形、過去分詞形がすべてhurtになる不規則動詞です。
一般動詞のように語尾へedを付けてhurtedとすることはありません。
原形はhurt、過去形もhurt、過去分詞形もhurtです。
見た目が同じため、英文を読むときは動詞の形だけで時制を判断せず、主語、助動詞、前後の語句を確認する習慣が大切になります。
| 区分 | 形 | 主な使い方 |
|---|---|---|
| 原形 | hurt | 現在形、助動詞の後、不定詞 |
| 三人称単数現在形 | hurts | he、she、itを主語にした現在形 |
| 過去形 | hurt | 過去の出来事 |
| 過去分詞形 | hurt | 現在完了、受動態 |
| ing形 | hurting | 進行形、動名詞 |
hurtの変化しない部分は過去形と過去分詞形だけであり、三人称単数現在形とing形には変化があります。
hurtの活用はhurt hurt hurtです。
ただし現在形で主語がhe、she、itならhurtsとなり、進行形ではhurtingになります。
hurtが表す中心的な意味
hurtには、体の痛みを与える、心を傷つける、害を及ぼすという複数の意味があります。
もっとも基本となる意味は、誰かや何かに痛み、苦痛、損害を与えることです。
たとえばMy leg hurts.は、私の脚が痛いという意味になります。
この文ではlegが主語であり、脚が痛みを起こしている状態を表します。
一方でYou hurt me.は、あなたは私を傷つけたという意味です。
ここではhurtが人に作用する動詞となり、身体的な痛みにも精神的なつらさにも使えます。
My back hurts.
私の背中が痛いです。
You hurt my feelings.
あなたは私の気持ちを傷つけました。
自動詞と他動詞の違い
hurtは自動詞と他動詞の両方で使える動詞です。
自動詞では、体の部位などを主語にして、痛むという状態を表現します。
他動詞では、人や体の部位などを目的語に置き、傷つける、痛めるという意味になります。
My tooth hurts.ではtoothが痛みを感じる対象です。
I hurt my tooth.では、私が歯を痛めたというニュアンスになります。
似た形でも主語と目的語の位置によって意味が変わるため、英文全体の構造を確認しましょう。
hurtの読み方と発音
続いてはhurtの読み方と発音を確認していきます。
カタカナによる発音の目安
hurtの発音記号は、主にhɜːrtです。
カタカナで近い音を表すなら、ハートよりもハートとハートの中間に近いハートのような感覚になります。
ただしheartのハートとhurtは、つづりも母音の響きも異なります。
日本語のハートだけで覚えると、heartとhurtの区別が曖昧になりやすいため注意が必要です。
hurtは口を大きく開きすぎず、舌を巻き気味にして、アーとウーの間のような母音を出すと英語らしく聞こえやすくなります。
語尾のrとtの発音
アメリカ英語ではrの音を比較的はっきり発音します。
そのためhurtは、ハートというより、ハーゥトのようにrを含ませる意識が役立つでしょう。
語尾のtは強く母音を付けず、短く止めるのが基本です。
ハルートのように余分なウを加えるよりも、息を軽く止める感覚で発音すると自然です。
イギリス英語では、rの音が弱く聞こえる場合もあります。
とはいえ、学習段階では発音記号と音声を結び付け、hurtがheartとは別の単語であることを意識するのが先決です。
活用形ごとの音の変化
hurt、hurt、hurtはつづりだけでなく、基本となる発音も同じです。
hurtsでは語尾にsの音が加わり、ハーツに近い響きになります。
hurtingでは、ハーティングのように二つの音節へ分かれます。
ただし日本語の長いアーをそのまま当てはめるのではなく、英語音声を聞きながら調整することが重要です。
| 単語 | カタカナの目安 | 意味 |
|---|---|---|
| hurt | ハートに近い音 | 傷つける、痛む |
| hurts | ハーツに近い音 | 傷つける、痛む |
| hurting | ハーティングに近い音 | 傷つけている、痛んでいる |
過去形hurtの使い方
続いては過去形hurtの使い方を確認していきます。
過去に起きた痛みの表現
過去形hurtは、過去の特定の時点で起きた痛みやけがを表すときに使います。
I hurt my knee yesterday.なら、私は昨日ひざを痛めましたという意味です。
yesterday、last week、two days agoなど、過去を示す語句と一緒に使われることが多い形です。
hurtが過去形でも形は変わらないため、昨日という語句が時制判断の大きな手がかりになります。
I hurt my shoulder during practice.
私は練習中に肩を痛めました。
She hurt her hand while cooking.
彼女は料理中に手を痛めました。
感情を傷つけた場面
hurtは、相手の気持ちを傷つける意味でも頻繁に使われます。
His words hurt me.は、彼の言葉は私を傷つけましたという表現です。
このhurtは、身体のけがではなく、言葉や態度による精神的な苦痛を表しています。
英会話ではfeelingsと組み合わせる形が特に重要です。
You hurt my feelings.は、あなたの言動で私は傷つきましたという意味になります。
相手を強く責める響きになる場合もあるため、状況に応じてI felt sad.のように柔らかく言い換える選択肢もあります。
否定文と疑問文の形
過去形の否定文ではdid not、短縮形ではdidn’tを使い、動詞は原形hurtに戻ります。
hurtは原形と過去形が同じため、見た目は変わりません。
しかしdidを使っていることが、過去の否定や疑問を示します。
I did not hurt anyone.
私は誰も傷つけませんでした。
Did you hurt your ankle?
あなたは足首を痛めましたか。
didの後には過去形ではなく原形を置くという文法ルールは、hurtでも同じです。
形が同じだからこそ、didとhurtの役割を意識して読むと理解が安定します。
過去分詞hurtと現在完了
続いては過去分詞hurtと現在完了を確認していきます。
have hurtの基本的な意味
現在完了ではhaveまたはhasの後に過去分詞hurtを置きます。
I have hurt my back.は、私は背中を痛めてしまいましたという意味です。
過去の出来事が、今の状態や現在の話題につながっているときに現在完了が使われます。
たとえば背中を痛めた結果、今も動きにくい、休んでいるといった場面に合う表現です。
単純過去のI hurt my back yesterday.が昨日という過去の出来事を伝えるのに対し、I have hurt my back.は今に関係する結果へ目が向きます。
I hurt my back yesterday.は、昨日背中を痛めたという過去の事実に焦点があります。
I have hurt my back.は、背中を痛めて現在も影響があるというニュアンスを伝えます。
経験と継続に関する使い分け
hurtの現在完了は、経験や結果を表す用法でよく見られます。
I have never hurt anyone on purpose.は、私は故意に誰かを傷つけたことがありませんという意味です。
neverがあることで、これまでの経験全体を振り返るニュアンスになります。
また、痛みの継続を表す場合には、have had painやhas been hurtingのほうが自然になる場面もあります。
hurtは瞬間的なけがや傷つける行為にも使われるため、どの状態を伝えたいのかを考えることがポイントです。
| 英文 | 主なニュアンス |
|---|---|
| I hurt my arm. | 腕を痛めた過去の出来事 |
| I have hurt my arm. | 腕を痛めて今も影響がある状態 |
| My arm has been hurting. | 腕がしばらく痛み続けている状態 |
現在完了の否定文と疑問文
現在完了の否定文ではhave not hurt、has not hurtを使います。
短縮形ならhaven’t hurt、hasn’t hurtとなります。
疑問文ではHave you hurt yourself?のようにhaveを文頭へ置きます。
yourselfはあなた自身という意味の再帰代名詞で、けがをしたか尋ねるときによく使われます。
Has she hurt her leg?なら、彼女は脚を痛めましたかという意味です。
haveやhasの後ろには必ず過去分詞hurtを置くことを覚えましょう。
hurtingの用法と進行形
続いてはhurtingの用法と進行形を確認していきます。
現在進行形で表す痛み
hurtのing形はhurtingです。
My head is hurting.は、頭が痛んでいるという意味になります。
My head hurts.も自然な表現ですが、is hurtingは今まさに続いている痛みをやや強調したいときに使えます。
痛みの状態は進行形にしないことも多いため、日常会話ではMy head hurts.が簡潔でよく使われます。
一方で、痛みが強まっている、しばらく続いているという状況ではMy head is hurting badly.のような表現が役立ちます。
人を傷つけ続ける表現
He is hurting her.は、彼は彼女を傷つけているという意味です。
身体的な暴力を示すこともあれば、言動による精神的な苦痛を表すこともあります。
どちらの意味かは、前後の会話や目的語、場面から判断します。
He is hurting her feelings.なら、彼は彼女の気持ちを傷つけているという意味が明確です。
hurtは短い単語ですが、身体、感情、人間関係、経済的な損害まで幅広い文脈で使われます。
My stomach hurts.は、胃が痛いという一般的な表現です。
My stomach is hurting.は、今続く痛みを意識して伝える表現です。
動名詞としてのhurting
hurtingは動名詞としても使えます。
Hurting people is not acceptable.は、人を傷つけることは許されませんという意味です。
この場合のhurtingは、進行中の動作ではなく、傷つけるという行為そのものを指します。
動名詞は名詞のように文の主語や目的語になるため、英文の中での位置に注目しましょう。
I regret hurting him.なら、私は彼を傷つけたことを後悔していますという意味です。
進行形のhurtingと動名詞のhurtingは形が同じですが、be動詞の有無や文中の役割によって区別できます。
hurtを使った例文と関連表現
続いてはhurtを使った例文と関連表現を確認していきます。
体の痛みを伝える例文
病院、学校、旅行先などで体の痛みを伝えるとき、hurtは非常に便利な単語です。
Where does it hurt?は、どこが痛みますかという定番の質問です。
It hurts here.は、ここが痛いですという答えになります。
体の部位を主語にする場合と、itを主語にする場合の両方を覚えると会話の幅が広がります。
My throat hurts when I swallow.
飲み込むと喉が痛いです。
Does your wrist hurt?
手首は痛みますか。
感情に関する例文
気持ちに関するhurtでは、言葉、うそ、無視、裏切りなどが主語になることがあります。
Your comment hurt me.は、あなたのコメントで私は傷つきましたという意味です。
It hurts to hear that.は、それを聞くのはつらいですという表現になります。
このitは、ある発言や事実を聞くことを指しており、直接的な身体の痛みではありません。
hurtは心の痛みを表せる重要な感情表現でもあります。
harmとinjureとの違い
hurtに近い単語にはharmとinjureがあります。
harmは害を与えるという意味が中心で、健康、環境、評判、利益などへの悪影響にも使われます。
injureはけがを負わせる意味が強く、事故やスポーツでの負傷を説明する際によく使われます。
hurtはこれらより日常的で、痛み、けが、感情的な傷つきのどれにも広く使える単語です。
| 単語 | 中心的な意味 | 使われやすい場面 |
|---|---|---|
| hurt | 痛める、傷つける | 体の痛み、感情、日常会話 |
| injure | 負傷させる | 事故、スポーツ、比較的明確なけが |
| harm | 害を与える | 健康、環境、利益、長期的な悪影響 |
単語の違いを意識すると、英作文で伝えたい痛みや損害の程度をより正確に表現できます。
hurtの活用と使い方のまとめ
最後にhurtの活用と使い方をまとめます。
hurtは原形、過去形、過去分詞形がすべてhurtとなる不規則動詞です。
一方で三人称単数現在形はhurts、ing形はhurtingになるため、すべての形が同じではありません。
過去の出来事にはhurt、現在完了にはhave hurt、進行形にはbe hurtingという組み合わせを押さえると、時制ごとの使い分けが見えやすくなります。
My leg hurtsのような身体の痛みだけでなく、You hurt my feelingsのような心の痛みにも使える点がhurtの大きな特徴です。
発音ではheartとの違いを意識し、カタカナだけに頼らず音声も確認すると理解が深まるでしょう。
短い単語ほど多くの場面で登場します。
例文を声に出しながら、hurt hurt hurtとhurtingの形を自然に使えるよう練習してみてください。